DAILY MORE

DAILY MORE

芳麗

NHK山形放送局のキャスター業を経て、ライターとして活動開始。デビュー雑誌がMORE! 以来、10年以上にわたってMOREで執筆。 ロングインタビュー、 女心をつかんだコラムに定評があり、書籍、雑誌、WEBなど数多くの媒体で連載・執筆する。著書『相手も自分も気持ち良く話せる秘訣』『Love リノベーション』(主婦の友社)など。 【公式HP】http://fafa-yoshirei.com/ 【ごあいさつ】 MORE読者のみなさん、こんにちは! 芳麗です。 ここでは、恋に効きそうなカルチャーやライフスタイル。わたしが恋したこと、もの、人を紹介していきますね。よろしくお願いします。

カリスマ女性の人生って、光も影も濃いから魅力的。映画「ファブリックの女王」

こんにちは、芳麗です。

先日、女友だちと一緒に素敵な映画を観てきました。

「ファブリックの女王」です。

映画「ファブリックの女王」


“マリメッコ”を知っていまか?
ビビッドな原色のケシの花をデザインした柄(UNIKKO)などが有名なファブリックのブランドです。
マリメッコの柄のポーチやマグカップは、今も雑貨屋の定番アイテム。
おそらく、MORE読者世代でも、見かけたり使ったりしたことがあるはず。

この映画は、マリメッコの創業者の女性、アルミ・ラティアの波乱に満ちた一生を描いています。
北欧・フィンランドにて生まれ育った、ラティアは、戦後間もなくの1951年に、マリメッコの創業。
これまでになかった色鮮やかで大胆な生地を作り、コルセットから女性たちを解放し、新しい時代のライフスタイルを作ることに生涯情熱を注いだ人です。

北欧はもちろん、世界でも男性ばかりのビジネス社会において、アルミは、強烈なキャラクターと天才的なプロデュース能力で、マリメッコを世界的なブランドへと成長させていきます。
アルミは、ファブリックを通じて、世界を変えようという野心を持って突き進んでいる女王だったのです。

こうしてストーリーだけを記すと、偉大な女性の痛快なサクセスストーリーのようですが、決してそうではありません。

アルミは、マリメッコを単なるブランドや事業ではなく、自分の人生そのものであり、理想郷として考えていて。
故に、あまりにも仕事にのめり込み、常軌を逸脱していきます。

ブランドのためにと莫大な借金をしたり、男性社会からの抑圧や、プレッシャーからか。アルミはエモーショナルでクレイジーな言動や行動を重ね、アルコールに溺れていきます。
挙句、夫や子供に見放されて、寂しさを埋めるために、さらにお酒を飲んだり、他の男性に溺れるものの、また、裏切られてしまう。

ああ、せつない! 
まるで、成功と引きかえたかのように、アルミの人生は曇り、冷たい雨雪が吹きすさぶ。
それは、おそらく、死ぬまで止むことのない雨雪だったと思います。

それでも、アルミが生み出したマリメッコの柄やデザインは、北国フィンランドのみならず、各国に広がり、太陽のように明るく輝き続けている。

マリメッコの運命と、アルミの人生の色彩のコントラストが、なんとも切なくて、儚くて、惹きつけられます。

アルミは、愛と美と夢を信じて、デザインと会社経営に身を捧げ、女性の生き方を変えた人。
一方では、結婚・出産・子育てを経験しても、なお深い孤独を知り、恋と破産も経験した。

いわゆるカリスマ、いわゆる伝説の女性ながら、その人生はあまりにも人間味に溢れていて、だからこそ、観る者の心をつかむような何かがそこに生まれたのかもしれないと思います。

それと、この映画は、ドキュメンタリーではないけれど、単純なフィクションとも違う、劇中劇という作り(アルミを演じる女優が俯瞰してアルミの人生を見ている)をしています。それも何とも不思議で味わい深かった。

ファッションショーのシーンはもちろん、劇中のファッションや映像もインパクトがあって美しく、瞳も潤う映画でした。

何だかもう一回観たくなってきました!

ぜひ、スクリーンで観たい映画です。

FOLLOW US

  • Twitter
  • facebook

芳麗センパイ教えて! 恋愛サプリの新着記事

RECOMMEND! こちらの記事もチェック