今年40周年。『アニエスべー』のカーディガンプレッションは永遠の定番

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『アニエスべー』の“カーディガンプレッション”を知っていますか?

1979年の誕生以来、各時代のおしゃれを愛する人々の“定番”であり続けている伝説のカーディガン。アイコニックなデザインは、店頭で、雑誌で、もしくはママのクローゼットの中で、見かけたことがある人も多いはず。40周年の今年、あらためてその魅力に向きあってみたら、私たちモア世代にとっても今、必要な一枚だとわかったのです。

カーディガンプレッションが永遠に愛される理由って?

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本企画の担当スタイリスト・大平典子さんも「カーディガンプレッション」のファンのひとり。ご自身が20代の頃は、新色が出るたびに買っていたとか! 移り変わりの早いファッション界で、こうして長く多くの人にとって大切な服であるには、理由がありました。

ストーリーがある
1979年の夏の暑い日、デザイナーのアニエスベーは着ていた白いスウェットシャツの前身頃をはさみで切り開き、スナップボタンをつけてカーディガンに作り替えた——。まず、聞けば忘れられないこのユニークな誕生秘話に心をつかまれる。大胆でウイットに富んでいて……。まさにフランスのエスプリが詰まった一着。
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唯一無二のデザイン
なんといっても印象的なのが、フロントに狭い間隔で並んだスナップボタン。このディテールを見れば、即座に“アニエスベーのカーディガンプレッション”と判別できるほどにアイコニック。とはいえ主張が強すぎることもなく、どんなテイストのコーデさえも受け止める度量の広さも兼ね備えている。この絶妙なデザインは、もはや発明!

憧れ要素の宝庫
パリのおしゃれさんを切り取ったスナップや、雑誌でのフランス名品特集、ほかにも仏映画『カンフー・マスター!』(1987年製作)でジェーン・バーキンの娘、シャルロット・ゲンズブールが「カーディガンプレッション」を着たシーンがあったりと、絶えず憧れを誘う“パリジェンヌ”のイメージそのものが詰まっている。また、私たちのママ世代で一大ブームを起こしたアイテムだから、本物を知る年上の女性が頼れるアイテムとして着ているのを目にする機会も多い。“いつかは自分も”そう思うきっかけがいくつもある。
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自分らしく着こなせる
アニエスべー自身も「私が洋服について好きなのは、それぞれの人が自分のやり方で着ることができるということ」と語っているように、存在感がありつつシンプルなデザインは、着方次第で自分らしさを出せる。そして年齢に合わせて着こなしも変えていけるので、一度手に入れれば一緒に年を重ねていける。そんな服って、やっぱりなかなかない。

「カーディガンプレッション」の魅力を引き出す、ミニマムコーデ。白Tにさっとはおるだけでこんなにも絵になるのは、スナップボタンのデザイン性の高さのおかげ。ボクシーなシルエットながら着丈が長すぎず、優しげなラウンドネックなので女性らしい。そして軽やかで風合いのいい素材は、ごきげんな着心地をもたらしてくれる。
カーディガン¥19000・Tシャツ(メンズ)¥8000・レギンス¥9200・帽子¥11000/アニエスベー ピアス¥33000/カドー 伊勢丹新宿店
撮影/森脇裕介 ヘア&メイク/川添カユミ(ilumini.) モデル/佐藤栞里 スタイリスト/大平典子