誰もが知っている有名なグルメでも、実は知らない雑学がいっぱいある。そんな“明日誰かに話したくなる”グルメのナゾを、独自に調査する連載【ご当地グルメ探偵M】がスタートしました!

記念すべき第一回は、「十五夜に月見だんごを食べるのはなぜ?」。ルーツを辿っていくと、意外な野菜が関わっていた⁉︎ ご当地グルメ探偵Mが調査結果を報告します!

2022年の十五夜は9/10(土)! そもそも月見だんごとは?

Q.十五夜に月見だんごを食べるのはなぜ?

A.秋に収穫されるお米から作ったおだんごをお供えしていたから!
お月見行事は、平安時代に中国から伝わった観月の宴が、庶民に広まる際に秋の収穫を祝うものとなりました。この時期に収穫されるお米からつくったお団子をお供えすることにより、収穫に感謝し今後の豊作を祈ったことが「お月見団子」の由来とされています。

お団子の形には、お月さまのような丸いものや、京都ならではの楕円形のお団子にこしあんをかぶせた形など様々。この京都ならではのお月見だんごは、この時期に収穫される「里芋」をあらわし、また、雲に見え隠れするお月さまをあらわしているとも言われます。

 十五夜の時期は、里芋の収穫がさかんなことから「芋名月」、対して同じく平安時代に日本で発祥した十三夜(旧暦の9月13日)は「栗名月」とも呼ばれます。十五夜と十三夜をあわせて「二夜(ふたよ)の月」と呼び、どちらもあわせて愛でることが一番縁起のよいことなのだそうです。

教えてくれたのは……京菓匠 鶴屋吉信

1803年(享和3年)京都・西陣で初代鶴屋伊兵衛により創業。 200余年の歴史を刻む、京都の老舗京菓子司です。「 ヨキモノを創る」を家訓とし伝統の技を守りながら、 現代の感覚をとりいれた新しい和菓子やカフェを考案。 歴史ある京菓子の魅力のすそ野を広げてゆくとともに、 和菓子の新たな価値を日々追求しています。

『鶴屋吉信』のお月見限定おやつをチェック!

鶴屋吉信の月見だんごと生菓子
[左]生菓子 月兎 1個¥486 ※ 9/1 ~9/15限定販売(十三夜期間 10/1 ~ 10/15も販売)[右]月見だんご 1個¥324 ※9/8・9・10 限定販売/鶴屋吉信
左の「生菓子 月兎」はお月見にちなみ、満月のようにふっくらと丸い薯蕷饅頭(じょうようまんじゅう)に焼印を入れ、可愛い白うさぎのすがたを表しました。上質なつくね芋を用いた自慢の薯蕷にこしあん入りです。

右の「月見だんご」は京都流。十五夜は秋の豊かな稔りに感謝する日でもあります。中秋の名月はこの時期に収穫される里芋をお供えしたことから「芋名月」とも呼ばれ、この里芋のすがたになぞらえた楕円形のお団子に、こしあんをかぶせた京都ならではの「月見だんご」です。
『京菓匠 鶴屋吉信 本店』
◆京都府京都市上京区今出川通川西入る
℡ 075-441-0105
>>公式サイトはこちら
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取材・文/堀越美香子 ※掲載商品については変更等の可能性があります。メーカーHP等で最新情報をご確認ください。