新しい女性の生き方を後押ししてきた『CHANEL』

ヒストリーを知れば選びたくなる理由がわかる、『シャネル』のハナシ。
シャネルのフレグランスやジュエリー、ガブリエル・シャネルの写真など
今も人気のコメット(彗星)モチーフは、1932年のハイジュエリーコレクションで発表されたデザインのひとつ。写真は長年暮らしたホテル『リッツ パリ』のスイートルームのバルコニーに佇むガブリエル・シャネル。
(ジュエリー上から)「シャネル N°5」イヤリング[WG×ダイヤモンド]¥1276000・「コメット コレクション」ネックレス[WG×YG×ダイヤモンド]¥1254000・「ココ クラッシュ」リング(ラージモデル)[WG]¥440000・「プルミエール ヴェルヴェット」時計¥599500・「ココ クラッシュ」ブレスレット[BG×ダイヤモンド]¥1419000・ルージュ ココ 444 ガブリエル¥4730・「シャネル N°5 パルファム」15㎖¥26400/シャネル

KEYWORD 1 古い価値観にとらわれない革新性

それまで喪服の色とされてきた「黒」をモードなドレスとして打ち出したり、男性用の素材だったツイードやジャージーで女性のためのスーツを提案したり。また、「シャネル N°5」は天然香料に合成香料を大胆に合わせることで、単一の花の香りが主流だった当時の香水に初めて“抽象性”をもたらしたとされる画期的な名作。常識や古い慣習にとらわれないガブリエル・シャネルの大胆さ、革新性はまさに新しい時代の女性を象徴するものだった。

KEYWORD 2 挑戦を恐れない勇気

ガブリエル・シャネルが初めてハイジュエリーコレクションを発表したのは今からちょうど90年前。約50ピースからなるコレクションを私邸でお披露目し、その斬新なプレゼンテーションは“事件”と評されたとか。当時、男性が支配する宝飾業界で女性がハイジュエリーを手がけるのは異例。反発を受けながらも挑戦を諦めず、新しい道を切り開いた勇気は今振り返ってみても驚くべきこと。

KEYWORD 3 快適さや機能を求める合理性

チェーンバッグが誕生したのは1955年。ストラップつきの新しいバッグは女性の両手を自由にし、現代に至るまでブランドを代表するアイコンとしてあらゆる世代から支持を集めている。また、それまでの簡素な包みの口紅を「小さなバッグに入れて持ち歩けるように」と現在のようなスティック形で考案したことも有名なエピソード。むだを省き、機能性を高め、社会で活躍するアクティブな女性をスマートに後押ししてくれる、『シャネル』はそんなブランドなんです。

KEYWORD 4 新しい美の価値観の創造

レースやフリルがふんだんにあしらわれたデザインが主流だった当時、装飾を省いたシンプルでモダンなスーツやドレスはあっという間にその時代を生きる女性の心をつかんでいった。ちなみに、女性のパンツスタイルを広めたのも『シャネル』。体を締めつけるコルセットから女性を解放し、今の時代に続く新しい美の基準をつくり上げた、その魅力は知れば知るほど好きになる!


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撮影/西原秀岳(TENT) スタイリスト/池田 敬 構成・原文/内海七恵(MORE) ©Collection Schall / Roger Schall ●本文中[ ]内のアルファベットは、WG=ホワイトゴールド、YG=イエローゴールド、BG=ベージュゴールドの略です。