不調知らずの毎日を叶えるために今、整えるべきは「冷え」と「腸」。徹底対策して体の力を底上げしましょう! そこで今回は「腸」についてのトラブルを解説します。 

知ってる? 大人女子の「腸のリアル」5つ

美と健康の要は腸内にあり! 「私は大丈夫」と放置しないで。みんなに知っておいてほしい、腸についての事実を5つ教えます。

女性のがん死亡率第1位は大腸がん!? なの画像_1
【教えてくださったのは……小林暁子先生】 『小林メディカルクリニック東京』院長。腸内環境を改善する便秘外来を立ち上げ、年間延べ1 万人以上を治療。著書に『今日からはじめる健美腸ルール』など。

【腸のリアル 1】女性のがん死亡率第1位は大腸がん

「大腸がんの初期は自覚症状がないため定期的な検診が欠かせませんが、早期発見なら日帰り手術ですむ病気。40代以降に多いとはいえ、20代でも安心はできません。しかも便秘の状態に慣れていると、異変を見落として発見の遅れにもつながります。貧血ぎみで便秘がひどくなったなどの症状を感じたら病院へ」(小林先生) ●出典/『今日からはじめる健美腸ルール』(著/小林暁子)

【腸のリアル 2】便秘に悩む女性の数は男性のおよそ2倍

下痢に悩む男性が多いのに対し、女性の悩みは便秘が圧倒的。「月経周期による一時的なもの、ダイエットによる食物繊維不足、筋力不足など理由はさまざま。腸内に便が長くとどまれば、悪玉菌による腐敗が進み、発がん性物質など毒性のある物質が滞留。たまった老廃物は再吸収されて全身をめぐるので、文字どおり悪循環に」(小林先生) ●出典/『今日からはじめる健美腸ルール』(著/小林暁子)

【腸のリアル 3】20代女性の5人に1人が過敏性腸症候群!?

ストレスを感じると下痢や便秘になってしまう過敏性腸症候群。「特に若い世代に多く、食生活の乱れや仕事のプレッシャー、時間に追われる焦燥感などが原因と考えられ、現代ならではの病気です。女性は便秘と下痢を繰り返す人が多いといわれます。お腹の痛みから解放されて仕事に集中するためにも、“腸ケア”が重要です」(小林先生) ●出典/Hiroto Miwa. Patient Prefer Adherence. 2008; 2 : 143-147.

【腸のリアル 4】免疫システムの70%は腸に存在する

「特に小腸の粘膜には、免疫システムの総合司令所となる最大の免疫組織『パイエル板』が存在します。ところが、ストレスや不規則な生活で腸内環境が乱れると、免疫力は低下。アレルギー反応が強く出たり、発がんリスクも高まるといわれています」。(小林先生) つまり、腸内環境を整えて腸を守ることが、体を守ることに直結! ●出典/『今日からはじめる健美腸ルール』(著/小林暁子)

【腸のリアル 5】腸内に存在する細菌の数は1000兆個

腸内細菌の種類は300〜2 万種ともいわれており、その数については近年1000兆個という報告も! 「総重量は1 〜2 ㎏で、健康維持・増進をサポートする“善玉菌”、増えると腸内を腐敗させる“悪玉菌”、優勢な側につく“日和見菌”の3 つに分かれます。悪玉菌には健康に役立つ種類もあるので、善玉菌優勢で共存するのが理想」(小林先生) ●出典/『今日からはじめる健美腸ルール』(著/小林暁子)

冬の2大不調に、今年こそ勝ちたい! 冷えと腸をスッキリさせよう!!

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モア12月号
MORE2017年12月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック! 取材・原文/国分美由紀 イラスト/平垣内千鶴子