芳麗

芳麗

NHK山形放送局のキャスター業を経て、ライターとして活動開始。デビュー雑誌がMORE! 以来、10年以上にわたってMOREで執筆。 ロングインタビュー、 女心をつかんだコラムに定評があり、書籍、雑誌、WEBなど数多くの媒体で連載・執筆する。著書『相手も自分も気持ち良く話せる秘訣』『Love リノベーション』(主婦の友社)など。
【公式HP】http://fafa-yoshirei.com/

【ごあいさつ】 MORE読者のみなさん、こんにちは! 芳麗です。 ここでは、恋に効きそうなカルチャーやライフスタイル。わたしが恋したこと、もの、人を紹介していきますね。よろしくお願いします。

あなたを選んでくれる出会い。

あなたを選んでくれる出会い。_1
シルバーウィーク中は、大好きなミランダ ジュライの新刊を読みました。

ご存知ですか?  ミランダ ジュライ。

映画『君とボクの虹色の世界』『ザ・フューチャー』を撮った映画監督であり、小説『いちばんここににあう人』の作者です。

映像も本も、彼女の作品は、無条件でトキめいてしまうチャーミングな世界観があり、その中で、今時の女子のヒリヒリがリアルに描かれている。

今、もっとも、女子文化に多大な影響をあたえている人。

短篇小説集『いちばんここに似合う人』がとても面白かったので、新作を心待ちにしていたのですが……

あれから5年もの時を経て届いたのは、なんと、インタビュー集でした。

でも、本作は、よくある有名人へのインタビューではありません。

ミランダが、アメリカに住む初対面の一般人の家におじゃまして話を聞き、写真をとるという……
ドキュメンタリー色の強い、異色のインタビュー集です。

ある時、2作目の映画『ザ・フューチャー』の執筆に行き詰まっていた彼女は、毎月、自宅にポスティングされているフリーペーパーに売買広告を出している人々に興味をもちます。

「この人は、なぜ、これを売ろうとおもったんだろう?」
「どんな暮らしをしていて、どんな人生を送っているんだろう」

架空の物語をつくるためにも、現実を生きる人に会いたい!

好奇心が刺激されたミランダは、その売買広告に実際に電話して、取材を申し込み、家までたずねていくことに。

そこで出会ったのは、貧しい性転換者のマイケル、寂しい病院勤務のインド人女性……など12人。
インターネット中心の現代に、フリーペーパーに広告を出している人たちゆえに、決して恵まれているとは言えない、アメリカの片隅に住む市井の人々。

普段は、特殊なクリエイティブの世界で仕事をしている。
地位も名誉も得ているクリエイターであり、仕事以外は、ほぼインターネット漬けの日々を送っている、
ミランダにとっては、同時代を生きながらも、異次元の人たち。
こんな機会でもない絶対に出会わなかったでろう人々です。

だから、ミランダは、自ら選んで会いに行ったにもかかわらず、あまたの驚きと違和感を感じます。

でも、それい以上に、さまざまな気付きを得ます。

アメリカの片隅で生きている“生の人間”との出会いは、最終t系にな不思議な感動をミランダに、そして、読み手である私たちにもたらします。

偶然の出会いでも、恣意的な出会いでも。
出会いは、その人を選んで訪れる。

そんなことを感た心温まる作品でした。

写真もとても素敵です。

ああ、ミランダの小説も映画も早く届きますように!

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