貫地谷しほり 今月は『正しい教室』に恋しの画像_1

話し手:貫地谷しほり かんじや・しほり●1985年12月12日生まれ。ドラマ『女くどき飯』に出演中。今夏、舞台『もとの黙阿弥』に出演が決定。 聞き手:ライターゆっこ 舞台に出演する俳優を数多くインタビュー取材するほか、ステージコラムを執筆

「正しい教室」

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かつて委員長だった男(井上芳雄)は、事故で子供を亡くした 同級生(鈴木砂羽)を励ますため、同窓会を開催。すると、そこに来る予定のなかった担任教師(近藤正臣)が現れ、過去の 事実が次々と暴かれることに。“正しい”のは誰か、何が“正 しい”のか、彼らの長い同窓会が始まる。出演はほかに、前田 亜季、高橋努、岩瀬亮、有川マコト、小島聖。◆ 4 / 2 ~19 パルコ劇場(地方公演あり)●パルコ劇場 ☎03・3477・5858

人間の本質を突いた作品にハッとさせられます

しほり(以下S) 1月に観た蓬莱(竜太)さんの舞台『悲しみよ、消えないでくれ』がすごくよかったので、同じように脚本と演出を手がけられる『正しい教室』にも注目してます! 蓬莱さんの作品の魅力は、人間の描き方がリアルで、口先ばかりのお調子者みたいな〝こういう人いるよなぁ〟っていうキャラクターがたくさん出てくるところ。自分自身も面倒でつい不義理を働いてしまうことがあるんですけど、そんな私に〝それじゃいけない!〟って大切なことを思い出させてくれるんです。 蓬莱さんとは一度お食事に行っ たことがあって、物腰のやわらかい魅力的な方。役者さんたちがみんな蓬莱さんのことを好きだって言うのも、納得でした。 ゆっこ(以下Y) 今作も、主演の井上芳雄さんから蓬莱さんへのラブコールがあって、タッグが実現したそうです。 S)そうなんですね。井上さんの歌とダンスは、『シェルブールの雨傘』というミュージカルで拝見したことがあるんです。 スタイルがよくて、舞台映えする方という印象があります。 Y)今回の舞台では、歌とダンスを封印して、ストレートプレイに挑まれます。 S)〝ミュージカル界のプリンス〟という地位を確立されてるのに、そこに甘んじることなく常に新たなものに挑戦される姿勢が素晴らしいですよね。 Y)逆に、貫地谷さんにもスト レートプレイの世界からミュージカルに挑戦してみたいという気持ちがあったり......? S)歌わなくていいならぜひ(笑)。 それに、ミュージカルって動きに独特の型があるんですよね。 舞台『ガラスの仮面』の劇中劇 で王女を演じた時、上から吊られてるように歩くのが難しかったのを覚えてます。『正しい教室』の舞台監督は、『ガラスの仮面』と同じ方。舞台装置の安全面をしっかりチェックしてくれて、とてもお世話になったんです。きっと今回のキャストの方々も安心してステージに立てるはずです!

--------------------- MORE2015年5月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック! 取材・文/吉川由希子 撮影/北浦敦子 ヘア&メイク/SAKURA(アルール) スタイリスト/青木宏予 ---------------------

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