【完全保存版】働く20代女子におすすめのビジネス書・小説を厳選!

仕事や人間関係、恋愛などさまざまな悩みを抱える20代の働く女子たちへ。MORE編集部をはじめとした本に精通するあらゆる人が選んだ、今読むべきビジネス書や小説をご紹介! 自分を高めてくれるとっておきの一冊が見つかること間違いナシ♪

※記事発信時点での情報のため、価格や仕様が変更になっている場合や、販売が終了している場合があります。
[目次]
  1. 【20代女性におすすめの本】MORE編集部イチオシのビジネス書10選
  2. 【20代女性におすすめの本】本マニアが厳選!お仕事悩みに効くビジネス書20選
  3. 【20代女性におすすめの本】スキマ時間に読みたい小説・自己啓発本45選

【20代女性におすすめの本】MOREイチオシのビジネス書10選

モアモデルとして活躍中! 松本愛が働く女子におすすめする2冊の本

20代女性におすすめの本【75選】- 働の画像_1
やりがい、人間関係、将来……働く女性の悩みは尽きない! それなら、ビジネス書を新しい味方にしてみては?

そこで、モアモデルとして活躍中の松本愛さんに、働く女子にぴったりの2冊を紹介してもらいました!

モデル 松本愛さん
まつもと・あい●1994年4月5日生まれ、埼玉県出身。本誌のモデルとしてはもちろん、ドラマやバラエティ番組でも活躍中。コスメからゴルフまで興味の幅が広く、探求心旺盛

《20代女性におすすめの本:1》『世界のニュースを日本人は何も知らない』谷本真由美

世界のニュースを日本人は何も知らない 谷本真由美
「『アフリカはなぜ貧しいのか』という解説があるのですが、それまでアフリカ=貧しい国というイメージだけで、その理由を考えることはありませんでした。表面的にしか見ていなかった物ごとの裏側や奥を見る重要性を知りました」(松本さん)
(ワニブックス ¥830)

《20代女性におすすめの本:2》『相手もよろこぶ 私もうれしいオトナ女子の気くばり帳』気くばり調査委員会

相手もよろこぶ 私もうれしいオトナ女子の気くばり帳 気くばり調査委員会
「年齢を重ねてきて、気配りができているかどうか、気にするようになりました。たとえばコーヒーをすすめられて『嫌い』と言うのと、『得意じゃない』と言うのとでは印象が変わるはず。実践的なアドバイスがうれしい一冊です」(松本さん)
(サンクチュアリ出版 ¥1100)

MORE編集部が選んだ、20代女性にぜひ読んでほしい8冊のビジネス書

経済や社会問題、コミュニケーション、仕事の進め方etc.。2020年、働くあなたに読んでほしい、編集部厳選のビジネス書はこちら!

《20代女性におすすめの本:3》『FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』ハンス・ロスリング オーラ・ロスリング アンナ・ロスリング・ロンランド 

FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
〈訳〉上杉周作 関 美和

「世界はどんどん悪くなっている」、「誰かを責めれば物ごとは解決する」。日常生活の中でも、そんな思い込みは多数存在している。

本書は、こうした“世界中に蔓延する思い込み”をデータ、つまりイメージではなく数字的根拠をもとに解消している。噂や印象に惑わされない正しいものの見方は、仕事の場面でも“決断”や“判断”に大きな影響を与えてくれるはず。
(日経BP社 ¥1800)

《20代女性におすすめの本:4》『資本主義の終わりか、人間の終焉か?  未来への大分岐』マルクス・ガブリエル マイケル・ハート ポール・メイソン

資本主義の終わりか、人間の終焉か?  未来への大分岐
〈編〉斎藤幸平

注目の若手哲学者、マルクス・ガブリエルをはじめとする、哲学・政治・経済の天才たちが登場する本書は、多くの問題を抱える現代社会の未来を“占っている”。

マルクスは、「真実」はいくつも存在し、自分とは違う「価値観」を持った人を「非人間化」する危険性を解く。経済動向だけではなく、世界単位で見た「人としてのあり方」についても考えさせられる。
(集英社 ¥980)

《20代女性におすすめの本:5》『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』ヤニス・バルファキス

父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。
〈訳〉関 美和

ギリシャの経済危機の際に財務大臣を務めた著者が、「若い人たちにわかる言葉で経済を説明したい」という思いから、離れて暮らす娘にあてるつもりで書いた本書は今、世界中で話題になっている。

経済の視点から人類の成り立ちや世界史を語るスタイルのため、難しい経済本が苦手な人でもスルスルと読めてしまう。リアルな経済を知るために読むべき一冊。
(ダイヤモンド社 ¥1500)

《20代女性におすすめの本:6》『私、失敗ばかりなので へこたれない仕事術』内山聖子

私、失敗ばかりなので へこたれない仕事術
「仕事がマンネリ化してつまらない」、「この職業は向いていないのかも」、「ミスしてばかりで情けない」。そんな悩みを笑いながら吹き飛ばしてくれるのが、人気ドラマ『ドクターX』のプロデューサーである著者のエッセイ。

“やりたいこと”を持って入社しても、必ずしもその仕事ができるとは限らない。でもすべては、自分次第で糧にできることを教えてくれる。
(新潮社 ¥1300)

《20代女性におすすめの本:7》『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』大野正人

失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!
『シャネル』の創設者、ココ・シャネルは「古くさい」と批判されるようになったことで反骨精神が生まれ、次々と新しいファッションを生み出せるようになった。

