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登場人物全員おバカ!? 暑さも吹き飛ぶクレイジーなフレンチコメディ『ボン・ボヤージュ〜家族旅行は大暴走〜』

話題のハリウッド大作でハラハラしたり、ラブストーリーでうっとりしたり、大好きな俳優の演技に酔いしれたり、上質なドラマに涙を流してみたり……。映画に何を求めるかは、その人の好みや気分、一緒に観る相手やシチュエーションによっても違ってきます。とはいえ、「連日の暑さじゃ映画を観に行く気も起きない!」なんて人にぜひオススメしたいのがこちら。夏休みにバカンスへ旅立ったあるフランス人一家の物語です。ただしバカンス気分を疑似体験できる生ぬるい内容なんかではなく、彼らを襲う数々のとんでもないトラブルを描いた、暑さも吹き飛ぶほど笑えるコメディです。 

夫が整形外科医、妻が精神科医のコックス一家は、ふたりの子供たちと旅行を計画。ただし夫は真っ赤なジャケットに口ひげという怪しさ満点の風貌、妻は今にも子供が生まれそうな臨月、さらに恋人にフラれたばかりの夫の父親が旅行に同行するなど、事件が起こりそうな伏線が冒頭からあちこちに張り巡らされています。案の定、未来のシステムが搭載された夫自慢の真っ赤な新車“メドゥーサ”があっさり故障。時速160キロのままスピードを落とすことができず、ハイウェイを暴走し始めます。暴走する車といえば、キアヌ・リーヴスとサンドラ・ブロック主演で約20年前にヒットした名作『スピード』がありますが、こちらも負けず劣らずスリリング! なんと実際に道路上にキャストを乗せた車を猛スピードで走らせ、カメラを乗せた車が並走して撮影したそう。

アクション映画さながらの疾走感は一瞬たりとも気が抜けませんが、その緊張をいい意味でぶち壊しにするのが間抜けな登場人物たち。暴走を止める最大のミッションがあるにもかかわらず、警察に車のトラブルを信じてもらえず、夫の父親の破天荒な行動から要注意人物だと疑われたり、妻の意外な秘密が明らかになって夫婦喧嘩が勃発するなど、幸せそうな家族のダメダメな一面が次々と明らかになります。さらに、父親が担当している整形マダムや暴走に巻き込まれたことにブチ切れて一家を猛追する男、使えない車のディーラーや熱愛中の警察官など、次から次へと映画に投下されるキャラがみんなおバカすぎ! 単純なストーリーにシュールなエピソードを肉付けしていくセンスは、さすがフランスのコメディ。根底にはAIやテクノロジーの進化に対する皮肉も含まれているけれど、まずは何も考えず、ポンコツな家族のクレイジーな旅で冷や汗をかいてみて!

(文/松山梢)

●7/22〜ヒューマントラストシネマ有楽町他全国順次公開

© 2016 Chic Films – La Petite Reine Production – M6 Films – Wild Bunch

映画『ボン・ボヤージュ〜家族旅行は大暴走〜』公式サイト


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