NCT 127 突破せよ

常識にとらわれて、可能性から目をそむけていないか。変化を恐れて、挑戦をあきらめていないか。デビュー以来、世界に挑み続ける彼らの姿は、私たちの「今」に問いかけ、「未来」への希望を示している。そのメッセージに耳を傾けてみれば、殻を破れと背中を押している。自分たちの時代を自覚しようと叫んでいる。2019年、怒とうの飛躍を遂げたNCT 127が、次に向かう場所とは? あらゆるしがらみを、枠を、限界を、今こそ超えていけ。【2020年MORE1月号掲載】

2019▶2020 次なる突破へ

待望のアリーナツアー開催。NCT 127の勢いは止まらない!

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——まずは、MOREのカバー撮影(増刊のNCT 127表紙版)が決まった時の率直な感想から聞かせてください。

ユウタ NCT 127として日本で活動できること自体が僕自身にとってもメンバーにとってもすごく幸せなことなので、MOREに出られると聞いた時は本当にうれしかったです!

ドヨン しかも、今回は日本の雑誌で初めてカバーを務めさせていただけるということで、とても感謝しています。

ジャニー ヘチャンと僕は、今日の撮影に備えて、昨夜食事をとりませんでした(笑)。

ジェヒョン 僕は、昨日ジムに行って汗を流してきました!

マーク 夜10時にはベッドに入って、しっかり睡眠を取ってきたので、コンディションは万全です!

——日本での活動といえば、2019年9月23日にはファンイベント(『NCTzen 127-JAPAN 1st Meeting 2019 ‘Welcome To Our Playground’』)を開催。どんな想い出ができましたか?

ユウタ ステージが360度客席に囲まれていたので、ファンの方たちの近くでパフォーマンスできたのが新鮮だったし、メンバーとゲームで盛り上がったことも印象に残っています。

ジェヒョン ファンイベントというのは、ファンのみなさんと僕たちだけのための空間。今後、もっとこういう素晴らしい機会を増やしていけたらいいなと思いました。

ジャニー 今回のファンイベントでは、僕たちがゲームをして、それをファンのみなさんに見て楽しんでもらうという形だったんです。でも、次回はファンのみなさんも一緒にゲームに参加できたら、もっと盛り上がるんじゃないかなという気がします。

ヘチャン お〜! それはナイスアイデアですね!

ジェヒョン 僕は、会場にいる全員でかくれんぼをしたいです!

ユウタ サバイバルゲームをしても、面白いかも。

テヨン そうなると、すごく広いスペースが必要だね(笑)。

テイル みんなで50m走がしたい!

ジャニー たくさんの人がいる中で、テイルさんがビリになったら、面白いですね(笑)。

——ファンイベントでは、アリーナツアー『NCT 127 Arena Tour ‘NEO CITY : JAPAN - The Origin’』の開催もサプライズ発表されました。(※ツアーはすでに終了)

ジャニー ツアー決定の話を聞いた時はすごく興奮したんですけど、その後ユウタの「ずっと大阪城ホールでコンサートをしたかった!」という言葉を聞いてさらにうれしくなって、思わず拍手してしまいました!

ユウタ ツアー会場1カ所目の大阪城ホールがあるのは、僕が生まれ育った大阪。そこでコンサートをすることがひとつの夢だったので、決まった瞬間は鳥肌が立ちましたし、何よりもまたファンのみなさんの前でパフォーマンスできることがうれしかったです。

ジャニー さすが、〝たこ焼きプリンス〟(ユウタさんのあだ名)!

ユウタ (笑)。ツアーでは、僕たちが4月に日本でリリースしたフルアルバム『Awaken』の中から、いろいろな曲を披露できたらと思っています。コンサート当日まで、アルバムを聴いて、ワクワクしながら待っていてほしいです!

絡みあう個性。それは何より大きなグループの原動力

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——個性際立つメンバーが集まったNCT 127。お互いのことをよく知るメンバー同士で、最新のキャッチコピーをつけあうとしたら……?

全員 面白そう〜!

ジャニー まず、長男のテイルさんから決めましょうか。

テヨン テイルさんは、年齢的には長男だけど……。

ドヨン 長男というよりも、いたずらっ子かな?(笑)。

マーク 韓国語で〝長男(チャンナム)〟と〝いたずら(チャンナン)〟は、発音が似ているんです。

テイル 心当たりはありますね。ヘチャンとふたりで、メンバーに空港でドッキリカメラを仕掛けたり、変顔を撮ったりして楽しんでいるので(笑)。

全員 (爆笑)

ドヨン ジャニーさんは、新製品をいち早く買って試してみる〝アーリーアダプター〟なところがあります。

マーク 最近のおすすめはなんですか?

ジャニー この間、買ったばかりのワイヤレスイヤホン。運動中につけてもはずれないので、おすすめです! ……って、まさか、今決めたキャッチコピーが僕たちの写真の上に大きく載るわけじゃないですよね!?

テイル ハハハ! 僕の写真の上には〝いたずらっ子のテイル!〟って?

テヨン (スタッフから載らないと聞いて)大丈夫みたいですよ!(笑)。

ジャニー それならよかったです。僕、さっき(立ち上がりポーズをキメて)こんなふうにすごくカッコつけて写真を撮ったので(笑)。

マーク ユウタさんは、誰が見ても、男の中の男です!