スティーブ・ジョブズは自分がつくったアップル社から一度追い出されたところから、再びはい上がっている。本書にまとめられたそんな偉人たちの「失敗談」は、笑えて、励みになること間違いなし。
(文響社 ¥1200)

《20代女性におすすめの本:8》『アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した』ジェームズ・ブラッドワース

アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した
〈訳〉濱野大道

“ああ、仕事やめたいな”。ふと、考えることは誰にでもあるはず。でも、“じゃあやめたらどうするの?”ということは、よ〜く考えておくことを全力でおすすめしたい。

本書は、イギリスで“最底辺”といわれる仕事に著者自らつき、その体験をつづったもの。「その日をしのぐためのお金なんて、いくらでも稼げるでしょ」と、甘く見てはダメ。仕事選びは重要です。
(光文社 ¥1800)

《20代女性におすすめの本:9》『ダメ上司のトリセツ 働く女子必読! 会社で地雷を踏まないために』関下昌代

ダメ上司のトリセツ 働く女子必読! 会社で地雷を踏まないために
重要な仕事を任されるようになるモア世代にとって、後輩もさることながら、やっぱり厄介なのは「上司」なのでは?

仕事ができるようになってきたからこそ、上司の理不尽な要求や態度も目につくはず。しかし本書は、「人(=上司)はそう簡単に変えられない」ことを突きつける。代わりに、自分自身が変わることで、円滑な人間関係を手に入れられると気づく。
(さくら舎 ¥1400)

《20代女性におすすめの本:10》『神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り』星 渉

神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り
「相手が気持ちよくなるように振る舞うことで、主導権を握ることができる」と聞くと、ハッとする。きっと「話し方」も、その“振る舞い”の重要なポイントのひとつ。

本書では、「人に伝わる話し方」、「人を動かす話し方」など、仕事の場面でも有効&具体的なテクニックを教えてくれる。書き込み式だから、普段の自分の言動を見直すきっかけにもなりそう。
(KADOKAWA ¥1400)

【20代女性におすすめの本】本マニアが厳選!お仕事悩みに効くビジネス書20選

働く20代女性が誰しも抱えるお悩みへのアンサーとなる、とっておきのビジネス書を本のプロが厳選!

<選者の方々>
書店員、エッセイスト 新井見枝香さん
書店員として活動する傍ら、『小説現代』(講談社)などでエッセイを連載中

シンガーソングライター岸 洋佑さん
早稲田大学卒業後、『リクルート』に就職し、営業成績No.1を取ったことも

書評家、ライター 倉本さおりさん
『週刊新潮』(新潮社)で連載をするほか、ラジオサブパーソナリティも務める

元地下アイドルのライター、歌手 姫乃たまさん
地下アイドル時代の経験をもとにした『潜行』(サイゾー)などの著書がある

「センジュ出版」代表、『book cafe SENJU PLACE』オーナー 吉満明子さん
2015年に版元を立ち上げる。著書に『しずけさとユーモアを』(枻出版社)など

「仕事のやりがいがなく、毎日つまらない」という20代の働く女性におすすめの5冊

20代女性におすすめの本
好きなことを仕事にしているわけでもなく、職場と自宅を往復するだけの毎日。そんな悶々とした気持ちを晴らすのにおすすめな5冊がこちら。

《20代女性におすすめの本:11》『キリン解剖記』郡司芽久

キリン解剖記
「普通の大学生が国内でほぼ唯一のキリン研究者になるまでの10年間の軌跡をつづった手記。合コン当日だろうと正月休み中だろうと、動物園から『キリンが亡くなった』と連絡が入るや全予定をキャンセルして解剖漬けの数日間を送る。『一生楽しめる大好きなこと』を仕事にする意味が、実体験に基づく言葉でいきいきと伝わってきます」(倉本さん)
(ナツメ社 ¥1200)

《20代女性におすすめの本:12》『フェイスブック 若き天才の野望』デビッド・カークパトリック

フェイスブック 若き天才の野望
〈訳〉滑川海彦 高橋信夫

「FacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグの半生を描いた作品です。本書を読むと、『世界は広いな!』と思えて、活力をもらえます」(岸さん)

アメリカのビジネス誌『フォーチュン』の元記者である著者が、ザッカーバーグに迫ったノンフィクション。ユーザー数5億人以上の巨大SNSの創設、そしてそこにこめられたザッカーバーグの思いがひもとかれる。
(日経BP社 ¥1800)

《20代女性におすすめの本:13》『ロバート・ツルッパゲとの対話』ワタナベアニ

ロバート・ツルッパゲとの対話
「毎日はそもそもつまらないもの。でも、考え方を変えたり、自分のことをもっとちゃんと知ることができたりしたら、つまらなかったことも面白くなります。そんなヒントをたくさん問いかけてくれる哲学書」(吉満さん)

「誰かが決めたルールに縛られて、本当に自分がやりたいことを後回しにするな」。叱咤激励のごとく、著者の放つ言葉に奮い立たされる。
(センジュ出版 ¥1800)

《20代女性におすすめの本:14》『自分で「始めた」女たち』グレース・ボニー

自分で「始めた」女たち
〈訳〉月谷真紀

「なりたい自分になるために、実際にアクションを起こした女性の言葉は、刺激的で正直。“始める”きっかけが見つかるかも」(新井さん)

料理研究家、家具職人、イラストレーターetc.……。『ニューヨーク・タイムズ』で話題を呼んだ、さまざまな分野で活躍する112人の女性たちへのインタビューをまとめた一冊。モヤモヤした日々から抜け出す後押しになるかも。
(海と月社 ¥2000)

《20代女性におすすめの本:15》『ひきこもらない』pha

ひきこもらない
「やりがいって、ないとダメですか? 恋愛しなきゃ、夢中になれる趣味を見つけなきゃ……そんなプレッシャーのせいで窮屈でつまらなくなっている人にこそ、この京大卒、元ニートの生き方エッセイを」(姫乃さん)

「普通に生活をすること」が自分には向かないと感じていた著者が、仕事をやめ、自分らしい生き方を探す。タイトルを新たに文庫本も発売中。
(幻冬舎 ¥1200)

「“ハザマ世代”で人間関係がつらい」という20代の働く女性におすすめの5冊

20代女性におすすめの本
プライベートでも、様々な状況にうんざり……。そんな自分を疲れさせないために読むべき本とは?

