生理も女性ホルモンも、「あるのが当然」と思っていませんか? 小さな異変が大きなトラブルにつながりやすいからこそ、正しい知識とつきあい方が将来を左右するかも! 今回は「女性ホルモン」についてのリアル&トラブルを解説します。 

知ってた? 大人女子の「女性ホルモンのリアル」5つ

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目に見えないものだからこそ、意識できるのは自分だけ! みんなに知っておいてほしい女性ホルモンのリアルを5つ教えます。
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【女性ホルモンのリアル 1】女性ホルモン分泌のピークは28歳前後

女性の体と心に影響を与える女性ホルモン。特に卵胞ホルモンと呼ばれるエストロゲンは、年齢によって分泌レベルが変化するため、生理トラブルやかかりやすい病気の種類にも違いが。分泌が安定的に行われるピークは28歳前後で、妊娠や出産に最適な状態が整う時期。その後、30代半ばから減り始めて、更年期障害などの原因に。●出典/ホルモンケア推進プロジェクト

【女性ホルモンのリアル 2】体内にあるホルモンは100種類以上

体つきや生殖機能に関係する「性ホルモン」の女性ホルモンや男性ホルモンをはじめ、甲状腺ホルモンや成長ホルモンなど、私たちの体に存在するホルモンは100種類以上! 体の中でつくられたホルモンは血液中に分泌され、体温や水分、血糖値など体のバランスを調整している。ちなみに、女性ホルモンは卵巣から分泌されている。●出典/国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター HP■http://dmic.ncgm.go.jp/general/about-dm/070/030/05.html

【女性ホルモンのリアル 3】一生の分泌量はティースプーン1杯

脳からの指令によって卵巣から分泌される女性ホルモンは、女性らしい体をつくる卵胞ホルモン(エストロゲン)と、妊娠をサポートする黄体ホルモン(プロゲステロン)の2 種類。一生の間に分泌される量は、ティースプーン1 杯程度といわれるが、ごくわずかなバランスの乱れでも、体と心に大きな影響を与えることがわかっている。●出典/ヘルスケア大学(監修/『肌クリニック大宮』相馬孝光先生

【女性ホルモンのリアル 4】ホルモンの乱れなどで12〜20人に1人が多嚢胞性卵巣症候群に!?

不妊の代表的な原因とされる排卵障害。その中で最も多い「多嚢胞性卵巣症候群」は、ホルモン分泌のバランス異常が要因のひとつ。排卵が行われずに小さな卵胞が卵巣にたまる病気で、生殖年齢女性の5 〜8 %に発症。ホルモンの乱れが、不妊をはじめとする婦人科系トラブルに影響するという事実は、モア世代に必須の基礎知識。●出典/ヘルスケア大学(監修/『英ウィメンズクリニック』塩谷雅英先生)

【女性ホルモンのリアル 5】不妊女性の20%にホルモン分泌の乱れなどによる排卵障害あり

不妊の原因は複合的な場合が多いので一概には言えないけれど、不妊女性の約20%に排卵障害の人がいるというデータも。毎月きちんと排卵しない排卵障害の原因は、ストレスや過度なダイエットなど、さまざまな要因によってホルモン分泌のバランスが崩れてしまうから。生理不順や何カ月も生理がこない(無月経)の人は要注意。●出典/銀座レディースクリニック

一生のことだから、ちゃんと知って仲よくしたい! 生理と女性ホルモンの正しいつきあい方

MORE2017年11月号では、大人の女性の生理&女性ホルモンについて、かなり真面目で大事な特集が! 当たり前にあるものだからこそ意識していない生理&女性ホルモンにまつわる疑問や、トラブルを防ぐためのケアの仕方などについて詳しく説明しています。ぜひチェックして、いつまでもハッピーで暮らせるよう〝自分の体〟を知って、守っていきましょう!

モア11月号
MORE2017年11月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック! 取材・文/国分美由紀 イラスト/森 マサコ