京都方言「はばかりさん」の意味、分かりますか?【方言クイズvol.47】
MORE編集部
日本全国の方言に注目!
いつもの街角や、旅先で出会った人々が話す
ちょっと不思議で魅力あふれる日本の方言。
あなたはどれくらい知っていますか?
Q.【はばかりさん】の意味分かりますか?【方言クイズvol.47】
今回の問題は【はばかりさん】。
この方言の意味、知っていますか?
これは京都府の方言です。
京都をはじめとして関西弁は
「お豆さん」「飴ちゃん」「蛸さん」など、
身近なものには人物以外でも
敬称をつけることが多いですよね。
ということは、「はばかりさん」は、
「トイレを丁寧に呼んだもの……?」
と思ってしまいそうですが、違います。
ヒント! 使い方から推測してみて
「はばかりさん」は、こんなふうに使います。
「おおきに、はばかりさん」
イメージできましたか?
正解発表!
「はばかりさん」=「ありがとうございます」
「はばかりさん」は
「ありがとうございます」という意味。
「はばかる」は「人目につかないように、遠慮する」
という意味があります。
京都弁での「はばかりさん」が
「ご苦労さま」「お世話をかけました」というような
ねぎらいの言葉となったのには諸説ありますが、
「人目につかないところで苦労をかけた」
というようなことなのかもしれません。
感謝を表す関西弁としてメジャーな言葉に
「おおきに」がありますが、これは本来、
「大いに」「とても」「たいへん」といった意味です。
「おおきに、はばかりさん」というと、
「たいへんありがとうございました」
という意味になるのです。
京都出身の人から
「おおきに、はばかりさん」と言われて、
トイレを案内しないように気をつけましょう。
でも、もしトイレを案内してしまっても、
あなたの親切心に対して
「おおきに、はばかりさん」
と言ってもらえるかもしれませんよ。