《20代女性におすすめの本:16》『美容は自尊心の筋トレ』長田杏奈

美容は自尊心の筋トレ
「間にはさまれ調整役にまわって譲歩と妥協を繰り返しているうちに、いつの間にか削られていくのが自尊心。その回復への道筋を、思わず口に出したくなるような明快な言葉で示してくれる全・働く女子救済の書がこちら。“周りの目”に一度でも悩まされたことがある人はぜひ読んでほしい」(倉本さん)

ビジュアルではなく、メンタルを強くしてくれる美容本。
(Pヴァイン ¥1480)

《20代女性におすすめの本:17》『道をひらく』松下幸之助

道をひらく
「『人生とは何か?』という普遍的なテーマへのヒントというよりも、働くうえで必要な、本質的で根本的な考え方を教えてくれる一冊。『心を通わす』、『敵に教えられる』といったページは、自身の人に対する行いについて振り返るきっかけになるはずです」(岸さん)

パナソニックの創業者・松下幸之助による、昭和43年に初版が発売された不朽のベストセラー。
(PHP ¥870)

《20代女性におすすめの本:18》『人の心は読めるか?本音と誤解の心理学』ニコラス・エプリー

人の心は読めるか?本音と誤解の心理学
〈訳〉波多野理彩子

「自分の考えもよくわからないのに、他人の考えていることなんか絶対にわからないですよね……。それを自覚させてくれて、最終的に重要なのは『対話である』と丁寧に教えてくれる一冊です」(姫乃さん)

人は予想以上に相手の心が読めていないもの。心理学者である著者は、人間が持つ「第六感」が犯すミスを認識し、対人関係を向上させる方法を教えてくれる。
(早川書房 ¥860)

《20代女性におすすめの本:19》『なんで僕に聞くんだろう。』幡野広志

なんで僕に聞くんだろう。
「多発性骨髄腫を発病した写真家である著者に寄せられた人生相談。『もしこの質問が自分の息子から向けられたものだったら』と考えながらその相談に答える幡野さんの視点は、どこまでも静かで嘘がない。豊かな人間関係は、そこに嘘がないことから始まります」(吉満さん)

なぜみんな著者に相談をするのか。その答えに、人間関係のヒントが隠れている。
(幻冬舎 ¥1500)

《20代女性におすすめの本:20》『だから私はメイクする 悪友たちの美意識調査』劇団雌猫

だから私はメイクする 悪友たちの美意識調査
「なぜメイクをするのかという話から、面倒くさい上司や後輩に対する悩みや、それに対処するヒントが浮かび上がる」(新井さん)

コスメオタクからバリキャリOL、子育て中のママまで、女性たちがそれぞれに抱えている「美意識」と「メイクをする(しなければならない)理由」をつづったコラム集。特に『Chapter.2 他人のために』は、考えさせられるはず。
(柏書房 ¥1200)

「将来のお金が不安!」という20代の働く女性におすすめの5冊

20代女性におすすめの本
頑張って働いても、ニュースで流れるのは暗い老後の話題ばかり。将来のお金が不安なら、まずは勉強して気持ちを立て直すべし! そんな時に読むべき5冊がこちら。

《20代女性におすすめの本:21》『一生楽しく浪費するためのお金の話』劇団雌猫×篠田尚子

一生楽しく浪費するためのお金の話
「何もかもが不確かな時代、今から給料の行方にやきもきするより、一生稼ぎ続けるだけのモチベーションを守るための術を確保しておいたほうが建設的では? という逆転の発想を提示してくれる快書。自らもせっせとオタ活にいそしむ著者が、しっかり遊びながら賢く貯めるための具体的なメソッドを教えてくれます」(倉本さん)
(イースト・プレス ¥1200)

《20代女性におすすめの本:22》『本当の経済の話をしよう』若田部昌澄 栗原裕一郎

本当の経済の話をしよう
「お金って身近にある大事なものなのに、なんとなく向きあうのにためらいがありますよね。漠然と悩んでいてもお金は増えないし、不安をバネに経済の本質を勉強しちゃいましょう」(姫乃さん)

「インセンティブ」、「トレード・オフ」、「トレード」、「マネー」という4つの概念をキーワードに、経済学者と評論家がわかりやすく経済学を解説してくれる入門書。
(筑摩書房 ¥940)

《20代女性におすすめの本:23》『アフターデジタルオフラインのない時代に生き残る』藤井保文 尾原和啓

アフターデジタルオフラインのない時代に生き残る
「世の中の最先端を知ることができます。将来を変えられるのは自分しかいない。だからこそ、今の世界の基準を感じて、新しい挑戦をしてみるのもいいんじゃないでしょうか」(岸さん)

スマホやセンサーの普及によって、完全にオフラインな状態がなくなりつつある今。変わりゆく世界のビジネス事情に目を向けると、“悩んでいる暇はない”と開眼するはず。
(日経BP社 ¥2200)

