このひと月で読んだ本2冊をご紹介します。 まずはこちら!森見登美彦さん作『有頂天家族―二代目の帰朝』。 本書は、前作『有頂天家族』の続編。1作目から私はファンです!

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舞台は京都!(作者:森見さんが京都の方) 主人公はなんと毛深い狸!笑 京都の町を舞台に、化けるのが得意な主人公の狸 下鴨矢三郎を中心に、狸と天狗と人間が目まぐるしく入り乱れるコミカルファンタジー。

矢三郎の家、下鴨家は狸界では名門で、父である総一郎は狸界の統領 偽右衛門であったが、ある事件によって、年末に狸鍋を食べる人間達の会「金曜倶楽部」の鍋の中に落ちてしまう。 その父の座右の銘「面白きことは良きことなり」をモットーに代々受け継いできた「阿呆の血」の赴くままに矢三郎が京都の町を、時には少年の姿に化け、時には狸の姿のまま駆け回る! 個性豊かな登場人物を独特な言い回しの森見節が彩る物語です。 読む場合はぜひ1作目から!

お次はこちら!

辻村深月さん作『盲目的な恋と友情』

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小説家の中で最もファンの辻村さんの作品。この人の文庫本はすべて持っています! (私普段は図書館で借りる派です)

恋と友情を比較したとき、恋の方が重いとされるのはどうしてか。 恋より大事な友情はないのか。恋より大事な友情は、果たして「友情」なのか。 学生オーケストラの指揮者と恋に落ちた蘭花の物語と同じ時間軸で友達 瑠莉恵サイドからも描かれる物語です。 これ以上言ってしまうとネタバレしてしまうので書きませんが。笑 辻村さんは学生の世界観を描くのが本当に上手で、特にスクールカーストを描かせたらピカイチだと感じています。 登場人物の心情を繊細に描き、どの登場人物にもどこか共感できる、そんなお話が多いです。 ぜひ読んでみてください!