SixTONES 6つの美学、1つの夢。

現状に満足したことなんて一度もない。ヒリヒリとした熱を放ちながら「まだまだ」、「もっともっと」と、走り続けるSixTONES。彼らがずっと追い続けている夢、そして、それぞれの夢の美学。

SixTONES

2020年デビューのアイドルグループ。各メンバーが音楽業のほかドラマや映画、ミュージカル、バラエティと各方面でマルチに活躍。好評発売中の最新アルバム『声』や『バリューの真実』(NHK Eテレ・火曜19:00〜)も要チェック!

松村北斗の美学。

SixTONES・松村北斗の人生を大きくの画像_1

大事なのは続けること。6人で続けたいからこそ遠い未来の解散時期を考えている

僕の人生を大きく変えたのは小5の頃に観たドラマ『クロサギ』。そこで山下(智久)君を知り、この世の中にNEWSをはじめとするアイドルグループが存在することを知り、ジャニーズへの興味へとつながっていったわけです。当時の僕にとっての「ジャニーズになりたい」は「ウルトラマンになりたい」と同じ。子供は「オレ、変身できないからウルトラマン諦めるわ」なんて考えないでしょ。それと同じで、自分がふさわしいのかどうかなんて考えたりしなかった。ただ、履歴書を送っても返事はこなくて。3回送り、三度目の正直でやっとオーディションに参加。僕ね、諦める勇気を持てない人で。一度始めたら達成するまで続けないと気がすまないタイプなんですよ。小学校の頃に始めた空手がまさにそれ。自分から「やりたい」と言って始めたし、熱中していただけに目標を失うのが怖くて、ずっとやめることができなかった。でも、続けることの大切さを教えてくれたのもまた空手で。最初は苦手だった空手の形で県の代表に選ばれ大会では上位に。続けていたら知らぬ間に形の醍醐味や見せ方をわかっている自分がいた、そんな経験が、あるからこそやっぱり今も思うんだよね、「続けることは大事」だって。

僕はたまに「これが終わったら、やめる」と自分を騙すことがある。緊張やプレッシャーに襲われた時、そう考えると力を振り絞ることができるから。で、終わった瞬間に「ダメダメ、まだやるよ」と自分を現実に突き戻すの。そういう姑息な手を使うくらい、僕は続けることを大切にしている。そんな今の僕の夢はSixTONESを続けていくこと。最近はそのために「解散時期を決めてもいいのかな」と考えていたりする。解散といっても60歳とか80歳とかまだまだ先の話。「いつまで」という約束があれば頑張れる気がするというか。この先、それぞれに何かやりたいことが生まれた時も「わかった。その代わりに5年に一度でいいから時間をちょうだい」と言えるというか“やめる”という選択肢を選ばずにすむ気がするんだよね。ところどころに待ち合わせ場所をつくりながら全員でゴールに向かうのも面白そうだしね。遠い先に解散を考えるのはきっと、誰かが老いて死ぬ前に「もう一度、友達に戻りたい」思いがあるから。それもまた僕のひとつの夢なんだろうな。

松村北斗さんプロフィール

まつむら・ほくと●1995年6月18日生まれ、静岡県出身。近年では、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』や映画『すずめの戸締まり』での声優としての好演が話題になるなど、俳優業でも活躍しマルチな才能を発揮する

取材協力/上村祐子 海渡理恵 取材・原文/石井美輪 ※MORE2023年3・4月合併号掲載

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