【大分】パワースポット満載! 神社と温泉、絶景をめぐる開運トラベルガイド
エディター&ライター
オキシマガジン(沖島 麻美)
別府温泉&由布院温泉という名湯を擁し、“おんせん県おおいた”として国内外に名を馳せる大分県。実は温泉以外にも、貴重な自然・文化・伝統に基づいた知られざるパワースポットがたくさんあるのです! 今回は、宇佐市・国東(くにさき)市・杵築(きつき)市の3エリアをクローズアップ。心身ともに大満足間違いなしのゴキゲン開運トラベルガイドをお届けします。
- 1. 八幡総本宮 宇佐神宮(宇佐市)
- 2. 八坂社 富来神社(国東市)
- 3. 杵築城と鑑定場の坂(杵築市)
- 4. 宇佐のマチュピチュ/西椎屋の景(宇佐市)
- 5. 別府鉄輪 地獄温泉ミュージアム(別府市)
- 6. 七島藺工房 ななつむぎ(国東市)
1. 八幡総本宮 宇佐神宮(宇佐市)
日本全国に4万600社あるといわれる八幡神社の総本山「八幡総本宮 宇佐神宮」は、大分県屈指のパワースポット! 伊勢神宮に次ぐ第2の宗廟として皇室からも崇敬されるほか、日本古来の神と外来の仏教をともに信仰する“神仏習合(しんぶつしゅうごう)”発祥の地ともされています。
宇佐神宮の主祭神である八幡大神こと応神天皇が祀られている「本殿(国宝)」を守るように、ぐるりと回廊状に建てられた神宮内郭があります。参拝客は、その南正門である「南中楼門」(写真中央↑)の外からお参りします。左から一之御殿、二之御殿、三之御殿と並んでいるので、“二拝四拍手一拝”の作法に従って参拝しましょう。
境内には、推定樹齢800年といわれる御神木のクスノキがあります。大分県出身のアーティスト、EXILE USAさんや指原莉乃さんらがヒット祈願をしたことから話題となり、幹に手を触れて願掛けをする参拝客が続出!
また、弥勒寺跡と呉橋の近く、参道から少し離れたところに静かにたたずむ大小2体のお地蔵さまは「願掛け地蔵」として親しまれています。誰にも見られずに参拝することで、一生に一度だけの願いをかなえてくれるという伝説があるのだとか……ぜひ探してみて。
八幡総本宮 宇佐神宮
住所/大分県宇佐市南宇佐2859
TEL/0978-37-0001
http://www.usajinguu.com/
2. 八坂社 富来神社(国東市)
天徳3(959)年に創建されたと伝わる『八坂社 富来(とみく)神社』。こじんまりした神社ですが、“富来(とみく/富が来る)”が由来といわれる富来エリアの守護神で、“富来路”と“富くじ”をかけて「宝くじ運がアップする!」と、地元のみならず県内外からたくさんの参拝者が訪れるそう。
社殿に向かって右側にある案内板に従って、境内をぐるりと回ってみましょう。西側にある「開運運玉唐獅子」(写真左)に触れると、子孫繁栄・祈願成就にご利益があるといわれています。唐獅子が抱えている玉をなでてみて。
神社前にある「とみくじみやげ店」(土・日・祝日のみ営業)では開運グッズが購入できるので、オープンしていたらぜひ訪れたい!
八坂社 富来神社
住所/大分県国東市国東町富来892
https://www.tomikujinjya.com/
3. 杵築城と鑑定場の坂(杵築市)
応元元(1394)年の築城以来、600年間にわたって現在の杵築市エリアを守ってきた『杵築城』。現在、公園として整備されている城跡には模擬天守がそびえ立ち、その周囲には、南北台地に区画された武家屋敷街が広がっていて、重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、“九州の小京都”とよばれています。
杵築城と北台武家屋敷を結ぶ坂道は、江戸時代に、収税や金銭出納の役所があったことから『鑑定場の坂』と名づけられて今に至ります。長い土塀や石垣と、ゆるやかな傾斜の石段が続く静かなたたずまいの街並みは、日本有数の城下町として当時の面影を色濃くとどめており、時代劇やTVドラマなどのロケ地としても人気なのだとか。
『鑑定場の坂』全53段の石段は、約150年前、県北部にある離島の姫島から取り寄せた石で作られたそう。坂の上から数えて24段目の石畳の中に富士山の形をした敷石がはめ込まれていて、“西(24)の富士”とよばれています(しかも、1段下の25段目には、湖に映る逆さ富士の模様まで表現されています)。この敷石の上にのって東の富士山へお祈りすると願いがかなう、という伝説が残っています。
鑑定場の坂(杵築市観光協会)
住所/大分県杵築市大字杵築211-1
https://www.kit-suki.com/
4. 宇佐のマチュピチュ/西椎屋の景(宇佐市)