《20代女性におすすめの本:24》『似合わない服』山口ミルコ

似合わない服
「バブル時代、六本木に住み、『ベンツ』で出勤していたスター編集者が、退職と闘病で、そのほとんどを手放す。不安をあおるのではなく、道しるべのひとつになるような手記」(新井さん)

お金がある生活は本当にすべてを持っていると言えるのか。闘病を機に地元に戻った著者が、“ゼロになる”ことで見つけた、等身大の幸せに気づかされることは少なくない。
(ミシマ社 ¥1500)

《20代女性におすすめの本:25》『幸せな人は「お金」と「働く」を知っている』新井和宏

幸せな人は「お金」と「働く」を知っている
「なぜ給料が少ないのか。いくらあれば不安がなくなるのか。そしてそれはなぜなのか。ちゃんと自分の言葉で説明することができますか? 難病を発症し、リーマンショックを経験したことをきっかけに人生が変わっていったある金融マン。彼によるお金の本質の話に触れてみると、自分が本当は何を求めているのか気づくかもしれません」(吉満さん)
(イースト・プレス ¥1000)

「転職に踏み切れない」という20代の働く女性におすすめの5選

20代女性におすすめの本
「現状維持」はラクだけど、もう一歩踏み出したい——! 前も上も向きたい人の背中を押してくれる5冊がこちら。

《20代女性におすすめの本:26》『ゆめの はいたつにん』教来石小織

ゆめの はいたつにん
「コネなし、資金なし、リーダーシップなし。でも確かな夢があった30代OLの著者が、カンボジアの子どもたちに日本のアニメ映画を届けていくストーリーは、読む人に勇気を与えます」(吉満さん)

さまざまな夢を諦めてきた中で、著者はカンボジアの映画館のない街に映画館をつくる」という夢を叶える。本書を読むと、もう一度夢を見たいと思える。
(センジュ出版 ¥1800)

《20代女性におすすめの本:27》『バイトやめる学校』山下陽光

バイトやめる学校
「『資本主義が得意じゃない』という、人気ファッションブランド『途中でやめる』の山下陽光さんが、好きなことで自活したい人の背中を“押しまくる”超実践的なビジネス指南書」(姫乃さん)

景気が悪くて、社会情勢も不安定。でも、やりたくない仕事をして働きまくるのは効率が悪い! と言いきる著者の言葉に、思いもよらない光を見いだせるかも。
(タバブックス ¥1400)

《20代女性におすすめの本:28》『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』花田菜々子

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと
「恋人探しではなく、ただ見知らぬ人と会って会話をするだけで、自分の知っている世界の狭さに気づく。その場だけのつきあいだからこそ、できる相談もあるかも」(新井さん)

書店員である著者が、離婚をきっかけに出会い系サイトで知りあった初対面の人たちに本をすすめた日々をつづったエッセイ。「知らない人と話す」ことで目の前が開けることもある。
(河出書房新社 ¥620)

《20代女性におすすめの本:29》『英語日記BOY』新井リオ

英語日記BOY
「初期投資はスマホと自分の意志だけ。お金をかけず、独学で有用な英語を身につけ、海外から仕事を発注されるようになった25歳のフリーランスデザイナーが教える、目からウロコの“実用的な夢の叶え方”集。ハードルの高さ自体を疑い、自分にとって本当に必要なものだけを選んで目標をカスタマイズしていく過程に、学ぶことは多いはず」(倉本さん)
(左右社 ¥1700) 

《20代女性におすすめの本:30》『ZERO to ONE 君はゼロから何を生み出せるか』ピーター・ティール ブレイク・マスターズ

ZERO to ONE 君はゼロから何を生み出せるか
〈訳〉関 美和

「いちばん大事な就職面接で落ちる。そこから著者の未来が好転していく様子は、“失敗とは必ずしも悪いことではない”というメッセージになるはずです。自分を信じてみてもいいのでは?」(岸さん)

今成功している人たちが、必ずしも失敗したことがなかったかと言えば、そうとは限らない。失敗をバネにPayPalを共同創業した著者に、踏み出す勇気をもらえる。
(NHK出版 ¥1600)

【20代女性におすすめの本】スキマ時間に読みたい小説・自己啓発本45選

《20代女性におすすめの本:31》『言の葉は、残りて』佐藤 雫

言の葉は、残りて
第32回小説すばる新人賞を受賞した歴史恋愛小説。

「骨肉の争いで滅びた」という荒々しい源氏のイメージとは対照的に、穏やかに和歌を詠んでいた若き将軍——源実朝には、弱さを覚えていた人も多いのでは。

しかし本作で描かれた、「武の力ではなく言の葉の力で世を治めたい」と願った実朝の心の中、そして夫婦愛には、胸が締めつけられるはず。(集英社 ¥1650)

《20代女性におすすめの本:32》『ドミノin上海』恩田 陸

ドミノin上海
幻のお宝をめぐって上海の一流ホテルに集まったのは、お宝を高値で売ろうともくろむ骨董商にその行方を追う香港警察、ゾンビ映画を撮影する面々、有名な彫刻家などクセの強い人たちばかり。

さらには上海動物公園から逃げ出したパンダに、成仏できないイグアナまで集結したその瞬間、運命のドミノは倒れだす。読み終えた後の爽快感がたまらない!(KADOKAWA ¥1700)

《20代女性におすすめの本:33》『クズより怖いものはない』カレー沢 薫

クズより怖いものはない
人の意見を聞けない「知恵袋型クズ」、謙虚なフリして先制攻撃を仕掛ける「エクスキューズ型クズ」、承認欲求のかたまりとなった「かまってちゃん型クズ」。

