芳麗

芳麗

NHK山形放送局のキャスター業を経て、ライターとして活動開始。デビュー雑誌がMORE! 以来、10年以上にわたってMOREで執筆。 ロングインタビュー、 女心をつかんだコラムに定評があり、書籍、雑誌、WEBなど数多くの媒体で連載・執筆する。著書『相手も自分も気持ち良く話せる秘訣』『Love リノベーション』(主婦の友社)など。
【公式HP】http://fafa-yoshirei.com/

【ごあいさつ】 MORE読者のみなさん、こんにちは! 芳麗です。 ここでは、恋に効きそうなカルチャーやライフスタイル。わたしが恋したこと、もの、人を紹介していきますね。よろしくお願いします。

恋愛は“相手を愉しむ会話”で育つ。

恋愛は“相手を愉しむ会話”で育つ。_1
こんにちは、芳麗です。
好きな小説家は国内外、時代を問わずにたくさんいますが……
“恋愛サプリ”的に、メインの読者と思わしき“年下の女子たち”にたった1人をすすめるならば、田辺聖子さんです。

田辺先生の紡ぐ言葉と物語は、やわらかく美しく、ユーモアもたっぷりと含まれていて、とても読みやすく楽しい。
一方、そこには人間について、男と女について、なみならぬ深い考察があり、
読後は、甘さよりもほろ苦さが際立っている。でも、それが美味しいのです。
ずっと後になってから、自分は田辺作品に、大人だからこその、恋や人生の愉しみ方、味わい方を教えてもらっているのだなぁと気付く瞬間があります。

小説の話もしたいのですが、本日紹介するのは、対談集です。

田辺さんは、“おしゃべり”の名手でもあるんですよね。
小説の中の会話も、生き生きとしていてセンスがよくて魅力的ですが、
それは、田辺さん自身が人生をかけて、会話を楽しんでいるから。

最愛のダンナさま“かもかのおっちゃん”と毎晩、ご飯を食べながら、
親しい友人や小説家仲間とお酒を飲みながらの放談は、
人生の史上の喜びだと、田辺先生は、常々おっしゃっています。

この対談集を読むと、改めて、田辺先生のおしゃべり上手ぶりに感嘆するとともに、
なぜ、男と女には、恋愛には、会話が必要なのかがよくわかる!

夫と妻(男と女)に限らず、どんな人とも仲良くすることは、“一種の外交”。
だからこそ、たくさん会話することで相手を知り、その人ならではの個性を楽しむことが大切。

「それぞれ自分なりに積み重ねてきた人生観を持っていますからね。
その中で一番いいのを集めて。「あ、素敵」「こういうところがええな」と思いながら過ごす。(中略) 
本音では、「もうちょっとこうしてくれたら、何とかうまくいくのに」と思うこともあるでしょう。でも、自分の思い通りにはならなくても、思わざる点にええとこ見つけたりする。これは人生の面白み。」 『男と女はぼちぼち』田辺聖子著 より


この一文を読んだ時、これって、私はインタビュアーという仕事においては、すごく大切にしていることなのに、恋人や家族のように身近な人にはなかなかできない。甘えている相手には、何かと不寛容になってしまうものだなと気付きました。

でも、ほんとうは、長く一緒に居る相手こそ、長所も短所も寛容受け入れておもしろがれたら、日常や人生の質がグレードアップするし、何より相手ともっともっと仲良くなれるんだろうなと。(しみじみ)

そのためにも、まずは、魅力的な書を読み言葉の力をブラッシュアップしておくこと。
そして、日々の何気ない会話を大切にできたらいいなぁと思う次第です。

賛同された方は、まずは、本書で会話の面白みを味わいつつ、言葉をいっぱい吸収してみてくださいね。

ちなみに、対談相手は、川上弘美さん、沢木耕太郎さん、伊集院静さんなどやはり言葉の名手ばかり。
田辺さんとの間に、それぞれに魅惑の化学反応が起きています。
その組み合わせならではの言葉が出てくると言うのが、また、会話の面白みなんでしょうね。

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