注目度No.1韓国俳優が MOREに初上陸 アン・ボヒョンの休日

ドラマ『梨泰院クラス』、『マイネーム:偽りと復讐』、『ユミの細胞たち』etc.出演作が立て続けに大ヒットを記録している、俳優アン・ボヒョンさん。作品ごとに激変する多彩な演技力で、今キャスティングオファーが絶えない。人生の代表作(인생캐インセンケ)を更新し続ける、真のカメレオン俳優の素顔にフォーカス!

2022年MORE3月号掲載企画から、インタビュー記事をお届けします。
アン・ボヒョン

アン・ボヒョンPROFILE

1988年5月16日生まれ。身長187cm。ボクサーからモデルを経て俳優に。主演ドラマ『軍検事ドーベルマン』、『ユミの細胞たち2』の放送が待機。映画『2時のデート』では主演を務める。写真集『Unbearable Moment』が発売中。
日本公式ファンクラブ https://www.ahnbohyun-official.jp/ 
Instagram @bohyunahn

『梨泰院クラス』、『マイネーム:偽りと復讐』で大人気!

『梨泰院クラス』のアン・ボヒョン
『梨泰院クラス』
主人公が、因縁の大手飲食企業の代表とそのドラ息子(アン・ボヒョン)と対立しながら、飲食業界で成り上がっていくさまを描く。●Netflixシリーズ『梨泰院クラス』独占配信中
『マイネーム:偽りと復讐』のアン・ボヒョン
『マイネーム:偽りと復讐』
殺された父親の復讐のため、麻薬組織の後ろ盾を得て警察に潜入した主人公の物語。アン・ボヒョンは主人公の同僚役。●Netflixシリーズ『マイネーム:偽りと復讐』独占配信中

「普通の男、アン·ボヒョンです。思ったより繊細でかわいいところもあるんですよ(笑)」

今、飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍中の俳優、アン・ボヒョンさん。彼の知名度を上げた作品といえば、2020年に配信された、ドラマ『梨泰院クラス』。パク・ソジュン演じる主人公の宿敵を怪演し、話題を呼んだ。

「『梨泰院クラス』は僕の人生のターニングポイントになった作品で、“俳優アン・ボヒョン”を世間に知っていただく機会になりました。あと、パク・ソジュンという素敵な友人にも出会わせてくれた。彼とはよく連絡を取っていて、お互いの活躍を応援しあう仲なんです」

「韓国のジョーカー」という異名が生まれるほど、本作で強烈な悪役っぷりを発揮していたが、素顔はというと……。

「実際の僕は、まったく怖くないです! 自己紹介すると、性格は繊細。気持ちを表現するのは少し苦手だけど、苦手なりに周りの人に感謝の思いを伝えようと努力する、かわいい一面も持っています(笑)。よく聴く曲は、『梨泰院クラス』の主題歌『はじまり』。仕事に行く前に聴くと、やる気が出るんです!」

悪役から一転、昨年配信された、ドラマ『マイネーム:偽りと復讐』では、正義感あふれる麻薬捜査官を演じ、演技の振り幅の広さを証明した。

「このドラマでは、本格的なアクションに挑戦しました。準備期間が長く大変ではあったのですが、代役なしで撮影をやり遂げた時の達成感が今でも忘れられなくて。もう一度、アクションシーンがある作品に出たいという欲があります。ちなみにこの作品は、僕の故郷・釜山の影島(ヨンド)で撮影したんです。どの撮影地もなじみ深くて。生まれ育った場所で、俳優として新しい想い出をつくることができたのは感慨深かったです」
アン・ボヒョン

「理想のオフはキャンプに行くこと。キャンプ料理ならなんだって作れます!」

昨年は、人気ウェブ漫画が原作のドラマ『ユミの細胞たち』で、ラブコメにも初挑戦。感情表現が苦手な男性を演じきり、またしても新境地を開拓した。あらゆる役に生きるうえで大切にしていることを尋ねてみた。

「演じるキャラクターの人生と、僕が歩んできた人生を洗い出し、照らしあわせながら、台本に没頭。撮影の準備をするようにしています。あとは、監督や相手役の俳優と話しながら、キャラクターをつくり上げています。だから、僕が演じた役は僕を構成する一部で、どの役も僕に似ている部分があるんです。『ユミの細胞たち』のク・ウンの場合はさっぱりした性格や、不器用だけど感性豊かなところが、僕と似ている部分だと思います」

話題作への出演が続き、多忙を極めるアン・ボヒョンさん。理想の休日の過ごし方は?

「キャンプに行く! 目的地を決めずにとりあえず車を走らせて、到着した場所で日没を見ながら過ごしたい。キャンプ料理が得意なのですが、アサリの酒蒸しを作って食べたいですね」

最後に、日本でもファンが急増していることを伝えると。

「僕の作品を観た日本の方々が、SNSにコメントや事務所まで韓国語で書いた手紙を送ってくださるんです。それを読むたびに、感謝の気持ちで胸がいっぱいになります。来日ができたらしたいこと? ファンの方々にお会いして、お礼を伝えたいです。あと、日本料理が食べたい。おすしや生ビールが好きなので。これからも、みなさんから届く温かい声援に、いい演技で恩返しできるよう頑張るので、応援よろしくお願いします」
アン・ボヒョン
取材・原文/海渡理恵 構成・企画/松本一葉(MORE) 写真提供/FN ENTERTAINMENT KODANSHA Ltd.