世界が広がる。人生が変わる。今からでも遅くない! 「オトナ海外留学」のリアル

スキルアップ、キャリアチェンジ、リフレッシュ……変化が欲しいけど、どうしたらいいかわからない。そんなモヤモヤを抱いている人、多いのでは? 社会が大きく変化している今こそ、新しいことに挑戦するチャンス。海外留学で自分らしい生き方、目標、強みを見つけた人に話を聞きました。

ブライトンの大学院へ留学!

公立高校 教員 田中悠華さん(28歳)

公立高校 教員 田中悠華さん(28歳)
DATA
留学先:ブライトン大学 英語教授法 修士
留学期間:1年
留学にかかった費用:約800万円(予定)

HISTORY

2017年3月……留学を決意
2018年4月……採用試験に合格し高校教員に
2020年9月……リサーチ開始
2021年4月……休職申請
    9月……出願
2022年7月……渡航、入学し現在も留学中

留学機会を絶対に逃したくない! 計画を立てて、入念に進めました

高校の英語教員である田中さんは、休職して留学へ。担任するクラスの卒業に合わせて、入念に計画を立てたそう。

大学時代に経験した1年間のロサンゼルス留学が、衝撃的に楽しくて。いつか必ずまた留学しようと心に決めていました。教員になるための学部を卒業し、そのまま高校の英語講師に。当時は留学後に教員採用試験を受けようと思っていましたが、先輩にすすめられて受けたら合格。教員として担任クラスを持つことになったため、彼らが卒業するタイミングで留学するのがベストでした。逆にそこを逃すと、どんどん先になってしまうため、しっかりプランを立てましたね」

旅行が好きなことから、世界一周旅行と迷ったのだとか。

「学びのためなら休職できますが、旅行では許可が下りません。せっかく教員になったので、悩んだ末に留学を選びました。休職の申請には学ぶ内容と担当科目との関連性も必須なので、英語を母国語としない人に英語を教える方法を理論立てて学ぶ『英語教授法』を専攻することにしました。英語圏であればどこでもよいのですが、1年で修士号を得られるイギリスへ。2年となると費用も倍かかりますから!」

想定外のトラブルもあったが無事に渡航。世界各国出身の留学生たちとの意見交換は、学びと発見の連続だと語る。

「デジタル教材を用いた、より専門的な英語教授法のコースに惹かれてブライトン大学を選んだんですけど……入学の準備をすべて終えた後に、学生数が足りないためキャンセルになったと連絡が。一般的なコースに切り替えましたが、それなら正直ここじゃなくてもよかった(笑)。でも授業内容は刺激的で、結果的に満足しています。クラスは10人ほどの小規模で、8割は留学生。ディスカッションベースだからいろんな国の教育法について知れて興味深いです。1、2学期は3時間の授業が週に3コマと、授業数は少ないのですが、課題の量が膨大。大変でしたが、慣れた今は時間を有効に使い、充実した日々を送っています。週10時間ほど日本料理店でアルバイトし、旅行資金に♪」

日常から離れることで心にゆとりが生まれ、仕事へのモチベーションも上昇している。

「自分のことだけを考えればいい状況って、働いていると、なかなかないですよね。心身ともにリラックスしたら、帰国後に教えたいことが次々と浮かぶようになりました。タイミングを逃さないためにも、行きたい! と感じた時に行動するのが肝だと思います」

留学で得られたもの。

アカデミックな語学力が身についた
❷ 日本の教育を客観的に評価できるように!
自分自身を大切にすることを学んだ

「論文などを読むことで、日常会話の枠を超えた英語を習得さまざまな国の教育システムを知り、視野が広がりました。ノーストレスな生活を送っていたら、心まで自然と豊かに!」

寮は個室! キッチンのみ共有

ブライトンの大学院
「大学の寮は、個室で年間150万円ほど」

夏コースのプレゼンテーション

ブライトンの大学院
「授業はディスカッションベースで、プレゼンなども行うため、人前で話す能力が鍛えられます」

『ハリポタ』の人気ロケ地

ブライトンの大学院
「“セブン・シスターズ”と呼ばれる、イギリス南部イースト・サセックス州にある海食崖」

スイス旅行へ

ブライトンの大学院
「在学中に、ヨーロッパ中を旅するのが目標」

晴れた日のブライトンビーチ

ブライトンの大学院
「イギリス南東部の海沿いに位置するブライトンは、ロンドンから電車で1時間ほど」

クラスメイトは年齢も国籍もバラバラ

ブライトンの大学院
「クラスメイトはほぼ全員、年上」

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イラスト/naohiga 取材・原文/中西彩乃 ※MORE2023年3・4月合併号掲載