出てくるのはクズ、クズ、そしてクズ!! 身のまわりにのさばる「クズ」たちの生態を再確認しつつ、「あ、自分にもこういうところあるかも」と、痛い気づきを与えてくれる、開眼エッセイ。(大和書房 ¥1300)

《20代女性におすすめの本:34》『さいはての家』彩瀬まる

さいはての家
老人ホームの隣にある、古い借家。そこには年の差カップル、ゲイではない男ふたり、親の決めた結婚から逃げたアラサーの女性とその妹など、何かから“逃げた”人たちが住みつく。

庭の植物や残された持ち物、傷だらけの柱だけが知っている、それぞれの闇と光。居場所を見つけ、行き先を探し始める彼らに、いつの間にか心を奪われる連作短編集。(集英社 ¥1500)

《20代女性におすすめの本:35》『御社のチャラ男』絲山秋子

御社のチャラ男
どこにでもいる「チャラ男」。誰もが疎ましく思うのに、その存在は無視できなくて……。

ある食品会社のチャラ男こと、三芳部長の周りの人々が語り出した胸の内の内の、そのまた内。あぶり出しのように浮かび上がるのは、男の滑稽な哀しさと、女の理不尽な生きづらさ。でも、読み終わる頃には弱さを許され、強さを得られる。働く人への新型応援小説。(講談社 ¥1800)

《20代女性におすすめの本:36》『彼女がたどり着いた愛すべき仕事たち これが私の生きる道!』

20代女性におすすめの本【75選】- 働の画像_41
かつおぶし伝道師、ケータリングシェフ、CEO、フリー素材アイドルなど、変化し続ける新時代で“自分らしい働き方”を見つけた33人の女性へのインタビュー集。

タイミングや縁など、今の仕事を始めたきっかけはいろいろだけれど、共通しているのは“自分で決めた”ということ。彼女たちの経験談が、きっと今後働くうえでのヒントになるはず。(世界文化社 ¥1500)

《20代女性におすすめの本:37》『如何様』高山羽根子

如何様
平泉貫一が戦争から復員した。妻・タエと、貫一の父母が彼を出迎えたが、その姿は別人のように変わっていた。続く出奔、失踪、そして贋作の仕事。真と偽の意味を考えずにいられない表題作と、短編『ラピード・レチェ』を収める。(朝日新聞出版 ¥1300)

《20代女性におすすめの本:38》『本物の読書家』乗代雄介

本物の読書家
乗代雄介が生み出す衝撃は、読み終えてから何年も続くような持続性を備えている。

本を読むこと、読書家であること、誰が書いたものかを考えること。デビュー以来、企みと引用に満ちた美しい文章で、たびたび文学賞候補に挙げられる気鋭による2冊目の単行本。『未熟な同感者』との2編を収める。(講談社 ¥1600)

《20代女性におすすめの本:39》『遠の眠りの』谷崎由依

遠の眠りの
昭和の初め、福井に「少女歌劇団」があった。農家に生まれ、女工として働き、雑誌『青踏』によって婦人解放運動に出合う主人公。

歌劇団で働く少女の目に映った遠い過去が、鮮やかに現代へと接続される長編小説。(集英社 ¥1800)

《20代女性におすすめの本:40》『どこか、安心できる場所で 新しいイタリアの文学』/パオロ・コニェッティほか

どこか、安心できる場所で 新しいイタリアの文学
〈編〉関口英子ほか

カバーを飾る水彩画が、文学という世界の果てしない広がりを予感させる。優しいタイトルに心が安らぐ。

1940年代から80年代まで、生まれた年もイタリア語との関係もさまざまな13人の作家による15の物語。(国書刊行会 ¥2400)

《20代女性におすすめの本:41》『私はカレン、日本に恋したフランス人』じゃんぽ〜る西

私はカレン、日本に恋したフランス人
日本を愛するフランス人ジャーナリストと、パリで漫画を描いていた日本人漫画家。相似形のふたりが出会い、結婚する。

日本の文化に、風景に、伝統に向けられる目線が楽しい、23年間を描くエッセイ漫画。(祥伝社 ¥920)

《20代女性におすすめの本:42》『生命式』村田沙耶香

生命式
芥川賞受賞作『コンビニ人間』で日本と世界を驚かせたずっと前から、村田沙耶香は当たり前のいびつさを見つめて、小説に書きつけてきた。

人間を増やすことを《正義》とし、人間を食べることを《正常》だとする世界を舞台にした表題作など、この10年間に執筆された作者自選の12編を収める。(河出書房新社 ¥1650)

《20代女性におすすめの本:43》『kaze no tanbun 特別ではない一日』

kaze no tanbun 特別ではない一日
〈編〉西崎 憲

純文学、幻想文学、SFやホラーの作家もいれば、翻訳家に漫画家も。山尾悠子、岸本佐知子、柴崎友香、と目次に並ぶ名前を追うだけで幸せを感じる豪華アンソロジー。

17人による「短文」は、題材もスタイルも多彩。どこから読んでも、何回読んでも、かめばかむほどおいしくなる。(柏書房 ¥1800)

《20代女性におすすめの本:44》『僕は僕のままで』タン・フランス

僕は僕のままで
〈訳〉安達眞弓

人気番組『クィア・アイ』に出演するタンの自伝。パキスタン系イギリス人3世として、ゲイとして、差別と戦いながら明るく生きる姿はカラフルでまぶしい。撮影裏話、ファッションアドバイスも満載の一冊。(集英社 ¥2100)

