貫地谷しほり 今月は、舞台『同じ夢』に恋の画像_1
話し手:貫地谷しほり かんじや・しほりかんじや・しほり●1985年12月12日生まれ、東京都出身。ドラマ『女くどき飯 Season2』(MBS・日曜深夜0:50~、TBS・火曜深夜1:11~ほか)に出演中。 聞き手:ライターゆっこ 舞台に出演する俳優を数多くインタビュー取材するほか、ステージコラムを執筆。

『同じ夢』

貫地谷しほり 今月は、舞台『同じ夢』に恋の画像_2
撮影/加藤アラタ

劇団THE SHAMPOO HAT全作品の作・演出を担当する赤堀雅秋の書き下ろし最新作。光石研、麻生久美子、大森南朋、木下あかり、田中哲司と、赤堀作品への出演をかねてより熱望していたキャスト陣が集結。俳優として赤堀自身も出演し、6人で現代社会に鋭い視線を投げかける濃密な人間ドラマをつくり上げる。 ◆ 2/5~21シアタートラム(地方公演あり) ●世田谷パブリックシアターチケットセンター TEL:03・5432・1515

ストイックな赤堀さんの演出で新境地を開きたい

しほり(以下S) この間ドラマで共演させていただいた俳優さんから、以前、赤堀雅秋さんと映画でご一緒された時のエピソードを聞かせてもらったんです。その俳優さんによれば、赤堀さんはとにかく妥協を許さない方で、テイクも多く重ねる演出家さん。現場ではキャスト陣に対してかなり高い要求をされていたそうなんですが、みなさんの壁を乗り越えた先のお芝居は本当に素晴らしかったと振り返ってらっしゃって。そのお話を聞いて以来、そんな赤堀さんがつくり出す舞台を観てみたくて、今回選ばせていただきました。 ゆっこ(以下Y) 貫地谷さんご自身も、赤堀さんの演出を受けてみたいと思われましたか? S) はい! 私、お芝居に関して打ちのめされた経験がないんです。だから、それだけ熱いものに触れられることがうらやましいし、いつかは体験してみたい世界だと思いました。ただ、そんな厳しい演出に耐えられるのか自信はないですけど(笑)。 Y) 1年3カ月にわたる連載も、今月が最終回です。振り返ってみて、何か変化はありました? S) 連載が始まった当初は〝本当に私でいいのかな?〟と不安に思っていたくらい、舞台にくわしいわけではなかったんです。それまでも観劇した帰りに役者同士で食事しながらお互いの感想を述べあうことはあったけど、こういう場があったからこそ作品についてさらに深く考えたり、以前より頻繁に劇場に足を運ぶようになったと思います。そんな中でいちばん大きかったのは、栗山民也さんの大ファンになったこと! 多くの方が絶賛される演出家さんと去年の夏に舞台『もとの黙阿弥』でお仕事ができて、私自身もその魅力を再認識できました。そしてもうひとり、蓬莱竜太さんも大好きな演出家さん。作・演出を手がけられた舞台『悲しみよ、消えないでくれ』は、去年観た中でいちばん心に残った作品です。栗山さんと蓬莱さん、このおふたりはぜひ読者のみなさんにもチェックし続けてほしいです!

--------------------- MORE2016年3月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック! 取材・文/吉川由希子 撮影/北浦敦子 ヘア&メイク/SAKURA(アルール) スタイリスト/青木宏予 ---------------------

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