SixTONES 6つの美学、1つの夢。

現状に満足したことなんて一度もない。ヒリヒリとした熱を放ちながら「まだまだ」、「もっともっと」と、走り続けるSixTONES。彼らがずっと追い続けている夢、そして、それぞれの夢の美学。

SixTONES

2020年デビューのアイドルグループ。各メンバーが音楽業のほかドラマや映画、ミュージカル、バラエティと各方面でマルチに活躍。好評発売中の最新アルバム『声』や『バリューの真実』(NHK Eテレ・火曜19:00〜)も要チェック!

京本大我の美学。

SixTONES 京本大我

夢に向かって歩く道の途中で、思わぬ花が咲くこともある

父を通してジャニーさんから声をかけていただき初めて行ったKAT‐TUNのライブ。そこでなぜかステージに立つことに。会場の歓声を浴びた時「またここに立ちたい」と思い、それが僕の夢のスタート地点になりました。ジャニーズ事務所に入所後は夢を転々とした。「ダンスがうまくなりたい」、「歌がうまくなりたい」、それが「デビューしたい」に変わったのは、いつも近くにいた(中島)裕翔君と山田(涼介)君がHey! Say! JUMPとしてデビューした時。「ただ楽しいだけじゃダメなんだ」と、「次こそは自分も」と、強く思った。

今まで心が折れそうになったことは何度もある。それはきっと、夢がいつも微妙に近い場所にあって、手が届きそうになるたびに消えてしまったから。実は僕、今まで何度かデビューのチャンスを逃していて。衣装合わせもしたし、ジャニーさんからデビュー曲のデモももらったのに、ふたを開けたら違う人があの衣装を着てその曲を歌っていた、そういうこともあったんですよ。それでもやめなかったのは、この場所にやりたいことがあったから。夢を叶えるために必要なものは「好き」という気持ち。たとえば「この年齢までに絶対に出世するんだ!!」なんて夢だけが先行するとそれは意地になる。そこに「好き」の気持ちがないと努力もできないし向上心もなくなってしまう。僕自身、デビューだけにこだわっていたらとっくにやめていたと思うしね。大事なのは好きなものに対する熱量を持つこと。僕がその熱量を保てるのは好きなものを信じているから。まだ楽しませてくれる、もっと楽しませてくれるって。それは歌も芝居もSixTONESも同じ。「もっと、もっと」の枯渇感に僕は心を揺さぶられるんです。

夢には苦しめられたけど、それでも僕は夢を持ちたいと思っている。夢は自分の指標にもなるし活力にもなる。また、諦めずに進み続ければ「歩いている途中に想定外の花が開いた」なんてことも起きたりして。僕自身、歌が好きで歌い続けていたら、いつの間にかミュージカルの舞台に立つようになっていた。夢を定めると道がせばまるという人もいるけど、僕は夢に向かうまでの道のりで財産が増えていくような気がしている。叶わなかったこともたくさんあるけど、今の僕は違う何かをちゃんと手にしているから。

京本大我さんプロフィール

きょうもと・たいが●1994年12月3日生まれ、東京都出身。圧倒的なハイトーンヴォイスや、楽曲制作など、SixTONESの音楽の支柱ともいえる存在。ドラマ『ハマる男に蹴りたい女』(テレビ朝日系・土曜23:00〜)に出演中

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取材協力/上村祐子 海渡理恵 取材・原文/石井美輪 ※MORE2023年3・4月合併号掲載