【今月のイチオシ★CINEMA】共感の嵐! 愛おしすぎる女性賛歌♡ 『20センチュリー・ウーマン』

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舞台は、1979年。15歳の思春期の少年ジェイミーが母親、同居人、幼なじみの3人の女性と過ごすひと夏の経験を描いた物語。同居人アビーは24歳の写真家。ジェイミーにフェミニズムの本を読ませ、女性のオーガズムについて教え、夜にはクラブに繰り出すパンクガール。幼なじみのジュリーは、夜な夜なベッドにもぐり込んできて友情が壊れるからセックスしないと告げるエッチでミステリアスな女の子。そしてドロシアはオリジナルの道徳観で子育てする勇敢なシングルマザー。実はドロシアはマイク・ミルズ監督の母親をモデルにつくり上げたキャラ。愛と尊敬のまなざしで、これほど女性を魅力的に描ける男性監督は奇跡! ジェイミーが個性的な彼女たちと過ごすことで男らしさを学んでいく姿は皮肉とユーモアに満ちていて、最高にチャーミング!

監督・脚本/マイク・ミルズ 出演/アネット・ベニング エル・ファニング グレタ・ガーウィグほか ●丸の内ピカデリーほか全国公開中

--------------------- MORE2017年7月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック! 文/松山 梢 ---------------------