芳麗

芳麗

NHK山形放送局のキャスター業を経て、ライターとして活動開始。デビュー雑誌がMORE! 以来、10年以上にわたってMOREで執筆。 ロングインタビュー、 女心をつかんだコラムに定評があり、書籍、雑誌、WEBなど数多くの媒体で連載・執筆する。著書『相手も自分も気持ち良く話せる秘訣』『Love リノベーション』(主婦の友社)など。
【公式HP】http://fafa-yoshirei.com/

【ごあいさつ】 MORE読者のみなさん、こんにちは! 芳麗です。 ここでは、恋に効きそうなカルチャーやライフスタイル。わたしが恋したこと、もの、人を紹介していきますね。よろしくお願いします。

コーヒーを楽しむデート

コーヒーを楽しむデート_1
こんにちは、芳麗です。
相変わらず、コーヒーにはまっております。

先日も原稿に行き詰まり、ふと、猛烈に美味しいコーヒーが飲みたくなり……
最近では、アートと緑の街から、コーヒーの街へと変貌しつつある清澄白河へ。
ブルーボトルのコーヒーを買おうと思ったのです。

話題になりすぎ、流行りすぎ、絶賛されすぎていて、正直、「そんなに美味しいの?」と思っていたブルーボトルコーヒーをはじめとする“サードウェーブコーヒー”ですが、やっぱり美味しかった。
仕事現場で、とある編集者が買ってきてくれたものを飲んで、コーヒーマニアとして普通に感激しました。

先日も朝から集中して原稿を書いて、一息入れようと思った時、ふと、ブルーボトルが思い浮かび、ほとんど衝動的に外へ出て電車へ乗りました。

清澄白河駅から、ブルーボトルコーヒーまで約10分。そこには、長い長い行列がありました。ゆうに50人はいたと思います。

「まだ、こんなに並んでいたの?」と愕然とした後に、私はやっと気付きました。今日は日曜日だ。がっくり。わたし、並ぶの大嫌い!
それでも、本日は、このためだけに清澄白河へやってきた。
どうしても、美味しいコーヒーが飲みたい! 
そこで、ブルーボトルからほんの数十歩先にある、同じくサードウェーブコーヒーのお店、ARiSE COFFEEROASTERSへ。

おっと、こちらは、20人くらいかな。まだマシです。
ただし、店内が狭いから、いっそう密集しているように感じられる。一応、並んでみました。10分くらいかな。でも、いっこうに列が短くなる気配がありません。

そうか。サードウェーブコーヒーは、ハンドドリップで一杯づつ丁寧にコーヒーを淹れるものな。すごく時間がかかるからだ!

ちなみに、サードウェーブコーヒーとは、アメリカにおけるコーヒー流行の第三の波という意味。
最初にコーヒーがアメリカに広まった、ファーストウェーブ(第一の波)は、大量生産・大量消費のコーヒーの時代。
セカンドウェーブ(第二の波)は、深煎り高品質の豆を使ったコーヒーの時代。スターバックスとかシアトルコーヒーとか、美味しくてオシャレなコーヒーチェーン店はこの部類です。
そして、サードウェーブは、コーヒーの生産地や価値により重きが置かれ、豆の素材や淹れ方などにもこだわるスペシャルティコーヒーの時代。淹れ方の主流は、このハンドドリップ!

ペーパードリップを使って自分でコーヒーを入れたことがある人はおわかりですよね。あのゆったりとした時間を。家で自分で淹れる分には楽しい時間ですが、列に並んでいると果てしなく長く憂鬱な時間です。

しかも、限りなくジャージに近いスウェットパンツとTシャツにノーメークの私。クラッチバック風のお財布と文庫本だけの、ほぼ手ぶら。

しかし、列の前後からは楽しい空気が流れてくる。よく見れば、列に並んでいる人々は、8割方カップルでした。日曜日ですもんね。
コーヒーショップにならぶことすら楽しいというか、コーヒー店に行くことがデートとして成立しているんですよね。

1時間は並ぶであろうと予測した私は、列を離れ、さらに、そこから10分近く歩いたところにある、話題のニュージーランド発のコーヒーショップ「オールプレス・エスプレッソ」へ。

到着してみると、店内に人は多いけれど、並んではいる人は5人くらい。エスプレッソのメニューがメインであり、ハンドドリップばかりではないので回転が速いのです! 
豆はアラビカ種の最高品質だし、店内にあるものっすごい大きなロースターがあって、そこで焙煎されているのだそう。

しかも、木材倉庫をリノベーションしたという店舗は、広々としていて天井も高くて、オシャレかつ気持ちいい。店内には、イートインスペースもあって、コーヒーとともにスムージーやジュースも楽しめます。

歩き疲れた私は、混雑しているイートインスペースに座り、本を読みながらロングブラック(エスプレッソのお湯割り)をいただくことに。ドリップコーヒーと迷いましたが、エスプレッソが看板のお店と聞いて、こちらをセレクト。お湯割ったとは思えないほど、濃厚で香り高く美味しかったです。

気がつけば、こちらも両サイドともに、デートしているカップルでした!
しかも、ほとんど初デートと思わしき、初々しい会話をしている。

「好きなタイプと相性のいいタイプの男性って違いますよね?」と笑顔で聞く男子。

「うん。一緒に公園に行ったり、コーヒー飲むだけで楽しい人って相性がいいですよね」とハニカミながら答える女子❤

盗み聞くつもりはなかったけれど、あまりに席が近く、あまりに周囲を気にせずに幸せそうに会話しているもので、自然と耳に入ってきてしまいました。

長年のカップルよりも、初期のデートだからこそ、並ぶのも楽しめる、並びながら相性が分かるのがコーヒデートなのかもしれません。

もちろん、1人でジャージで行ってもコーヒーはとても美味しかったです。
わたしは、2杯めのカプチーノをテイクアウトして帰路につきました。

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