《20代女性におすすめの本:45》『いつものごはんは、きほんの10品あればいい』寿木けい

いつものごはんは、きほんの10品あればいい
Twitterで11万人を超えるフォロワーを持つ「きょうの140字ごはん」(@140words_recipe)の人気レシピを200点掲載。

シンプルと応用をキーワードにした献立、道具紹介、生活のとらえ方や考え方をつづった随想も。(小学館 ¥1400)

《20代女性におすすめの本:46》『おとなになっても』① 志村貴子

おとなになっても1
線で結ばれ三角を描く、小学校の先生とダイニングバーの店員、そして先生の夫。

30代も半ばを過ぎた穏やかな日々に舞い降りた恋心。大人の百合は、現実的な感覚に接続しながらも、こんなに苦くてこんなに甘い。(講談社 ¥440)

《20代女性におすすめの本:47》『トリニティ、トリニティ、トリニティ』小林エリカ

トリニティ、トリニティ、トリニティ
2020年の東京という、ごく近くにある未来を舞台にした長編小説。

「目に見えざるもの」の怒りが人々を動かし、世界が刻々と姿を変えていく。時間も空間も軽やかに飛び越えて未来の姿を描き出す、美しくも恐ろしい物語。(集英社 ¥1700)

《20代女性におすすめの本:48》『光の子ども』③ 小林エリカ

光の子ども
光を求め、放射能を見つけ、歴史を織り上げていく人間の姿。

希望と欲望が渦巻く歴史の中へ飛び込んだ少年・光と猫のエルヴィンに連れられて読者も一緒に旅をする。今秋刊行された3巻で第一部が完結した。(リトルモア ¥1800)

《20代女性におすすめの本:49》『人間』又吉直樹

人間
作者は複雑さを愛している。若者、かつての若者、愛と友情、芸術と日常が矛盾し変化するそのままの姿で書きつけられる。

38歳の語り手と、ふと甦る遠い時間。《人間をやるのが下手》な人間を描く長編小説。(毎日新聞出版 ¥1400)

《20代女性におすすめの本:50》『わたしのいるところ』ジュンパ・ラヒリ

わたしのいるところ
〈訳〉中嶋浩郎

そぞろ歩きのように思いは流れ、雑記のように小説は進む。

イタリアのとある町に住む、《孤独でいることがわたしの仕事》という女性の静かな物語。日差しと愛の温かさを感じる『日だまりで』は特におすすめ。(新潮社 ¥1700)

《20代女性におすすめの本:51》『マツオとまいにちおまつりの町』スケラッコ

マツオとまいにちおまつりの町
不思議と現実は地続きで、その道行きには笛の音が鳴っている。にぎやかな音とおいしい匂いとソワソワワクワクも充満する。

ページの端まで描き込まれた絵を追い、目と心が動き回るのが楽しいフルカラー絵本。(亜紀書房 ¥1600)

《20代女性におすすめの本:52》『Catnappers 猫文学漫画集』長崎訓子

Catnappers 猫文学漫画集
主役として脇役として、名作文学の中でくつろぎ、まどろみ、駆け回る。コマからコマへと移動する猫の表情、ひげや尾の動き、下腹部や後ろ足のラインにも、作者の猫愛がほとばしる。オリジナル作品を含む11編を収録。(ナナロク社 ¥1600)

《20代女性におすすめの本:53》『にぎやかな未来』筒井康隆

にぎやかな未来
11編の「猫文学」、なかでも筒井康隆の『池猫』、『飛び猫』の切れ味はとにかくすごい。

初めて商業誌に掲載された「お助け」など、デビューから数年の間に書かれたショート・ショートを多数収める。AIやメディア、環境と人の関わりなど、現代に突き刺さる要素をブラックユーモアとともに。(KADOKAWA ¥600)

《20代女性におすすめの本:54》『マイ・ストーリー』ミシェル・オバマ

マイ・ストーリー
〈訳〉長尾莉紗、柴田さとみ

世界中で読まれる手記。《自分の言葉》の力を信じ、ドレスに奇跡を見つけ、《よりよい自分になろうと歩》むその人は、米前大統領の妻である前に、強く優しいひとりの女性で、母で、娘であり妹なのだとわかる。(集英社 ¥2300) 

《20代女性におすすめの本:55》『恋人たちはせーので光る』最果タヒ

恋人たちはせーので光る
43の詩がページを横切ったり踊ったり、静かに佇んだり。言葉に触れる喜びをバサリとたっぷり一冊分。

孤独に、怒りに、喜びの瞬間に、ピントを合わせた詩人の言葉を、体に取り込んで一緒に光りたい。(リトルモア ¥1200)

《20代女性におすすめの本:56》『よかれと思ってやったのに 男たちの「失敗学」入門』清田隆之(桃山商事)

よかれと思ってやったのに 男たちの「失敗学」入門
男のプライド、無理解、イキりetc.不穏な単語も頻出するが、著者の誠実さが読み手の背中を押す。

専門的知見も軽やかさを備えて読みやすく、自分じゃないあの人の目に映る景色って? と考える時の一助になる。(晶文社 ¥1400)

《20代女性におすすめの本:57》『掃除婦のための手引き書』ルシア・ベルリン

掃除婦のための手引き書
〈訳〉岸本佐知子

掃除婦、電話交換手、看護師、教師などの職につきながら各地を転々とし、孫、娘、姉、妻、母として生き、アルコール依存症になり、いく度も死を想い、作家にもなった。属性をくるりくるりと変えていく24編の語り手は、すべて作家自身。

波瀾万丈という4文字では表せないほど、いくつもの人生を生きた作家の言葉が心に刺さる。(講談社 ¥2200)

