有効求人倍率が1.63倍を記録し、今、かつてないほど転職への機運が高まっていることを知っていますか? 今夏には“ピーク”を迎えるともいわれる転職について、あらゆる角度からリアルな事情を探ってみました!

給与明細で見えてくる! 転職のリアルBefore→After

仕事が変われば当然、給与にも変動あり。転職して上がった人、下がった人、それぞれの“変化”について聞かせてもらいました。

たとえ手取りは下がってもプライベートを重視できる環境を求めて転職(大川彩乃さん・27歳)

週4勤務、非正規雇用公務員の給与明細を拝の画像_1
5月から公務員として働き始めた大川さん。年に1回、契約更新する非正規雇用のため、年収は約50万円ダウン。それでも「満足です」と話す理由は時間と心に余裕ができたから。

「前職は内勤の事務でしたが、みなし残業が多いし、土曜日も出勤するなどほかの会社と比べて休日も少なくて。有給も使いづらいし、ぼんやりと転職を考えるようになりました」

入社4年目の秋、「このまま同じ時間を使ってキャリアを重ねるなら、違う働き方をしたい」と転職を決意。

「その頃、知人から非正規雇用の職員募集について教えてもらって。週4日勤務だから収入は減ったけれど、その分自由な時間が増えて習いごとにも通えるので満足です。職場の雰囲気もいいし働きやすい制度も整っているので、スキルアップのために勉強して正規職員を目指そうと思っています」
取材・原文/千吉良美樹 国分美由紀 イラスト/二階堂ちはる