『ジブリパーク』第1期の内覧会レポート第1弾!
2022年11月1日(火)に第1期整備エリアが開園する『ジブリパーク』が話題です。MOREを代表してマスコミ内覧会に参戦してきたエディター沖島が、「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」「青春の丘」の3エリアの概要や主な見どころ・ショップ・カフェ・アクセス・チケットなどのメイン情報を簡単にまとめました。 ©️ Studio Ghibli
1. 『ジブリパーク』とは!? どこにあるの?
『ジブリパーク』は、愛・地球博記念公園(愛称:モリコロパーク/愛知県長久手市茨ケ廻間乙1533-1)の敷地内にオープンします。愛・地球博記念公園は、121カ国・4国際機関が参加し、のべ2200万人が訪れた愛・地球博(2005年日本国際博覧会)の会場跡地に設けられた、約194haにも及ぶ広大な公園。そのうち『ジブリパーク』第1期3エリアは合計約3.4haを占めます。
『ジブリパーク』には大きなアトラクションや乗り物はなく、モリコロパークが擁する豊かな自然をそのまま生かしてスタジオジブリの世界観を表現。森や草花や道はそのままに、風を感じながらジブリワールドを探検して遊ぶような空間をイメージしてください。
2. 『ジブリパーク』はなぜモリコロパークにできたの?
2017年に愛知県とスタジオジブリが『ジブリパーク』構想の整備に合意して以来、国内外から観光客が訪れるような日本を代表する重要なカルチャー&観光スポットに成長させるべく、監督の宮崎吾朗さんをはじめとする多くの人々が、並々ならぬ情熱とクリエイティビティを注いで作り上げてきた渾身のプロジェクトなのです。
ちなみに今後は第2期の開園も控えており、2023年度中に「もののけの里」、2024年3月に「魔女の谷」の2エリアを順次オープン予定。『ジブリパーク』は現在進行形アミューズメントパークといえます。
3. 「ジブリの大倉庫」には何があるの? どんなことをして遊べるの?
メインエリアとしてオープンする「ジブリの大倉庫」は、屋内の巨大施設の中に、映像展示室「オリヲン座」、3つの企画展示、子どもたち専用のプレイルーム、ショップやカフェなどがギュギュッと詰まった、ジブリの大博覧会エリアです。1階と2階を結ぶ色あざやかなタイル装飾の中央階段と空飛ぶ巨大な船を中心に、さまざまなジブリ関連の展示物たちがゲストの目を楽しませてくれます。何気ないすみっこまで驚くほど徹底的に作り込まれているのでお見逃しなく。 ©️ Studio Ghibli
オープン初日からの当面の目玉は、ジブリ作品の名シーンに入り込み、キャラクターになった気分になれる体験型展示、ジブリのなりきり名場面展! 『千と千尋の神隠し』の千尋気分でカオナシと一緒に電車に揺られたり、『天空の城ラピュタ』のパズーになりきって空から降ってくるシータを抱きとめたりetc.、テンション爆上がり間違いなしの13作品14コーナーがあります。写真OKですが、スタッフの指示に従いながら、ゲスト同士ゆずり合って撮影しましょう。 ©️ Studio Ghibli
4. 「どんどこ森」には何があるの? どんなことをして遊べるの?
「どんどこ森」は、『となりのトトロ』の主人公であるサツキ&メイファミリーが暮らす民家を再現した「サツキとメイの家」を中心に、昭和の景観やライフスタイルをイメージした体験型エリア。玄関から家の中に実際にお邪魔して、廊下や畳の部屋を歩きながら、ふすまやたんすや押入れを開けて中をのぞいたりできます。あちこちからススワタリ(まっくろくろすけ)がコロコロと転がり出てくるかもしれませんよ!? ©️ Studio Ghibli
「サツキとメイの家」の裏山の山頂には、でっかいトトロのオブジェがお出迎えしてくれる「どんどこ堂」(屋外)があります。こちらのトトロは愛知県産の杉やヒノキを使用した高さ約5mの木製遊具になっていて、小学生以下の子どもたちだけが中に入って遊ぶことができる秘密基地のようなイメージ。木々や緑に囲まれた周辺の散策路とともに、ぜひのんびりお散歩してみて。 ©️ Studio Ghibli
5. 「青春の丘」では何が見られるの?