《20代女性におすすめの本:58》『猫と偶然』春日武彦

猫と偶然
人間の思惑とは切り離された、偶然性の高い猫という生き物と暮らし、心をもてあそばれたり、慰められたりするのは精神科医の春日武彦先生。

奇想と跳躍、黒いエピソードはちょっぴり少なめ。春日武彦ワールドへの入門にもぴったりな一冊。(作品社 ¥1800)

《20代女性におすすめの本:59》『神前酔狂宴』古谷田奈月

神前酔狂宴
結婚式場という《幻事業の幻製造サイド》を舞台に、虚飾と違和感と快感とユーモアが入り混じりつつ物語は進む。

歴史、平成、家族、愛と友情。スピード感のある文章に乗っかって真理の気配を探しにいく。(河出書房新社 ¥1600) 

《20代女性におすすめの本:60》『キャット・パーソン』クリステン・ルーペニアン

キャット・パーソン
〈訳〉鈴木 潤

全米のSNSでバズった表題作をはじめ、人の欲望のその先を描いて、読み手の心をざわめかせる12編。

《世界は見せかけよりもずっとおもしろい》し、人の心は黒くて、弱くて、恋もして、ときどきスパークする。(集英社 ¥2100)

《20代女性におすすめの本:61》『ぎんちゃんとわたし』大山美鈴

ぎんちゃんとわたし
ぎんちゃんは猫。頭をゴチンとぶつけたり、遊んだり、体のあちこちをくっつけて一緒に眠ったり。

「あったかくて重くてちかい」毎日のやりとりを、猫のしぐさや表情の可愛さを、こまやかに描いたエッセイ漫画。(幻冬舎 ¥1200)

《20代女性におすすめの本:62》『辛酸なめ子の世界恋愛文學全集』辛酸なめ子

《20代女性におすすめの本:62》『辛酸なめ子の世界恋愛文學全集』辛酸なめ子
たとえば、日本文学では『竹取物語』に始まり、『乙女の港』(川端康成)、『肉体の学校』(三島由紀夫)、『女のいない男たち』(村上春樹)など26作品を、辛酸さんがちょっとナナメな視点から読み解きます。

普段なら、“純文学を手に取るのはどうもハードルが高い……”と感じる人も少なくないでしょう。でも、本書を副読本にして読み進めると、思わぬところで笑いがこみ上げてくるはずです。二度どころか、数十度おいしい思いをさせてくれる一冊です。(祥伝社文庫 ¥680)

《20代女性におすすめの本:63》『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい ①』松本ひで吉

《20代女性におすすめの本:63》『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい ①』松本ひで吉
“笑いたい”だけでなく、“ペットを見てほっこりしたい!”という欲求まで満たしてくれるのが、このコミックエッセイです。感情豊かに暑苦しいくらいの愛情表現をしてくる犬くんに対して、時に凶悪なくらい自分勝手に生活する猫さま。その2匹のギャップに一喜一憂する著者の姿に、毎回笑わされます。(講談社 ¥850 4巻まで発売中)

《20代女性におすすめの本:64》『いやよいやも旅のうち』北大路公子

《20代女性におすすめの本:64》『いやよいやも旅のうち』北大路公子
北大路公子さんは、エッセイ連載のために仕方なく同意し、“いやいや”旅先にへ向かいます。北海道、山梨、岩手、三重、香川、沖縄。そこでは、担当編集者があえて“いやなこと(=面倒臭いこと)”を計画し、やっぱり“いやいや”対応していくことになる。

でも“いやなこと”だからこそ、ひとりでは体験しなかったであろう「楽しかった」、「おいしかった」の数々が、より際立ちます。北大路さんの軽快な文章でひと笑いした後は、きっと今まで“行こう”と思わなかった場所へも行ってみたくなるはず。(集英社文庫 ¥660)

《20代女性におすすめの本:65》『生きるための料理』たなかれいこ

《20代女性におすすめの本:65》『生きるための料理』たなかれいこ
2014年に発刊された本書は、「食のギャラリー612」の代表であり料理家のたなかれいこさんのレシピ本です。ただし、ただのレシピ本ではありません。本書のタイトルにあるとおり、“生きるため”にどんな食材をどう調理して食べるか――命と食の基本を教えてくれる、“読む”レシピ本です。

旬のものを、食材そのものを味わえるように調理して食べる――それだけで体を芯から温め、整えてくれるのだと本書では教えてくれます。使用する食材それぞれが持つ力や、どんな調理法が向いているのかといった解説を読むだけでも、買い物や料理の時間を楽しくしてくれるはずです。(リトルモア ¥1500)

《20代女性におすすめの本:66》『あさになったのでまどをあけますよ』荒井良二

《20代女性におすすめの本:66》『あさになったのでまどをあけますよ』荒井良二
この絵本に出合い、自分を取り戻すために毎朝窓を開けるようになりました。ただ目の前に広がる変わらない景色にホッとする。それだけで気持ちがリセットされるような気がしたのです。

しかも、荒井さんの美しい絵で描かれる窓の先の風景は、海だったり山だったり街だったりして、いつか行ってみたいと思っていた場所をいろいろ思い出させてくれるはずです。未来の旅行計画を練り直すきっかけにもなるかもしれません。(偕成社 ¥1300)

《20代女性におすすめの本:67》『科学的に元気になる方法集めました<ライト版>』堀田秀吾

《20代女性におすすめの本:67》『科学的に元気になる方法集めました<ライト版>』堀田秀吾
ただ「青空を見れば元気になるよ!」と言われただけでは、“なんだか腑に落ちないな……”と、思いませんか?  でももし、「実はそこには科学的な根拠があって、『見上げる』という動作で自然と胸を張ることで、ストレス対する抵抗力が高まるんだ」と言われたら、“やってみようかな”という気持ちになるのではないでしょうか。

