小さな支出からきちんと整理! ムダをカットして“育てるお金”に

予算の目安や買い方のコツを知るだけで、チリツモな支出のムダが見えてくる!ファイナンシャルプランナー・溝井さんによるレクチャーで、生活費を今すぐ見直し‼

生活費を“見える化”して漠然としたお金の不安を解消!

「生活費のデトックスとは、がむしゃらに節約を頑張ることではなく、“効率よく日々のお金のムダをカットする”こと。最大のポイントは、みなさんそれぞれの楽しみを奪われることなく継続できることです。コストカットしすぎてストレスがたまったり、自分を成長させる機会までも逃してしまっては本末転倒。また、一時的に頑張っても、続けられなければ効果的とは言えません。まず必要なのは、お金の流れの“見える化”です。手取り月収に対して、『何に』、『いくら』使っているのかを徹底的に洗い出し、収入に見合った暮らしができているか、無意識に浪費していないかを把握しましょう。そして、その生活費のムダを削減したことで生まれた余剰金こそ、投資などの資産運用や自分磨きにまわして将来に備えるお金に。日々の小さな支出からきちんと整理することで、漠然としたお金の不安が解消されて、心に余裕のある生活を送ることができるんです」(溝井さん、以下同)

“見える化”のコツ!

1 支出を「固定費」と「変動費」に分類して見える化

「お金の流れを整理して把握するために、まずは支出を『固定費』と『変動費』に分けて考えましょう。次に、それぞれのお金の使い道を『消費』(=生活をするうえで必要なもの)、『浪費』(=吟味して削ろうと思えば削れるもの)、『投資』(=将来の自分に利益をもたらし成長させてくれるもの)に分類をしてみましょう。『浪費』をストレスがない範囲で抑えたり、『消費』の中にもムダがあるかを確認したり、意外と『投資』にもっとお金をまわせるかもしれなかったり。3つのカテゴリーに分類するだけで、自分のお金の使い方や思考のくせが浮かび上がってきて、次に取り組むべき具体的なアクションが見えてきます」
家計簿と家計簿アプリ、電卓やペンが写っている写真

2 家計簿アプリやクレジットカード払いで支出を見える化

「近年は、『マネーフォワード ME』のような、スマホがあれば誰でも簡単に家計管理ができる家計簿アプリが充実しているのでぜひ活用しましょう。さらに、クレジットカード払いに集約し、明細書に全支出項目が記載されるようにすれば、レシートでの把握も必要なくなります。そして何より、家計の管理は“継続”が重要! ストレスを感じない、自分に合った方法を見つけてください」

3 ファイナンシャルプランナーに相談して見える化

「実は、今は事業主や資産家でなくても、お金の専門家であるファイナンシャルプランナーに気軽に相談しやすい時代です。実際に、社会人になって貯蓄ができたり、ライフイベントが増えてくるモア世代の女性からの相談が増えています。『お金の健康診断』のような、複数のプロに無料で相談できるサービスもあるのでぜひ利用を。ライフスタイルに合ったマネープランを立てる手助けをしてもらえますよ」

『お金の健康診断』

『お金の健康診断』画面
スマホから質問に答えるだけで現在の家計の状況診断が可能。また、全国にいるファイナンシャルプランナーの検索だけでなく、家計や保険、投資、ローンなどのお金の悩みを複数のプロにチャット相談することもできる。全サービス無料。
https://okane-kenko.jp
溝井英子さん

教えてくれたのは

ファイナンシャルプランナー 溝井英子さん

アメリカの大学卒業後、外資系金融や大手求人広告会社を経て現職に。顧客のライフスタイルに寄り添ったマネープランの提案で、幅広い世代から支持を受けている。

取材・原文/海渡理恵 構成・企画/高戸映里奈 渡辺真衣(2人ともMORE) ※情報は2020年12月時点のものです。紹介している制度やサービス、特典、キャンペーンなどは予告なく変更・中止となる場合があります。