フィナーレを迎える『滝沢歌舞伎』シリーズ

2023年2月8日(水)、Snow Manの岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介が初演出・主演を務める『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』の製作発表記者会見が行われました。
この記事では、会見の詳細レポをお届けします。

4月8日~30日の東京・新橋演舞場公演をもって歴史に幕

2023年4月8日(土)~30日(日)の東京・新橋演舞場公演をもって、18年の歴史に幕を下ろす『滝沢歌舞伎』シリーズ。2019年より主演を務めたSnow Manが、本シリーズのラスト公演で初の演出を行います。
記者会見で、座長としての思いや、滝沢歌舞伎での思い出、本公演に向けた熱いメッセージを語りました。
製作発表に登壇したSnow Man。(左から)宮舘涼太、佐久間大介、ラウール、渡辺翔太、岩本照、向井康二、目黒蓮、阿部亮平、深澤辰哉
記者会見でメンバー同士の強い絆を見せてくれたSnow Man。その表情からは自信がみなぎっていました。
(左から)宮舘涼太、佐久間大介、ラウール、渡辺翔太、岩本照、向井康二、目黒蓮、阿部亮平、深澤辰哉

Snow Manが『滝沢歌舞伎』への情熱を語りつくす

岩本照「体力、精神力を削って、感動を届けるのが滝沢歌舞伎」

本シリーズでは、和をモチーフとした数々の熱いパフォーマンスが繰り広げられてきました。
その中でも、300万枚の桜の紙吹雪とともにSnow Manが舞い踊る楽曲「ひらりと桜」は本公演のテーマ曲に。さらに、腹筋太鼓にメガ太鼓、中国の伝統芸能である変面を取り入れたイリュージョンや舞台上での生化粧、”歌舞伎”パートでは毎回新たな趣向も取り入れ、その都度大きな話題となりました。

また、各メンバーが個性豊かなキャラクターを演じたり、大量の水を用いた演出で舞台を縦横無尽に駆け巡るなど、とにかくこの9人だからこそ可能な究極のステージが多くの人に愛されてきました。

ハードな演目が期待される本作ですが、ライブビューイングの実施をともなうために今回は一幕制で行われます。一幕制ということで、通しで舞台を行うことに対し体力的に不安はないかと記者から質問されると……。

深澤辰哉「一幕制のショースタイルというか、今回は本当に自分たちの身体を使って、皆さんに熱量を届けていこうと決めました」

佐久間大介「新橋演舞場もそうですが、ライブビューイングの皆さんにも楽しんでもらいたいという思いもあるので! 」

岩本照「体力や精神力を削って、観てる人にエネルギーや感動や笑顔を届けるというのが、滝沢歌舞伎本来の姿だと思うんです。苦しいところも隠さない。これが『滝沢歌舞伎ZERO』の醍醐味かと。追い込まれるほどに強くなる9人なんで、僕は楽しみですね! 」

本シリーズのファンにもSnow Manファンにも届く、まさに百点満点な回答が!
この作品もファンも大切にしている彼らの気持ちが伝わってきます。

岩本照「僕は以前から振り付けをやらせてもらっていて、作り手としても携わらせてもらっていたので。出ていたからこそ作れるものを表現してお客様に届けたいですね。『滝沢歌舞伎』シリーズに僕たちSnow Manが主演をする前から携わってくださっていたスタッフの皆さんが、今回は僕たちに力を貸してくれてここから詰めていく作業になります。古き良きところと、僕たちがやらせてもらう新しい部分の融合をしっかりと届けたいです。初めて見てくださる方にも、初演から見てくださっていた方にも、楽しんでもらえる作品にしたいです。メンバー、スタッフさんと意見を出し合ってブラッシュアップして形にする作業になると思うのですが、みんな今からワクワクしていると思います」

岩本さんの言葉に大きくうなずくメンバーの表情が印象的でした。
(左)ラウール、(右)渡辺翔太
本作への想いを語る渡辺さん。
(左)ラウール、(右)渡辺翔太

深澤辰哉「滝沢歌舞伎での経験がなければ、僕、こんなに話せる人になってない」

深澤辰哉「滝沢歌舞伎は本当に精神的にも鍛えられますね。僕に関しては滝沢さんにすごくお世話になっていまして。本当に、本当に泣くほど怒られたので。でも、この滝沢歌舞伎という作品がなければ、もしかしたら僕はこんなに喋る人ではなかったかもしれないですし、こんなにメンタルが強くなっていないと思います」

昔の記憶を思い出して、耳が赤くなる深澤さん。
そんな深澤さんに最年少のラウールさんがツッコミを入れる展開に!

