芳麗

芳麗

NHK山形放送局のキャスター業を経て、ライターとして活動開始。デビュー雑誌がMORE! 以来、10年以上にわたってMOREで執筆。 ロングインタビュー、 女心をつかんだコラムに定評があり、書籍、雑誌、WEBなど数多くの媒体で連載・執筆する。著書『相手も自分も気持ち良く話せる秘訣』『Love リノベーション』(主婦の友社)など。
【公式HP】http://fafa-yoshirei.com/

【ごあいさつ】 MORE読者のみなさん、こんにちは! 芳麗です。 ここでは、恋に効きそうなカルチャーやライフスタイル。わたしが恋したこと、もの、人を紹介していきますね。よろしくお願いします。

大人になっても“白いパラソル”――「風街であひませう」

大人になっても“白いパラソル”――「風街であひませう」_1
最近、文字通りヘビーローテーションしています。

「風街であひませう」


作詞家・松本隆さんのトリビュート作品です。
松本さんは、「風の谷のナウシカ」「赤いスイトピー」「硝子の少年」など、日本音楽史上に残る数々の大ヒット曲を手がけてきた人。
もとは、日本語ロックの先駆者と言われるバンド、はっぴいえんどの一員として活動していて、その最中から、作詞の才能が際立っていた。
その作詞活動45周年を記念して作られた本作は、松本隆の世界をこよなく愛するミュージシャンたちが、名曲の数々を新たなアレンジで謳っています。

これが想像以上に愛と慈しみにあふれている!

スピッツの草野マサムネさんの「水中メガネ」のせつなさにきゅん。
斎藤和義さんの「白いパラソル」も艶っぽくてやっぱりキュン! 

キュン死したい人は必聴です。

アカペラからはじまるYUKIさんの「卒業」も、ジャジーなピアノがハマっているEGO-WRAPPIN 中納良恵さんの「探偵物語」も、とても豊かな色気があって、胸がいっぱいになりました。

じわじわで心を満たしたし人も必聴です。

細野晴臣さんの『驟雨の街』はやはりこの豪華版をしめるのにぴったりです。

90年代半ば以降は、アーティストが自作の詞を歌うことが主流となり、AYUに代表される、ドキュメンタリー的なリアルストーリーが人気になりました。

その良さ、魅力はもちろん多々ありますが、松本隆さんの紡ぎだす世界は、真逆です。
ノンフィクションであり、物語の世界。
AYUが私的な感情や経験をもとにして書いた小説だとすると、
松本隆さんの詞、青春モノでも、恋愛モノでも、ファンタジー小説です。
どこかにある理想の世界とリアルな感情や現実が複雑に豊かに入り混じっているファンタジックな物語。
だからこそ、想像力を喚起するし、自分の知らなかった自分を掘り起こされる感じ。

極めて美しい物語の世界は、時代を超えて愛されるのだなと改めて。
毎朝、毎晩のように聴いて、この物語の世界にひたるのは、とても幸せな音楽体験です。


ちなみに、ジャケットカバーは、大好きな漫画家、ほしよりこさんが描いていて、これももうハマりすぎていて、みたびキュンキュンしてしまいました。

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