【女性オーナーの起業ストーリー】バイトかけ持ちから金沢でヴィンテージショップ開店へ

日本全国素敵なお店と女性オーナー列伝！

好きなことを生かし、地方で素敵なお店をオープンさせた女性たち。開店までのストーリーを聞いてみました！

石川県金沢市
ヴィンテージショップ『CORPO CIRCUS』桶田絵梨香さん

20代で若かったからこそ、起業に前向きに！　今の仕事は私の天職♪

おけた・えりか●1984年12月3日生まれ、石川県白山市出身

SHOP DATA
住所：石川県金沢市里見町35 中川ビル1F3号
営業時間：12:00～20:00
休業日：水曜
Instagram：corpo_circus

起業DATA ～ヴィンテージショップ『CORPO CIRCUS』の場合

お店のオープン時期：2010年10月（25歳）
起業する前にしていた仕事：派遣やアルバイトをかけ持ち
お店を始めようと思ったきっかけ：理想のテナントを見つけたから
オープンまでにかかった期間：3カ月
オープンにかかった金額：約300万円

起業ストーリー

みんなが求める服を考えながら働くのが楽しいんです

“服屋さんになる”という幼少期からの夢を見事に叶えた桶田さん。しかし、それが実現するまでには紆余曲折あったそう。

「服飾の専門学校を出て古着屋に就職しました。そこで3年間接客やバイヤー業を学んだあと、派遣やアルバイトをかけ持ちする生活をしていたんです。飲食店から工場まで幅広い職種で働き、どの仕事でも意外と頼りにされました。ただ頑張ってもお給料が増えるわけではなく、“やはり好きなことをして稼ぎたい”と思ったんです。幸い、当時の私は若かったので、起業して失敗してもなんとかなるなと。そう感じていた矢先、金沢市内に素敵な物件を見つけました」

3カ月でオープン準備し、手探りで始めた古着屋。最初はうまくいかず閉店の危機も……！

「数カ月は本当に服が売れなくて。玄人好みの高価な商品ばかり置いていたので入りづらく見えていたんです。なので一気に方向転換し、手頃で着回ししやすい服を揃え接客に力を入れました。その結果、前年比300％UP！　“ひとりよがりにならず、お客様に似合う服を提案するのが大切なんだ”と気づくことができました」

その後、こだわりのヴィンテージを撮影用として美容師などに貸し出す『PLAY ROOM』、服のリメイクやお直しをする『Hi, MY』をスタート。どの事業も順調で、従業員と共に忙しい日々を過ごしている。

「小さい規模だからこそワクワクする気持ちを大切にしています。長らく店を続けるうち、服をすすめた方から感謝されるだけでなく、デート服をご提案したお客様がご結婚され、ウェディングドレスをご用意するなど、お客様の人生の節目に関わる機会にも恵まれました。それがとてもうれしく、仕事の励みになっています。店に出ると自然と元気になるくらい、ここは自分にとってなくてはならない場所。今後も金沢の地で、大好きな仕事を続けていきたいです」