昨日、渋谷TSUTAYA O-EASTにて上演中の

TOKYO TRIBE

を観劇してきました。

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原作を読んだことはないものの、いつも期待を裏切らない梅棒の皆さんが演出・構成・振付に携わられているということでとても楽しみにしていたんですが...予想以上でした...!! 作品がアツい。 音楽がアツい。 ダンスがアツい。 キャスティングがアツい。 そして...その全てを融合させている演出が素晴らしすぎる。 まさに

各才能の相乗効果による総合エンターテイメント

原作を知らなくても、ストリートカルチャーを知らなくても、ダンスに馴染みがなくても、知ってるキャストがいなくても、きっと何かが、誰かが心を動かす、とても贅沢な作品でした。 東京は【10/8(日)】までの上演。今までにない新しいスタイルの舞台作品が増えているこの頃ですが、この舞台もまた間違いなく唯一無二だと思ったので、簡単に魅力をご紹介したいと思います。

■TOKYO TRIBEとは

原作は、日本のみならずアメリカ、香港、ヨーロッパ各国でも翻訳出版され、シリーズの累計発行部数が250万部を超えるほどの井上三太氏による大人気漫画「TOKYO TRIBE 2」。 架空の町”トーキョー“に生きる若者たちの日常やドラマを、ヒップホップやR&Bといった音楽的要素をはじめとするストリートカルチャーを交えつつ大胆かつ過激に描き、多くのファンを魅了してきました。 既にテレビアニメ化、実写映画化はされていますが、舞台化は今回が初めて。

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■演出を手掛けるのは

その演出を手掛けるのは、人気のJ-POPをふんだんに盛り込み、誰もが楽しめるエンターテイメント舞台を提供し続けるダンスチーム『梅棒』の主宰、俳優、演出家、MCとしても活躍されている【伊藤今人】さん。 TOKYO TRIBEに欠かせない音楽やダンスといったカルチャー的な要素を、物語を展開する芝居に見事に融合させ、それらが隙なく、無駄なく作品の世界観の一部となっているのは、間違いなくこの方の演出力あってのものだと思います。

■ここでしか味わえない”ライブ”感

TOKYO TRIBEの世界観を作り出すのに欠かせないのが、ラップやヒップホップ、R&Bといった音楽的要素。 音楽単体やBGMとして聴くことはあっても、それが物語の1シーンとして、ある人物のリアルな心情として繰り広げられることによる"ライブ感”は、なかなか味わえないものだと思います。 その場を生きる登場人物達の心の叫びや訴えがそのまま音楽としてダイレクトに伝わってくる感覚は、こうした音楽が本来持っていた力や、生まれた理由、その歴史を思い出させてくれるような気がしました。

■"ライブ”を繰り広げる豪華キャスト

ブラジル出身で数々の大会で優勝経験を持ち、サッカー選手ネイマール主演のCMを担当するほどの人気ラッパー【ACE】さん、 同じく数々のフリースタイルバトルで優勝経験を持ち、ヒップホップMC、ラッパーとして活躍する【KEN THE 390】さん、 Beat Buddy Boiのメンバーでありソロとしてもメジャーデビューしているラッパー【SHUN】さん、 映画「TOKYO TRIBE 2」にも出演し、独自のラップミュージックで注目される笑うバトルMC【DOTAMA】さん、 全米トップの名門ゴスペルチームに所属し、唯一のアジア人としてリードボーカルにも抜擢された経験を持つ18歳のシンガーソングライター【當山みれい】さん 簡単に経歴を抜粋しただけでも豪華さの伝わるような方々ですが、お一人お一人の生歌、生ラップはエネルギーに溢れていて、ミュージカルとはまた違う"リアル”感に、心を動かされました。

