芳麗

芳麗

NHK山形放送局のキャスター業を経て、ライターとして活動開始。デビュー雑誌がMORE! 以来、10年以上にわたってMOREで執筆。 ロングインタビュー、 女心をつかんだコラムに定評があり、書籍、雑誌、WEBなど数多くの媒体で連載・執筆する。著書『相手も自分も気持ち良く話せる秘訣』『Love リノベーション』(主婦の友社)など。
【公式HP】http://fafa-yoshirei.com/

【ごあいさつ】 MORE読者のみなさん、こんにちは! 芳麗です。 ここでは、恋に効きそうなカルチャーやライフスタイル。わたしが恋したこと、もの、人を紹介していきますね。よろしくお願いします。

ふたりで家ごはんの幸せ。

ふたりで家ごはんの幸せ。_1
雨が降ったり止んだりの土曜日ですね。
仕事が終わったら、買い物にいく予定でしたがキャンセルして、読書しようと思います。

まずは、発売を心待ちにしていた「きのう何食べた?」の10巻!

全巻そろえて、折に触れ、繰り返し読んでいるマンガです。

作者のよしながふみさんが大好き。
ご飯やグルメのマンガが大好き。

だから、当然、この作品は連載が始まったころからとても楽しみにしていたし、すぐ大好きになりました。

でもね、物語が進むほど、読みかえすほど、ますますハマっていくのです。
決して波乱万丈でもドラマティックでもないのに。

主人公は、40代のゲイのカップル。

弁護士・筧史朗は、美容師・矢吹賢二は、2LDKのアパートに2人暮らし。
物語は、そんな2人の食生活メインに展開していきます。

史朗は、40代にはとても見えない長身痩躯なイケメンですが、几帳面で倹約家。そして、料理上手です。弁護士という高給取りの職につきながら、ゲイの孤独な老後をみすえて、家計簿をしっかりとつけて節約しながら家事をこなしています。

でも、ひたすら必死で倹約しているわけじゃない。節約することを楽しんでいます。
何より、日常的に料理をすることを、日々の生きがいにしている。
(もちろん、節約と健康管理のためでもありますが)

本作は、賢二の料理シーンが多くて綿密、物語の鍵を握っています。

「スーパーに行って、好きな食材や調味料を底値で購入したこと」
「短い時間で手際よく美味しい料理を何品もつくれたこと」
「甘い・辛い・酸っぱい……など味のバランスや栄養も完璧な献立を作れたこと」

史朗は、日々、料理を行うことで味わえる小さな幸せをたくさん味わっている。

日常の雑事のなかにある“幸せ”って、道端にさく小さな花のようなもので、自ら見出して愉しまないと、見逃してしまう類の幸せなんですよね。
地味と言えば、地味。だけど、とっても心地よい風味の幸せを史朗は楽しんでいる。

史朗のご飯をとっても美味しそうに食べる、賢二もまたチャーミング。
人懐っこくて情が深くてヤキモチ焼きで甘えん坊。
まるで女子です。クールな史朗と愛されたがりの賢二の関係性ややりとりもほほえましく、時にぐっときたりもします。

2人の日常を通して、ゲイが抱える諸事情や、ゲイとして両親がどう向き合うかも描かれています。

ちなみに、史朗の作る献立は、ほんとにリアルで美味しそうでバランスもよい。
メニューの材料やレシピもしっかり書かれているので、思わず作りたくなります。
というか、私は実際に何度も作りました。

10巻からは、「かれいの甘酢あんかけ」や「タイカレー」を作ってみたいなぁ。

そんなことを思いながら読書していた土曜日の朝でした。

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