国道387号が通る宇佐市の西椎屋地区は、地元の人に“秋葉様(火伏せの神)”と昔から慕われている円錐形の小山と、それを背景にした棚田と集落の景観が、南米ペルーにある世界遺産・空中都市マチュピチュにとてもよく似ていることから「宇佐のマチュピチュ」とよばれて親しまれています。また、峡谷を挟んだ一帯の眺めは、国の名勝・邪馬渓のなかの“椎屋邪馬”として、紅葉をはじめ四季折々の景観が楽しめます。
全国紙やネットニュースで紹介されたことから大人気になり、2016年3月に「宇佐のマチュピチュ展望所」が完成。地元有志のみなさんが愛情をこめて作ったというフォトフレームをダウンロードし、玉座で記念撮影をするのをお忘れなく。
また、4〜11月の毎週土・日・祝日には、宇佐エリアの特産品や旬の農産物が販売される「天空の市」が開催されています。
西椎屋の景(宇佐市観光協会)
住所/大分県宇佐市院内町西椎屋
https://www.city.usa.oita.jp
5. 別府鉄輪 地獄温泉ミュージアム(別府市)
日本一の規模を誇る別府温泉の“八湯”のひとつ、鉄輪(かんなわ)温泉。1000年以上前から蒸気や熱湯が自然に湧き出す独特の地形が続いていることから“地獄”とよばれ、人々が近寄らないエリアだったそう。しかし現代では、強烈な噴気を活用した蒸し湯や蒸し料理(地獄蒸し)など、ただ浸かるだけではない独自の温泉スタイルが楽しめる地として大人気です。
そんな鉄輪温泉の“地獄”のひとつに数えられていた金龍地獄(2009年クローズ)の跡地に、新たな観光スポットとして2022年12月にオープンしたのが「別府鉄輪 地獄温泉ミュージアム」。空から降ってきた雨水が別府の豊かな土壌にしみ込み、ミネラルやイオンと融合して温泉水になるまでの地中の旅を追体験できる、ユニークなエンターテインメント施設です。
雨水が地面にしみ込んで温泉水となるまでに要する時間は、なんと約50年! 温泉ができるまでの大自然の仕組みや、温泉が育んできた文化に至るまで、プロジェクションマッピングや迷路スタイルの演出・企画展示などを通して、楽しくわかりやすく学ぶことができます。おしゃれなカフェや物販エリアもあるのでぜひチェックして。
別府鉄輪 地獄温泉ミュージアム
住所/大分県別府市鉄輪321-1
営業時間/9時~18時(最終入場:17時半)
定休日/不定休(年間4日程度)
TEL/0977-84-7858
https://jigoku-museum.com
6. 七島藺工房 ななつむぎ(国東市)
350年の歴史を誇り、現在では大分県国東半島のみで栽培されている“くにさき七島藺(しちとうい)”。カヤツリグサ科という植物の仲間で、イグサよりも丈夫で美しいとされ、三角形の茎が特徴。栽培が難しく生産農家が限られるうえ、主に用いられる琉球畳の畳表は、ひとつの農家で1日2畳程度しか作れないほど希少なもの。2017年に国の地理的表示保護制度(GI)に登録されています。
そんな七島藺専門のアトリエ「七島藺工房 ななつむぎ」を運営する岩切千佳さんは、七島藺を使って円座やラグ・アクセサリー・バッグなど生活に身近なものを作る“くにさき七島藺認定工芸士”。世界にただひとりの七島藺アーティストとして、日本全国で定期的にワークショップを開催し、その魅力を広く伝える活動をしています。
ミサンガ・鍋敷き・小物入れ・オブジェ・リース・スワッグ・円座など、岩切さんが作る七島藺の作品は、ワークショップに参加して一緒に作る(!)ほか、国東市内にある道の駅などの物販施設で購入することができます。使い込むうちに青々としたグリーンからツヤのあるあめ色に変化していくさまは、とても味わい深く、愛着がわいてパワーをもらえるのだそう。見かけたらぜひ手に取ってみて。
七島藺工房 ななつむぎ
住所/大分県国東市安岐町明治522
MAIL/nanatsumugi710@gmail.com
https://www.facebook.com/profile.php?id=100057458769792
以上、大分県で注目のパワースポットや開運アクションをお届けしました。次回のトラベルプランにぜひお役立てくださいね。
取材協力/大分県 取材・文/沖島麻美 ※掲載されている情報は2023年8月20日時点でのもので、個人の見解も含まれます。最新の情報は各施設やスポットの公式サイトおよび現地にてご確認ください。
編集&ライター歴18年目の姉MORE世代。宝島社『InRed』『GLOW』→ハースト婦人画報社『ELLEgirl』を経て独立。ベテランプロ目線で厳選した人気の上質プチプラアイテムやお役立ち情報を続々お届けしています♡