ラブコメ好きよ集まれ! カン・テオ除隊後復帰作『ジャガイモ研究所』【韓ドラオタクおすすめの1本】
カン・テオのスーツ姿にときめき、体を張った演技に笑う!
韓国ドラマ大好き! なライターが、ぜひおすすめしたい作品を紹介する不定期連載コラムです。
今回は、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(2022)で一躍ブレイクしたカン・テオの除隊後復帰作『ジャガイモ研究所』のあらすじと見どころを紹介します。

『私ジャガイモ研究所』
全12話
出演:イ・ソンビン、カン・テオほか
Netflixシリーズ「ジャガイモ研究所」独占配信中
あらすじ
ジャガイモに人生を捧げる研究員キム・ミギョン(イ・ソンビン)。ある日、ミギョンが働くソンニョ食品が大企業ウォンハンリテールに買収され、本社から冷血な原則主義者のソ・ベクホ(カン・テオ)が臨時所長としてやってくる。無駄を徹底的に排除するベクホに反発するミギョンだったが、ベクホからリストラ対象であることを告げられてしまう。
ここが見どころ!
みなさん〜! カン・テオが帰ってきました! 『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で主人公ヨンウを優しく見守るイ・ジュノ役を演じ、「섭섭한데요…(寂しいな)」という名セリフで視聴者をメロメロにさせたカン・テオが無事に兵役を終えて戻ってきました!
今回ご紹介する『ジャガイモ研究所』は、彼の除隊後初のドラマ復帰作。一風変わったタイトルからお気づきのように、がっつりラブコメでございます。イ・ジュノが柴犬系男子だとしたら、本作で演じるソ・ベクホはドーベルマン系男子かも⁉︎ 新たな魅力と磨きがかかったイケメンぶりはマストウォッチです!

まずは、ヒロインの紹介から。
ミギョンは、ソンニョ食品でジャガイモの研究・開発に心血を注ぐ研究員。もともとは買収元であるウォンハンリテールで働いていましたが、社内恋愛をしていた恋人ギセ(イ・ハクジュ)が出世のために会長の娘と結婚。ミギョンは不当な異動や社内のいじめに遭い、田舎にあるソンニョ食品の小さなジャガイモ研究所に転職したのでした。演じるのは、映画『少年時代 -恋と涙と青春と-』や、『酒飲みな都会の女たち』シリーズなどでおなじみのイ・ソンビン。
キャリアダウンを余儀なくされても、「いつか自分の名前がついた品種を開発する」と新しい目標を持って働くミギョン。その豪快でサバサバした性格が一段と輝くのが、啖呵を切るシーン。元カレのギセの「シャンプーの香り変わってないね」という一言に、「なに他人のシャンプーの匂いを覚えてんだクソ野郎! 私の前で息するんじゃねえ!」と、胸倉をつかんでブチギレるんです。とっても痛快!(笑)
イ・ソンビンと言えば、豪快な飲みっぷりやラップのように紡がれる悪口(욕)などの人間味あふれる演技を披露した『酒飲みな都会の女たち』シリーズで一躍有名になりましたが、今回もその持ち味をいかんなく発揮していて、見ているこちらまでスカッとします。
一方で、間違えて全体のトークルームにベクホの悪口を送信してしまった後輩をかばったり、暴風雨の日にはジャガイモを守るために夜中にもかかわらず一人で畑の様子を見に行ったりと、情に厚い一面も。突発的で感情のままに突っ走るところがあり、観る人によっては共感度があまり高くないヒロインかもしれませんが、そこはさすがイ・ソンビン。はつらつとした演技で、“面白くてつい見守りたくなる友達”のような親近感を引き出しています。

そしてお待ちかね、カン・テオ! ベクホは、歴代最年少でウォンハンリテールの役員になったエリート。冷徹な原則主義者で、会社の利益のためにリストラを担当しているという役どころ。
あの、カン・テオのスーツ姿かっこよすぎませんか? 兵役後にたくましくなった姿でカムバックするケースが多い中で、逆に絞ってくるとは! 細いけど筋肉質なフィジカルで着こなすスーツ姿はまさに眼福。シュッとしたフェイスラインもセクシーで、精悍さに磨きがかかったカン・テオを眺めているだけで幸せな気持ちに。仕事と同様に自己管理も完璧なベクホという人物像にもぴったりで、第2話のタイトルが「セクシーな理事」なのも納得です!

そんなベクホの任務は、これといった成果を出せていない研究所を立て直すこと。そのため、「論文を読むだけならコピー用紙は薄いものでいいでしょう」などと、のっけから無駄をズバズバと指摘していきます。
しかし、ただの嫌なやつではありません。酔ったミギョンにキスされて眠れなくなってしまったり、「マル」という品種の調査を行うシーンではミギョンに頬をむぎゅっと掴まれて懐中電灯替わりにされてしまったりと、ちょっと抜けている&不憫な姿にきゅん!
ふふっと笑えるシーンのほか、鳥に襲われて逃げるうちにジャガイモ畑を転げ落ち、消毒剤を撒くホースに絡まり、赤い誘導棒を振って踊るように駐車を誘導し、お姫様の格好をしておままごとに付き合わされるなど、がっつりしたコメディシーンも満載。カン・テオの顔芸とも言える豊かな表情や振り切ったコメディ演技に爆笑必至です!


もちろんメインディッシュはロマンスパート♡。「恋人ではない相手とのキス」はベクホの原則に反するため、「付き合ってくれませんか?」とミギョンにぶっ飛んだ告白(ベクホ的には提案)をするところから展開されていきます。ここの掛け合いもコントのようで面白い!
「あなたに興味があります」「線を超えたい人です」と、原則主義男子らしく(?)独特なフレーズで気持ちを表現するベクホ。『ウ・ヨンウ……』の「寂しいな」しかり、カン・テオって「好き」「愛してる」以外の言葉で視聴者をときめかせる天才なのでは……? カン・テオの“月がきれいですねシリーズ”(勝手に命名)をこれからもコレクションしていきたいと、強く思いました。
また、本作は年の差をテーマにした作品ではありませんが、ミギョンとベクホは2歳差という設定。年下扱いをするミギョンに「2つしか変わらないです。同い年のようなものじゃないですか」とムスッとするなど、ふいに出るベクホの年下っぽさも隠れた沼ポイント。かと思えば、拗ねるミギョンの機嫌をスマートに直しちゃう包容力や、大人の雰囲気漂う色気もがっつり出してくるから心臓がもちません……!
移動中などの空き時間にちょこちょこ楽しめる軽快なラブコメなのですが、グッと距離が縮まる胸キュンシーンは、片手間に観られないかも。カン・テオ、メロすぎます。
気になるカン・テオの次期作は、年内放送予定と報じられているファンタジーロマンス時代劇『この川に月が流れる』になりそう。『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の続編実現も祈りつつ、まずは「おかえり~!」の気持ちで本作を楽しんでください♪
配信情報
『ジャガイモ研究所』
全12話
Netflixシリーズ「ジャガイモ研究所」独占配信中

韓国系ライター。K-POPアイドル、俳優にインタビューを行い、現在はソウルと東京を行き来して活動中。美容/コスメ好きで、美容雑誌やWEBマガジンでは韓国美容のコラムを担当。私生活でも3日に1度はポーチに新入りコスメが増える。韓国人ビューティユーチューバーのメイク動画を見るのが癒し。