本書は、東京大学やハーバード大学をはじめとした国内外の大学やNASAなどの各種機関で“研究されている”元気になる方法をまとめた一冊です。

「テンションを高める習慣」や「朝最高のスタートを切るための習慣」のほか、「元気を出すために“やってはいけない”習慣」なども多数紹介されています。(文響社 ¥880)

《20代女性におすすめの本:68》『発注いただきました!』朝井リョウ

《20代女性におすすめの本:68》『発注いただきました!』朝井リョウ
予想外の発注——自分なら楽しめるだろうか? 直木賞作家である著者が、“依頼されたテーマ”をもとに執筆した小説やエッセイを読むと、そんなことを考えさせられる。依頼主は森永製菓、アサヒビール、資生堂など多種多様。元のお題と感想も添えられており、アイデアが人の可能性を広げる、その舞台裏をのぞくような楽しみが詰め込まれている。(集英社 ¥1600)

《20代女性におすすめの本:69》『銀河の片隅で科学夜話』全 卓樹

《20代女性におすすめの本:69》『銀河の片隅で科学夜話』全 卓樹
「異なった言語を知ることは、異なった世界の見え方を会得することである」(本書より)。これはまさに、読後の快感そのものを言い表している。流星群やブラックホールの神秘に触れたかと思えば、思い出せない夢を見る技術、多数決の力にも話は及ぶ。難しい科学の話と思いきや、美しい文章と装丁、挿絵によってスルスルと腑に落ちるはず。(朝日出版社 ¥1600)

《20代女性におすすめの本:70》『その話、諸説あります。』〈編〉ナショナル ジオグラフィック

《20代女性におすすめの本:70》『その話、諸説あります。』〈編〉ナショナル ジオグラフィック
ときどき見かける「諸説あり」の断り。そのたびに「これって嘘かもしれないの?」と気になっていた人は、本書でその“探求心”がさらに養われること間違いなし! 「モナ・リザ」のモデルには何人も候補がいるし、つわりの原因もはっきりしない。でも、はっきりしないからこそ知りたい。そんな知識欲をかきたててくれる。(日経ナショナルジオグラフィック社 ¥1750)

《20代女性におすすめの本:71》『まだ温かい鍋を抱いておやすみ』彩瀬まる

《20代女性におすすめの本:71》『まだ温かい鍋を抱いておやすみ』彩瀬まる
特別美味なわけではないのに忘れがたい味、ありませんか? 本書に詰め込まれたのは、そんな記憶にしみついた味にまつわる6つの物語。食べることは楽しくておいしいことだけど、ときに苦しさや寂しさ、悲しさに耐えるために必要なことでもある。本書を読み終えた時、“頭が悪くなりそうな”ピザが食べたくなるのは、きっと私だけではないはず。(祥伝社 ¥1400)

《20代女性におすすめの本:72》『コミュニケーション・ストレス』黒川伊保子

《20代女性におすすめの本:72》『コミュニケーション・ストレス』黒川伊保子
異性に対して「なんでわかんないの!」と怒りに震えたことがある人、集合! 本書を通してようやくその原因がわかるかも。私たちはずっと、彼らに“タスク・イーブン”を求めすぎていたみたい。著者は、男女の違いを知って“ストレス・イーブン”になってこそ、信頼関係は生まれるのだと提唱する。明日から異性との関係が劇的に変わりそう。(PHP研究所 ¥900)

《20代女性におすすめの本:73》『まっくろいたちのレストラン』島本理生 〈絵〉平岡 瞳〈編〉瀧井朝世

《20代女性におすすめの本:73》『まっくろいたちのレストラン』島本理生 〈絵〉平岡 瞳〈編〉瀧井朝世
主人公の「いたち」は、牙を気にして隠れるように生活している。そんな彼に殻を破らせたのは、恋をした相手「うさぎ」だった。自分の見た目を気にする人は、きっと多いはず。だからこそ、自身の本当のよさに気づいてくれたのが恋をした相手だったら、どんなに素敵だろう。そんな妄想で、見た目だけの自分磨きをしばし忘れさせてくれる一冊。(岩崎書店 ¥1500)

《20代女性におすすめの本:74》『持続可能な魂の利用』松田青子

《20代女性におすすめの本:74》『持続可能な魂の利用』松田青子
セクハラを訴えたことで追い詰められ、敬子は30代で無職になった。もし同じ場面に遭遇したら、悔しいけれど同じ選択をする女性も少なくないかも。でも、この小説の女性たちは強い。同僚の歩は「私が倒す」と、男をにらみつける。いつからか我慢するようになった“おじさん社会”への怒りを、彼女たちは気持ちいいほど爆発させてくれる。(中央公論新社 ¥1500)

《20代女性におすすめの本:75》『マインドトーク あなたと私の心の話』みたらし加奈

《20代女性におすすめの本:75》『マインドトーク あなたと私の心の話』みたらし加奈
いじめやジェンダーギャップ、家族問題、将来への不安、同性婚が許されないこの国での生きづらさetc.。27歳の臨床心理士が自らの体験をもとに、誰もが抱える悩みや心の痛みと向きあいながら、アドバイスを贈る心理学エッセイ。読み進めていくうちに、悩みを誰かに聞いてもらいたくなったりして、心を解放するきっかけになるはず。(ハガツサ ブックス ¥1400)

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