アイドル。そして表現者。Travis Japan——夢舞台。

一糸乱れぬパフォーマンスは、見る者の心をとらえて離さない。彼らは、アイドルであり、高みをめざして挑戦し続ける表現者だ。彼らの舞台伝説に迫ってみた。

2022年MORE3月号掲載企画から、インタビュー記事をお届けします。
【Travis Japan】川島如恵留「の画像_1

川島如恵留

かわしま・のえる●1994年11月22日生まれ、東京都出身。ジャニーズクイズ部のメンバーとして、『くりぃむクイズ ミラクル9』や『潜在能力テスト』など、さまざまなクイズ番組でも活躍している

Travis Japanは見た 川島如恵留の舞台伝説

“闘う”表現者を目に焼きつけろ

川島 オレがステージの上で意識しているのは、美しさやしなやかさ、りりしさ。でも、それがいちばんではなくて、グループを守るためだったり、自分のパフォーマンスを通して誰かの何かが豊かになることだったり、1個とか2個、先を見据えて動くことはより大事にしている。

七五三掛 『虎者 NINJAPAN 2021』の如恵留を見ていても、それはすごい感じた。毎公演終わったあとに映像を見返して「ここがよかった、ここはこう改善してみよう」っていうのをメンバーそれぞれに伝えてくれてたでしょ? それって簡単にできることじゃないし、「もっと頑張ろう!」って、やる気に火がついてたんだよね。だからこそ、たまに疲れてる如恵留の姿を見られると、オレは安心したりもするんだけど(笑)。

川島 前にしめが別のインタビューでも同じことを言ってくれていて、それを聞いて「メンバーの前で疲れてるところを見せていいんだ」ってラクになったんだよね。ずっと見栄を張っている部分があったから。

松倉 如恵留のキャッチコピーには、なんか美術館っぽい言葉を入れたくない?

吉澤 如恵留自身に銅像っぽさもあるしね。

宮近 アーサー王とか。君主であり、戦士でもあるから。

中村 アーサー、カッコよすぎ。いいじゃん!

松田 アーサー……。

川島 オレ、元太じゃない人に考えてもらいたい(笑)。

松田 あ、はい!(挙手)“アーサー、ノーアンサー”。

松倉 どういうこと?(笑)。

松田 ノーアンサーだから正解はなくて、型にはまらずに自分の美を磨き続けて、それが美術館に飾られ……。

吉澤 最初から最後まで何を言ってるの?

宮近 韻を踏むことを大事にしすぎてる(笑)。

松田 ごめん、勢いだけで理由なく歩き始めてた(笑)。

川島 オレは、嫌いじゃないけどね(笑)。

吉澤 そんな如恵留の舞台伝説といえば、なんだろ?

川島 オレが自分で覚えてるのは、『虎者 NINJAPAN 2020』の『千年メドレー』で地面にひざまずいて天を仰いだ瞬間、ズボンのまたがバリッて裂けたこと。「今はオレが主人公なんだ!」っていうシーンで。

七五三掛 それはめっちゃ恥ずかしいね(笑)。

宮近 如恵留は、2012年の『PLAYZONE』の舞台の時、初日の直前にサラサラヘアを突然ソフトモヒカンくらい短くしてきたのが衝撃だった。

川島 あったあった! いちばんトガってた時期。

中村 そのトガりが頭にも出てたんだ(笑)。

川島 ジェルでバリーンって固めてるのにサイドにヘアピンをつけて、しかも目立つように黒いピンを自分で修正液で塗って白くして……。ありがとう、みんなのおかげで超イタいエピソードを思い出せたわ(笑)。

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取材・原文/吉川由希子 構成・企画/渡部遥奈(MORE)