アンニョンハセヨ!  韓流や韓国ビューティをメインにライター、取材コーディネーターをしている私YUKIが、注目の韓国情報をお届けしていきます。

#149で紹介した『コブクチップ』のように、一度人気に火がつくと全国的に入手困難となる大きなムーブメントが巻き起こる韓国。そして、2022年の今、なんと『ポケモンパン』が社会現象となっているんです!

16年ぶりの復活で韓国中が大熱狂!

韓国ではポケモンパンが大ブーム。コンビニでは入口やパンコーナーに「ポケモンパンはありません」という貼り紙が貼られています
↑ ソウルの友人が送ってきてくれた店頭の貼り紙の写真

『ポケモンパン』は、韓国で1998年に発売され、当時も月平均500万個を売り上げるほど大人気だったそう。その後、2006年に販売終了となりましたが、今年2月に韓国の大手製菓企業・SPCsamlipより再発売! 16年ぶりの復活はSNS上で瞬く間に話題となり、販売開始から約1カ月が経過した3月21日時点で610万個を売り上げる一大ブームに!

もちろん、そうなるとコンビニではどこもかしこも売り切れ状態に。韓国のコンビニでは、入口やパンコーナーに「ポケモンパンはありません」という貼り紙が貼られています。『コブクチップ』の時も同じ現象が起きていて、聞く側と聞かれる側どちらの手間も省けるパリパリ文化(※)の韓国らしい工夫ですよね。

そして、ユーモアを忘れないところも韓国。とある店舗では、手描きのピカチュウが品切れをお知らせしてくれていて、くすっと笑える工夫がこらされているんです。(絶妙な悲壮感がかわいい……!)

「パリ(빨리)」は「急ぐ」という意味。スピーディーに移り変わり、また何事もテキパキこなすことを好む韓国の国民性を表しています。

ブームの中心にいるのはMORE世代!?

おまけシールが封入された菓子パンとなると子どもに人気だろうと思いますが、実はブームをけん引しているのは20代~30代の若者たち! 約20年前に子どもだった世代が、そのころの思い出を懐かしんで購入しているようです。

また、韓国では数年前からレトロブームが到来していて、さまざまなジャンルで80~90年代を思わせるテイストが人気を博しています。4月3日に最終回を迎えたドラマ『二十五、二十一』も90年代後半を背景に描かれ、レトロな雰囲気と主人公たちの青春群像劇で大ヒットを記録。

劇中では、ヒロインのナ・ヒド(キム・テリ演)が菓子パンのおまけシールを集めており、偶然にも今のポケモンパンブームとリンクしていました。

BTSやITZYもポケモンパンのとりこに!

韓国のポケモンパンには159種類のシールがランダムに入っているそうで、K-POPアイドルたちの間でも話題に。

BTSのリーダー・RMは、超多忙スケジュールの合間を塗ってコンビニを8軒もはしごしたのだとか! 自身のInstagramのストーリーズを通じて「どうかもっと売ってください」とお願いしたり、集めたポケモンシールの写真を投稿するなど、夢中になっているようです。

ITZYのイェジもTikTokにて開封動画を公開。ヤドンのシールをうれしそうにアピールしています。このほかにも、THE BOYZのヒョンジェやヨンフン、Brave Girlsのミニョン、Girl’s Dayのミナ(↓)らもSNSや生配信でポケモンパンへの愛情をアピールしています。
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製造元では生産工場を24時間フル稼働させているようですが、私のまわりではまだ誰もポケモンパンに出合えていないとのこと。搬入のタイミングに行かないと手に入らないそうです。なんという人気……!(笑)

韓国のMORE世代を熱狂させているポケモンパンブームは、今後しばらく続きそうです!
  • YUKI
  • 20代の韓国系ライター。K-POPアイドル、俳優にインタビューを行い、現在はソウルと東京を行き来して活動中。美容/コスメ好きで、美容雑誌やWEBマガジンでは韓国美容のコラムを担当。私生活でも3日に1度はポーチに新入りコスメが増える。韓国人ビューティユーチューバーのメイク動画を見るのが癒し。
    Instagram: https://www.instagram.com/__y.92/
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