ナタリー・ポートマンがプロデュースした異の画像_1
ゾンビ映画好きはもちろん、苦手な女子にもオススメの作品をご紹介! ゾンビ映画といってもただグロテスクで怖い作品ばかりじゃなく、『ロミオとジュリエット』を元にしてラブ要素を融合した『ウォーム・ボディーズ』や、ライトなコメディに仕上げた『ゾンビランド』など、女子でも楽しめる作品が意外に多いジャンルなんです。この作品は文字通り、ジェーン・オースティンの名作小説『高慢と偏見』をベースに、舞台を謎のウイルスに感染した世界に置き換えたセス・グレアム=スミスによる人気小説『高慢と偏見とゾンビ』の映画化です。 一応、ここで本家のあらすじをおさらい。イギリスの田舎町に引っ越してきた資産家のダーシーが、5人姉妹の次女エリザベスと舞踏会で出会い惹かれるものの、お互いの高慢と偏見に邪魔され、なかなか距離を縮められない様子を描いたラブストーリー。一方ゾンビという驚きの要素を加えたトリッキーな作品に思える本作も、基本的な要素は古典の「高慢と偏見」と同じ。エリザベスのキャラが中国で少林寺拳法を習得した武闘派になり、ゾンビを容赦なくなぎ倒す気性の激しい女子として描かれてはいますが、日本で剣術を学んだダーシーと共にゾンビ退治をするうちに、お互いの誤解が解けていく様子は恋愛映画として十分ドラマチックで見応えアリです。 ちなみにエリザベスを演じたのは、2015年公開の実写版『シンデレラ』でヒロインに抜擢されたリリー・ジェームズ。『シンデレラ』では舞踏会に遅れて登場し注目を集め、王子様と自信満々に踊る様子が印象的でしたが、本作の舞踏会ではプライドの高いダーシーに「心震えるほど美人じゃないし、私にふさわしい相手じゃない」なんて言われる始末。そのギャップがちょっとだけ笑えます。さらに注目なのは、女優のナタリー・ポートマンが原作小説に目をつけたことがキッカケで、映画化が始動したということ。ナタリーは近年、自身が主演する映画の製作はもちろん、インディーズ映画の良作もプロデュースするなど、目利きの映画人として評価されている女優。本作でもプロデューサーを務めています。名女優が惚れた異色の恋愛映画。おもしろくないはずがありません! (文/松山梢) ●9/30〜 TOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて © 2016 PPZ Holdings,LLC
映画『高慢と偏見とゾンビ』公式サイト