■誰もが見入ってしまうダンスシーンの数々

そして最後に、もちろんダンス!ヒップホップだけでなくジャズダンスやブレイクダンスなど、多彩なジャンルが盛りだくさん。 それぞれの登場人物が、それぞれの役柄とそのシーンにぴったりの踊りで”表現”をしていて、ダンスが主役と言っても過言ではないほどに見応えのある、作り込まれたダンスシーンが満載。これも音楽と同じく、作品から浮くことなく、物語の1シーンとして、それぞれの役の生き様の一面として組み込まれているのがさすがでした。

■各ジャンルのエキスパートが揃う豪華キャスト

出演のみならず振付も担うダンサーキャスト勢がこちらの皆さん。 【梅棒】 ”J-POP×ダンス×芝居”で物語を繋いでいく独自のスタイルが特徴の男性のみのエンターテインメント集団。「多くのお客様が感情移入し、共感し、感動できるパフォーマンス」を信条に、「劇場型ダンスエンターテイメント」を提供し続けています。演劇的要素を組み込むことを強みとする振付と、お一人お一人のキャラクターが存分に発揮され、チームではなく個人として光るキャラクターが印象的でした。 今回出演されていたのは、伊藤今人さん、遠藤誠さん、櫻井竜彦さん、塩野拓矢さん、遠山晶司さん、楢木和也さん、野田裕貴さん。

『風桶』エンディングナンバー 【アンビリーバーズ】

【Beat Buddy Boi】 SHUN、SHINTARO、SHINSUKE、gash!、Toyotaka、RYOの6人からなるダンスボーカルグループ。 ダンス面では高い身体能力とアクロバティックかつキレのあるダンスで、それぞれにしか演じることのできないキャラクターやTOKYO TRIBEには欠かせない世界観の一端を担っていました。きっとこの舞台でファンになる人も少なくないはず! 今回出演されていたのは、SHUNさん、SHINTAROさん、SHINSUKEさん、Toyotakaさん、RYOさん。

Beat Buddy Boi『STEEZ PARTY TOKYO』

【植木豪さん】 歌手、ダンサー、俳優の三つの顔を持ち、PaniCrewのメインボーカルを担当。 ダンサーとしてはストリートダンスの世界大会で優勝経験をもち、ブレイクダンスの世界大会に日本代表として初出場・初優勝を遂げた日本を代表するB-Boy。その存在感と、会場を盛り上げる世界レベルのパフォーマンスは圧巻でした。

UEKI GO POPPIN SOLO 2006 MAD SKILLS 植木豪

そしてキャストとして、ダンススキルを存分に生かしキャラクターを演じていたのが、梅棒公演でも活躍をみせた現役女子高生のブレイクダンサー【魚地菜緒】さん、世界的に活躍しB'z、w-inds.、AKB48などのバックダンサーもつとめる【大野愛地】さん、ダンス界のワールドカップと呼ばれる「BATTLE OF THE YEAR FINAL」で日本人初の優勝をおさめた【YU-YA】さん。 AKB48卒業後はミュージカルでも活躍されている【宮澤佐江】さんも、ダンスはもちろん、物語に欠かせない役どころをチャーミングかつセクシーに演じられていました。 作品を作り上げる一要素でありながら、これだけのプロが集結することで生まれるパフォーマンスは、純粋にエンターテイメントとして最高です。

さて、結局キャスト紹介のようになってしまいましたが…とにかくこの各界のプロのパフォーマンスと、その才能を見事に掛け合わせて生まれたこの世界を、ぜひとも生で観ていただきたいです。

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【東京公演】 2017年9月29日(金)~10/8(日)  @TSUTAYA O-EAST 【名古屋公演】 2017年10月11日(水)・10/12(木)  @ZEPP NAGOYA 【大阪公演】 2017年10月21日(土)・10月22日(日)  @松下IMPホール リピーターも多く、完売間近の回もあるようなので気になる方はお早めに! 詳しくは公式サイトにてご確認ください。

▶TOKYO TRIBE公式ページ

芸術の秋を満喫したい方はもちろん、普段舞台やダンス、音楽に馴染みがない方にもお薦めしたい、この秋イチオシのエンターテイメント作品です。 素敵な舞台をありがとうございました!!

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