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モデル、女優、タレントとしてマルチに活躍中の滝沢カレンさんが先日、料理本『カレンの台所』を発売。独特のワードセンスでつづられた約30品のレシピは、おもしろいのにわかりやすいと話題沸騰中! 今回、デイリーモアではそんな滝沢さんへのリモートインタビューが実現。“カレンワールド全開”でこの本をつくったきっかけやこだわったポイントを語っていただきました!

『私でいいんですかね?』から始まった料理本制作

――『カレンの台所』を出版することになったきっかけを教えてください。
もともと以前から自分のインスタグラムに手料理のレシピを載せていたんです。でも、それは料理本を出したかったからではなくて、「今日はごはんがうまく作れたから」とか「可愛い食器を見てほしい」だったり、ジムの先生から「お味噌汁は毎日絶対に飲んだほうがいい」と教えてもらったことだったり。そんなことを「みんなに伝えたい!」って思って撮っていただけのこと。それを見た出版社さんがいきなり言ってきましたね。全然迷惑じゃなくてありがたいお話なんですけど(笑)、でも料理本を出すほどの料理数を作ったこともなくて、ただ好きで載せていただけなので、「本当に私でいいんですかね?」っていうのは何回も何回も聞きました。
――「私でいいのかな?」という気持ちが変化したのはなぜですか?
もしも料理本を出すなら全部自分で作りたかったので、「そういうわがままも聞いてもらえますか?」とか。私はプロの人じゃないから料理に時間がかかっちゃって、撮影スタジオもたくさん使わなきゃいけないので「それでもいいですか?」とか色々聞いて。そういうのを全部大丈夫って言ってもらえたので本を出してみようと思いました。
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こちらは『カレンの台所』に掲載された鶏の唐揚げ。食べなくともそのおいしさがわかってしまう逸品!
――まるで食材が主役の絵本を読んでいるかのような感覚にもなれる一冊ですが、レシピを書かれる際に大事にしたことはありますか?
全部自分でごはんを作ったんですけど、その日作った料理のレシピは全部その日のうちに書こうと思ったんです。一
日6~7品作っていたので、物語も6~7つ書くことになって、スタジオで終わらない時は家に帰ってから書いていました。それは自分が思っていたよりも倍以上大変でしたけど、書くことは好きだし、そうじゃないとできない人なんです。次の日に「きのう作ったハンバーグの話をしろ」って言われても、きのうの記憶を今日の自分に書けなんて、そんな無茶なお願いはないじゃないですか。その日思ったことはその日に書いたほうが自分の波が出ますし、作って書くまでが料理のような気持ちで、そこは当たり前にそうさせていただきました。
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レシピページはこんな感じ。「油物こそ、目でみろ、自分で作れ」や「鶏肉にひとつアクセサリーをつけるくらいの気持ち」など個性あふれる表現ばかり。でも、不思議とわかりやすいのがスゴイ!

心どころじゃなく内臓すべてから作ってよかったと思える本

――実際にたくさんの方がレシピを参考に料理されていますが、反響は届いていますか?
届きまくりです! ちょっと申し訳ないくらい。毎日のように私のインスタグラムのストーリーに「作ってみました」っていう投稿が100件以上届いていて、でもあれって24時間で消えちゃうっていう本当に切ないシステムじゃないですか。24時間以内でないと見れなくなってしまうので。今は押す手も間に合わないくらい毎日インスタグラムと向き合っているところです。
――悩んだけど出してよかったなと感じていますか?
本を発売する前は「私のレシピで作れるのかな?」って不安だった日もあったんですけど、こんなにみんなが「わかりやすい」とか「本の通りに作ったらすごくおいしい唐揚げができました」って言ってくれて、その言葉がうれしすぎて、作って本当によかったって。心から思うってこういうことなんだなって、もう心どころじゃなくて内臓すべてから作ってよかったなって思います。
プロフィール

たきざわ・かれん●1992年生まれ。2008年モデルデビュー。現在はモデル以外にもMC、女優と幅広く活躍。主なレギュラー出演番組に『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ)、『沸騰ワード10』(日本テレビ)、『伯山カレンの反省だ!!』(テレビ朝日)、『ソクラテスのため息~滝沢カレンのわかるまでおしえてください~』(テレビ東京)など。
取材・文 吉川由希子

『カレンの台所』

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サバの味噌煮やハンバーグなどの定番メニューから、カニクリームコロッケやグリーンカレーといった人気の逸品まで幅広いお料理のカレン流の作り方を掲載。お料理本なのにひとつの物語を読んでいるような気分になったり、くすっと笑えるエッセイに触れているような気分にもなる。そして細かい分量がないのになぜだかとってもわかりやすい、まったく新しい料理本! (サンクチュアリ出版 ¥1540)
インタビュー後半はこちらの記事をチェック! 『カレンの台所』出版記念インタビュー(2) 滝沢カレンさんに聞く“お料理上手”になるための秘訣