芳麗

芳麗

NHK山形放送局のキャスター業を経て、ライターとして活動開始。デビュー雑誌がMORE! 以来、10年以上にわたってMOREで執筆。 ロングインタビュー、 女心をつかんだコラムに定評があり、書籍、雑誌、WEBなど数多くの媒体で連載・執筆する。著書『相手も自分も気持ち良く話せる秘訣』『Love リノベーション』(主婦の友社)など。
【公式HP】http://fafa-yoshirei.com/

【ごあいさつ】 MORE読者のみなさん、こんにちは! 芳麗です。 ここでは、恋に効きそうなカルチャーやライフスタイル。わたしが恋したこと、もの、人を紹介していきますね。よろしくお願いします。

10年前からアラサーOLのセックスは、グラビアアイドルよりも大胆だった?!

こんにちは、芳麗です。
 あと、数日で次号が発売になってしまいますが、今月号のMOREについて、もう1つ。
 大きな反響を呼んでいるという、40周年記念号の別冊付録「MOREリポート 2017」にも触れておきたいと思います。
「MOREリポート2017」では、“MORE読者のセックス”について、大アンケートを敢行、さらには、担当者が30人の読者に直接インタビュー。
 そして、私はエッセイを書かせていただきました。
 現代の女性のセックスについて思うことを、4人の執筆者、紗倉まなさん、峰なゆかさん、鈴木涼美さん、芳麗が寄稿しています。

「MOREリポート」は、MOREの創刊初期から大いに話題を呼んだ企画でした。
 今でこそ、セックスにまつわる女性の体験や意見はネットなどで手軽に読めますし、性について語ることについてもオープンになっています。
 しかし、30年前は、女性の性のことはもっと秘められていたし、当事者である女性が語る場はなかった。つまり、「隣の女性のセックス」について知る機会はなかったのです。
 MOREは、30年数年前に、自分たちの性について、リアルな女性の声を丁寧に拾って、ありのままを掲載した初めての雑誌でした。

 私は、ライターとしてデビューした雑誌がMOREであり、その後、あらゆる媒体(雑誌、書籍、WEB)で執筆・連載しておりますが、執筆生活も今年で20周年。ずっと続けている雑誌は、MOREのみ。
 初期は読者に寄り添う「女性の生き方」企画を多く担当していました。

 ゆえに、MORE読者にはとりわけ想い入れがあるし、その時々のMORE読者(恋に仕事にファッションに奮闘するいわゆる普通のアラサー女子)を見つめてきました。

 そんな自分が、2017年版の「MOREリポート」を読んで感じたことは多々あります。
 2017年版のMOREリポートを読んで最初に感じたこと。それは、女性の性の悩みは普遍的であるということです。

 もちろん、性の情報が手軽に手に入る時代になったことで、セックスに対する罪悪感や恐怖心や悩みが減ったり、軽くなったりしている部分もあります。
 でも、一方では、「オーガズムってどうすれば感じられるの?」とか、「避妊について言い出せない」なんて悩みは相変わらず消えない。

 ちなみに、とりわけ興味深かったのは、性体験の有無についてのアンケート。
 30年前のアラサーが98.8%だったのに、比べて、2017年のアラサーは90.3%(そのうち、セックスまでの経験者は80.2%)と減っている。つまり、現在のアラサーの処女率は、約2割です。
 今時、アラサーで処女であることはさほど特別ではないし、また、恋愛や性に対する幻想が強かった30年前〜バブル期あたりに比べて、性愛に固執しない女子が増えているのかなと感じました。

 そして、本書の読みどころは、やはり30人の女性たちのリアルなセックスインタビューです。
 不器用にセックスについて悩んでいる読者もいますが、マッチングアプリでいろんな男性とセックスしている女子や、社内にいるセフレと3Pしている読者もいます。
 お昼は、真面目にOLとして働いている女子が、夜は奔放であることも決して珍しくない時代なのか。

 でもね、これって、私がアラサー読者の性についてよく取材していた、10年前も一緒だったんですよ。

 12年ほど前(2005年12月号)の本誌にて、「20代OLだらけのセックス座談会」という企画を取材・執筆したことがあります。
 座談会の参加者は、銀行やメーカーなどの会社勤めをしている、OLさんとグラビアアイドル、それから私。そこで、最も性についてアグレッシヴに能動的に楽しんでいたのは、銀行勤めの清楚なルックスのOLさんでした。
「週に2回、年下の彼氏を鏡の前で調教しながらセックスしている」
「もっとセックスを楽しむために、マスターベーションはもちろん、“膣バーベル”で膣の筋肉を鍛えてる」……etc.

 一緒に座談会に参加していた某売れっ子グラビアアイドル女子は、
「OLさんの方が私より何倍も性について詳しいし、全力でセックスを楽しんでいて羨ましい」と感嘆のため息を漏らしていました。
 私も同じ気持ちです。すっかり感心・感激しました。

 この時からです。
 普段は、一般道を安全な速度で歩んでいるように見える女子ほど、実は大胆なセックスを楽しんでいるのではないかと私が思い始めたのは。

 お昼は仕事を真面目に全うしている、お嬢様か淑女の顔で過ごしているのに、夜は自由で色っぽい顔を持って、セックスを楽しんでいる。
 しかも、彼女たちは男性に流されているとか、社会の風潮に合わせてセックスしているわけではなくて、自分の意思でそうしている。
 快楽を追求しながらも、もちろん、他者への節度や思いやりももっている。
 彼女たちの性の話からは、そんな生き様が見えてきて、とても楽しそうにも頼もしくも感じられたのです。

 いわゆる普通のOLというベースの顔があるからこそ、自分の意思さえあれば、性に限らず、プライベートは自由に大胆に楽しめるのかもしれません。

 そんな多面的で芯のある女性が大好きだし、2017年以降も、そんな女性がますます増えていったらいいなと思います。

 諸々の思いも込めて、MOREリポートにエッセイを寄稿しておりますので、ぜひ、本誌も読んでくださいね。

 (とりあえず、明日27日までは書店でも7月号が手に入るはずですので、興味のある方は是非!)

Ranking

もっと見る

Movie

MORE11月号、発売中!