ジェヒョン と思いきや、すごく感情豊かな一面もありますよね。幸せな時は誰よりも笑顔だし、悲しい時には思いきり涙を流す。今どんなことを感じているのか、いちばん表情に出るかも。

テイル いちばんと言えば、ユウタは何か話すたびに、「いちばん」という言葉をよくつけるよね。「これがいちばんおいしい」とか「今がいちばん幸せ」とか。

ジャニー 〝男の中の男〟に変わるキャッチコピーをつけるなら、〝いちばんマン〟です!

ヘチャン じゃあ、最近ユウタさんが〝いちばん〟楽しかったことは?

ユウタ 撮影で、メンバーと郊外のほうに出かけたこと! 大好きな自然の中でレジャースポーツをしたり、みんなでおいしいものを食べたりしたことがいちばん楽しかったです。

ドヨン 続いて、テヨンさんといえば、甘いものが大好き。今、特に好きなスイーツはなんですか?

ユウタ 髪の色が紫だから、ぶどうじゃない!?

マーク 僕もぶどうが好きです!

テヨン 甘いものなら、なんでも大好きなんですよね。さっきも撮影中にポーズを取ろうとして衣装の胸ポケットに手を入れたら、あとで食べるためにキープしていたお菓子が出てきてビックリしました(笑)。

ユウタ テヨンはファッションも好きだから、〝スイーツ好きなファッショニスタ〟というのはどうですか?

ジャニー 洋服をおしゃれに着こなしているんだけど、その手にはいつもチョコレートがある、みたいな感じ?

テヨン そのとおりだと思います(笑)。

届けたいのは、新しい姿と大切なファンへ感謝の気持ち

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ジェヒョン ドヨンさんは、ファンのみなさんにとっては優等生というイメージが強いかもしれないけど……。

ドヨン 何、何? 続きを聞くのが怖いから、僕はいったん部屋の外に出ましょうか?(笑)。

ジャニー ハハハ! でも、ドヨンにはシャワーを1分くらいですませてしまうような面倒くさがりなところもあるんですよ。

ジェヒョン 音楽をかけてバスルームに入ったら、曲の2番が始まる前に出てきますよね。

テイル シャンプーの泡で全身も洗っているんじゃない?(笑)。

ジャニー シャワー最短時間のギネス記録を狙えそう!

テイル では、ドヨンの新しいキャッチコピーは、〝ギネスマン〟にしましょう(笑)。

マーク ジェヒョンさんは、なんでも完璧にこなす、万能なイメージだと思います!

ジェヒョン以外全員 (一斉にうなずく)

ジェヒョン そう言ってもらえるのはありがたいけど、僕はどちらかというと完璧になりたくて努力するタイプなんです。

ユウタ でも、料理はもともとすごく上手じゃないですか。

ジェヒョン 手先が器用なのは、昔からですね。子供の頃、家のテレビが壊れた時は、両親に頼まれて僕が全部直していたんです。

ヘチャン すごい! ジェヒョンさんは〝ゴッドハンドの持ち主〟ですね。

マーク 僕は、自分ではイジられキャラだと思います。

ジャニー リアクションがいいので、みんなついちょっかいを出したくなってしまうんです(笑)。

ユウタ それだけたくさん愛されているっていう証拠だよね!

マーク では、僕は〝愛されキャラ〟ということにしておいてください!

ヘチャン 僕のキャッチコピーは、〝可愛い末っ子〟ですか?

テイル メンバーのみんな〜、反論する準備はできてる〜?(笑)。

ジャニー 〝末っ子〟の前に何かつけるとしたら……。

ドヨン 大人になった末っ子。

テイル ちょっと生意気な末っ子。

テヨン 僕は、スマホの連絡先にヘチャンの名前を〝カッコつけ〟と登録していますよ(笑)。

ジェヒョン 僕らはヘチャンを小さい頃から知っているので、いくらカッコつけても、それすら可愛く見えてしまうんです。

ヘチャン やっぱり、僕は〝可愛い末っ子〟ということですね!

——みなさんの最新キャッチコピー(?)も決まったところで、最後に2020年の抱負を教えてください。

ユウタ NCT 127として新しい姿をお見せすることはもちろん、いつも応援してくださるファンの方たちの愛情に、ひとつずつお返ししていけるように頑張っていきたいです!

全員 2020年も、NCT 127をよろしくお願いします!!
Profile
エヌシーティー イチニナナ●NCTとは「Neo Culture Technology」の頭文字で、「開放と拡張」をテーマとし、活動グループ、メンバー数の制限がないという新しいコンセプト。その中でも、NCT 127は、日本、韓国、アメリカ、カナダなど多国籍メンバーで構成される。127は韓国の経度。2018年5月に日本デビューを果たす。歌唱力、群舞、共に圧倒的なパフォーマンス力を誇り、洗練された世界観と強いメッセージ性でファンを魅了。世界の音楽シーンから注目される。2019年、K-POPアーティスト最多の北米11都市を含む、全10ヶ国27都市45公演を達成。
取材・原文/吉川由希子 海渡理恵 撮影/SASU TEI(W) ヘア/Han Songhee メイク/An Seongeun スタイリスト/Kim Youngjin ※この記事はMORE2020年1月号の内容を本ウェブサイト用に編集したものです。