芳麗

芳麗

NHK山形放送局のキャスター業を経て、ライターとして活動開始。デビュー雑誌がMORE! 以来、10年以上にわたってMOREで執筆。 ロングインタビュー、 女心をつかんだコラムに定評があり、書籍、雑誌、WEBなど数多くの媒体で連載・執筆する。著書『相手も自分も気持ち良く話せる秘訣』『Love リノベーション』(主婦の友社)など。
【公式HP】http://fafa-yoshirei.com/

【ごあいさつ】 MORE読者のみなさん、こんにちは! 芳麗です。 ここでは、恋に効きそうなカルチャーやライフスタイル。わたしが恋したこと、もの、人を紹介していきますね。よろしくお願いします。

ダメでも変でも人生は面白い!『まんしゅう家の憂鬱』

ダメでも変でも人生は面白い!『まんしゅう家の憂鬱』_1
日ごと寒さがつのりますが、MORE読者のみなさまは、いかがお過ごしですか?
芳麗センパイは、近頃、ダークな気分でした。
年末進行の締め切りに追われつつも、原稿に煮詰まってLINEゲームに手が伸びるし、ぷくぷく太り気味なのに食欲は増し増しているし! 

寒さ以上に自己嫌悪がつのりまくり。

でも、コレを読んでいたら、なぜだか心が晴れて元気になりました。
作者のまんしゅうきつこさんは、今年、「アル中ワンダーランド」と「ハルモヤさん」を2冊同時刊行、いずれもヒットした人気漫画家です。

本書は、きつこさんが注目を集めるキッカケとなったブログのエッセイ漫画に、『小説すばる』に連載していたエッセイと書き下ろしを加えた一冊。

漫画家のアシスタントをやめて、ブログが大ブレイクする30代半ばまでは、地方に在住する主婦だった彼女とその家族の奇妙な日常が描かれています。

破天荒でシュールなのに、何だかほのぼのしていて温まる、何とも言えない面白さ。

きつこさんは、一介の学生や主婦だった頃から変なことばかりしているし、変な事件や変な人にばかり遭遇している。

仕事に恋愛に疲れていた頃、深夜にテレビで観た“おむつプレイ”のお店に突発的に電話して面接を受けに行ったり。
友だちに誘われて脚フェチサイトのモデルをやって、がんばって妙なサービスしてみたり。

こうしてエピソードを箇条書きにすると、まともじゃない話ばかりだけれど、何だか共感してしまうし、癒される。

きつこさんは、生きることが異様に下手なのだ。

内気で気が優しくて生真面目で、おそらく自己評価があまり高くない。
ただ、面白いことを求める好奇心と、つい飛び込んでしまう冒険心はなみ外れている。
必死で生きているし、楽しんで生きたいと思うがあまり、突然、極端な行動に出てしまう。
まともなのに極端な人だから、変なことや変な人にどんどん巻き込まれていくのだ。

本作を読んでいると、“まともとまともじゃない”とか、“常識と非常識”の境目がわからなくなってくるし、きつこさんのように誰もがバランスは違えど両面を持っているのではないかと思わされる。

さらに、思った。

こんなに変でもダメでも生きていけるんだ!
面白いことって、いろんなところに転がっているんだ!

日々、欲望と自己嫌悪にまみれるダメダメ人間の私は、わくわくしました。

さて、ちょっとだけLINEゲームしようっと❤

とてもオススメの一冊です。

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