【歌舞伎のススメ*其の15】六月大歌舞伎「桜姫東文章〜下の巻」
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No.17 しんしん
鶴屋南北によって書かれた作品で、 清玄桜姫物、隅田川物といった歌舞伎・ 能における伝統的な世界観をベースに脚色されています。
今回の上演は、36年ぶりに十五代目片岡仁左衛門の清玄/ 釣鐘権助、五代目坂東玉三郎の白菊丸/ 桜姫という伝説の配役が復活することで話題となり、 四月に上演された上の巻に続いて、 六月に下の巻が上演される運びとなりました。
玉三郎さんは、姫から母、遊女、 そして再び姫への変化を見せ、仁左衛門さんは破戒僧となった清玄・ 墓掘から長屋の主へ成り上がっていく権助の二役を演じ分ける鮮やかさが印象的でした。
熟練の技に圧倒されたままあっという間にクライマックスまで誘われてしまい、四月も六月も違った意味で夢現の状態でした(笑)
*しんしん*