ラウール「耳真っ赤だよ!(笑)」

向井康二「赤いなあ! 」

深澤辰哉「今ちょっと、滝沢さんに怒られた時を思い出しちゃって。滝沢さん、歌舞伎メイクのまま怒るんですよ」

佐久間大介「隈取をしてる状態でね」

深澤辰哉「そうなんですよ。あと、今日、こんなにたくさんの皆様が集まってくださってるっていうのを知った瞬間に、俺、今日ダメなやつだと思って(笑)」

向井康二「たくさんの方に来ていただいて、ありがたいですね」

緊張していることを暴露してしまった深澤さんに、すかさずフォローを入れる向井さん。
濃く熱い時間をともに歩んできた仲間だからこそ語り合えるエピソードに、会場は感動と笑顔に包まれました。
(左から)向井康二、目黒蓮、阿部亮平
目黒さんの手話の披露を見守る向井さんと阿部さん。
(左から)向井康二、目黒蓮、阿部亮平

滝沢さんからバトンを受け継いだ中で、大切なものとは?

岩本照「お客様だと思います。お客様のこと、スタッフの皆様のことを第一に考えることです。(滝沢さんは)与えることが好きで、とにかく自分よりも利他。「滝沢くんがこんなことに時間を割いてくれるんですか?」と思うことがたくさんありました。お客様に桜吹雪や小判を拾って笑顔で帰ってもらうという、そこまで考えられた演出もそうです。新橋演舞場でやらせてもらっていますが、観た方の余韻が劇場の枠を飛び出るくらいのエネルギー量で向き合っていた方だったので。そういう部分は、自分たちも引き継がせてもらってます。とにかく観ている人を楽しませて、かつ、自分たちも楽しむ。今しかできない、今しか残らない笑顔をみんなで共有するっていうのは、国内外関係なく、滝沢歌舞伎の大事にしているところなのかなと思います」

阿部亮平「滝沢くんがやっていた演目を、僕たち9人が個々に受け継いでいるものもあります。腹筋太鼓もメガ太鼓もそうだし、変面の演目も。あとは女形とかもですね」

宮舘涼太「和と洋のコラボレーションだったりもするので。和は華やかに、洋はSnow Manらしさが全面に出せたらと思いますね」

渡辺翔太「滝沢歌舞伎で初演から歌い継がれている『WITH LOVE』というエンディング曲があるんです。この曲は歌詞に合わせて、みんなで手話をやるんですよ。なので、今回は僕、手話を頑張りたいなと思っていて。理由は、目黒蓮が『silent』でめっちゃ手話がうまくなってるんですよ。手話のグレードに差が出ないようにと思っています! 」

向井康二「やっぱり、手話は目立つからね」

渡辺翔太「最後の曲の手話を目黒に負けないように頑張りたい! 」

繰り返し話題にされた目黒さんからはスマートなコメントが。

目黒蓮「手話を学ばせてもらったからこそ、振り付けの手話を通して、『WITH LOVE』の中の歌詞の気持ちを、ファンの皆さんに言葉として伝えられたら嬉しいですね」

ここぞとばかりに記者から今の気持ちを手話で表現してほしいと言われる目黒さん。

ラウール「無茶ぶりだ! 」

渡辺翔太「俺が変なトークしちゃったから、こういう流れになっちゃった」

目黒さんに対して謝る渡辺さん。
しばらく悩んだのちに、手話を披露してくれました。

目黒蓮「簡単なやつです。”今の気持ちは嬉しいです”」

メンバーからも「おお〜! 」と歓声が上がり、目黒さんは思わず照れ笑い。
このようなやりとりからも、メンバー同士の仲の良さが伝わってきます。

ラウール「新橋演舞場の綺麗な花道をランウェイにします!」

と冗談まじりに話す場面も。
でもラウールさんなら可能そうです。

作品に対する尊敬と情熱あふれる9人が織りなす和のスーパーエンターテイメント『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』。
期待しかありません!

『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』

会場:新橋演舞場

日程:2023年4月8日(土)〜30日(日)千穐楽

エターナル・プロデューサー:ジャニー喜多川

演出・主演:岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介

出演:SpeciaL(林蓮音・松尾龍・和田優希・中村浩大)、少年忍者(ヴァサイェガ渉・内村颯太・豊田陸人・長瀬結星)
 

『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』ライブビューイングも!

新橋演舞場で行う本公演のライブ映像を日本全国の映画館にて配信するライブビューイングの開催も決定!

開催期間:2023年4月19日(水)〜30日(日)千穐楽(計15公演)

※上映映画館、チケット発売方法、料金などの詳細は、公式HP『滝沢歌舞伎ZERO FINAL 映画館生中継‼︎ 』にてチェック。
滝沢歌舞伎ZERO FINAL
撮影/新谷真衣 文/木村真悠子