お弁当は上手に完成できたので、もうひと品、挑戦することに。そのレシピとは「この人だ♡ と思う人ができたら、絶対に作ってあげたいんです」と吉田さんが熱く語る「肉じゃが」。料理家のワタナベマキさんに、男子の胃袋をぎゅっとつかむレシピを教えてもらいました!

吉田さんの希望レシピ 「愛の肉じゃが」にチャレンジ!

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●材料(2人分) 牛ロース薄切り肉..................300g じゃがいも(男爵)............大2個 玉ねぎ..............................大1個 絹さや.................................8個 しらたき..................1袋(150g) ごま油...........................小さじ2 みりん...........................大さじ2 かつお節と昆布のだし汁...... 400㎖ 酒.................................大さじ3 しょうゆ........................大さじ2 ●作り方 ❶じゃがいもは包丁かピーラーを使って皮をむき、芽を取る。半分に切り、さらに2等分にする。煮崩れを防ぐために、切り口の角を浅くそぎ、面取りをする。水を張ったボウルに入れ、5〜10分さらし、色止めをする。玉ねぎは皮をむき、両端を切り落とす。縦半分に切ったら、切り口を下にして3等分に切る。 ❷しらたきは沸騰した湯に入れ、2〜3分ゆでてアク抜きをし、水気をきり、包丁で2〜3等分に切る。 ❸鍋を軽く温め、ごま油、牛肉の順に入れて中火で炒める。みりんをからめたら、バットへ取り出す。 ❹③の鍋に①を入れ、中火で全体に油がなじむまで木べらで炒める。ひたひたになるまでだし汁を注ぎ、酒を加え、中火で煮込む。落としぶたをしたら弱火にし、途中アクを取りながら約10分煮る。 ❺鍋に②のしらたき、その反対側に③の牛肉、しょうゆを加え、汁気が少なくなるまで12〜13分煮詰める。へたとすじを取った絹さやを加え、約2分煮る。 ❻菜箸を使って牛肉やしらたきを器に盛り、崩れやすいじゃがいもはおたまを使ってよそう。最後に残った汁をかける。

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面取りは切り口の角を薄くそぎ取ること。「これで煮崩れしにくくなるんだ〜。楽しい作業♪」(吉田さん)
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だし汁で野菜類を煮込んでいる間、こまめにアク取り。「このひと手間で澄んだ味になるんだって」

面取りやアク取り。小さなコツが、おいしさにつながる!

ワタナベ●最終回は、まずお弁当のつめ方を実践し、上手に完成しました。特別編として吉田さん憧れの「肉じゃが」も作りましょう! 吉田●大好物なんだけど、難しそうな印象で。全部吸収します(笑)。 ワタナベ●まずは主役のじゃがいもから。肉じゃがなら、ホクホクした仕上がりになる“男爵”を使うといいですね。皮をむいたら煮崩れしにくくなるよう、面取りも忘れずに。 吉田●面取り、すごく楽しい! ところでわが家は豚肉派なのですが、今回は牛肉を使うんですね。 ワタナベ●お好みですが牛肉のほうが味が深くなるので。ただ牛肉は硬くなりがちなので、一度炒めたら取り出して、最後に加えます。 吉田●なるほど。じゃがいもや玉ねぎをだし汁で煮込む間、アク取りも欠かせないんですね。どうして? ワタナベ●ていねいに取ることで、雑味が取れ、クリアな味になるんです。 吉田●小さなコツがおいしさにつながるんだなぁ......深い。あれ!? 先生、砂糖は入れないんですか? ワタナベ●よく気づきましたね。野菜の繊細な甘みを生かすため、代わりにみりんを使いました。甘めが好きな方は砂糖を小さじ1杯加えてもいいですよ。できたてもいいけれど、煮物は温度が下がる間にうまみが染み込んでいくので、一度さましてからのほうが、よりおいしくなります。 吉田●じゃがいもはホクホク、牛肉はジューシー、玉ねぎはとろける♡ 本当は彼に食べさせたいけれど、まずはいつもお世話になっている栄監督や母に食べさせたいです(笑)

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「まったくできなかった料理だけど、レッスンを続けるうちに上達するのが自分でもわかり、うれしかったです。料理もレスリングも同じだなと実感。この経験を生かし、“作ってもらう側”から“作ってあげる側”になりたいと思います」

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取材・文/広沢幸乃 撮影/関 竜太 ヘア&メイク/八角 恭(ヌーデ) スタイリスト/福永いずみ(吉田さん) 曲田有子(料理) 料理製作/ワタナベマキ