「青春の丘」は、『耳をすませば』の物語の舞台のひとつである「地球屋」(屋内)、『猫の恩返し』に登場した「猫の事務所」(屋外)、さらに愛・地球博記念公園エントランスの既存エレベーターを改装した「エレベーター塔」(屋外)の3つから構成されるエリアです。「地球屋」の中へは2Fからエントリー。アンティークの家具や機械仕掛けのからくり時計が所狭しと並んだリビングやキッチン・ダイニングルーム、さらに1Fへ下りると、天沢聖司が見習いとしてバイオリン制作を学んでいた工房があります。 ©️ Studio Ghibli
「地球屋」エントランス前のロータリーにちょこんと建っている「猫の事務所」は、猫サイズの木造平家。窓から中をのぞくと、ミニチュアサイズの家具や小物などに囲まれてデーンとくつろぐ『猫の恩返し』のキャラクター、バロンとムタがいますよ。お茶を飲みながらおしゃべりに夢中な彼らのかわりに、郵便ポストをチェックするのもお忘れなく。 ©️ Studio Ghibli
6. 『ジブリパーク』各エリア間の移動はどうするの?
「ジブリの大倉庫」・「青春の丘」・「どんどこ森」はそれぞれモリコロパーク内に点在(※)しています。「ジブリの大倉庫」と「青春の丘」は、リニモの愛・地球博記念公園駅前のエントランスから近く、ほぼ隣接しているので徒歩でも移動できますが、「どんどこ森」は公園内を徒歩20分ほど歩いた奥にあります。散策しながらのんびりてくてく歩いていくのもオツですが、モリコロパーク内を巡回するシャトルバスも移動に活用してみて。運行スケジュールは日替わりなので、乗り場も含めて現地のバス停をチェックしてみてください。「ピロピロピ〜♪」という楽しげな音楽が聞こえてきたら、バスが近くにやってきた合図です。
7. 『ジブリパーク』内にカフェやレストランはあるの?
ジブリ作品といえばジブリ飯♡ 「ジブリの大倉庫」内にある「カフェ 大陸横断飛行」は、倉庫内の探検に疲れたゲストが翼を休めるためのカフェ。長距離飛行のパイロットが操縦しながら片手で食べられる食事をイメージしたボリュームたっぷりのサンドイッチやピザ、スイーツ、ドリンクが並びます。
他にも、オリジナルデザインの瓶入り牛乳と、カステラであんこを挟んだお菓子、シベリアを提供するカウンター式の「ミルクスタンド シベリ・あん」もありますよ。
8. 『ジブリパーク』のおみやげはどこで買えるの?
おみやげは『ジブリパーク』のメインショップである「ジブリの大倉庫ショップ 冒険飛行団」でゲット。ジブリ作品関連グッズに加え、『ジブリパーク』オリジナルアイテムがズラリ。値段プレートに“オリジナル”と明記されているものはここでしか買えませんので、おみやげや思い出にぜひ。ちなみにジブリ関連の激レア書籍がそろう「熱風書店」、プラモデルや模型を売る「大空模型」、ご当地・愛知県で昔から親しまれている駄菓子やラムネが買える「猫かぶり姫」もお見逃しなく。 ©️ Studio Ghibli
※ちなみに2022年10月中旬時点で、購入した物を自宅などに送れる宅配サービスはないとのことでした。たくさんお買い物する予定の爆買い勢は大きめのショッピングバッグがあると便利かもしれません。
9. 『ジブリパーク』へのアクセスは電車・バス・車のどれがおすすめ?
『ジブリパーク』に行くなら公共交通機関、特に電車がおすすめです。愛・地球博記念公園の
エントランスは、リニモ(愛知高速交通東部丘陵線)の愛・地球博記念公園駅の目の前です。
●電車で行く: 地下鉄名古屋駅から行く場合は、地下鉄東山線で名鉄名古屋駅〜藤が丘駅(約28分)、リニモで藤が丘駅〜愛・地球博記念公園駅(約13分)。混雑していなければ、乗り換え時間を兼ねて1時間ほど見ておくといいかも。
●バスで行く:開園日の11月1日(火)から、名鉄バスセンター(名古屋駅)・中部国際空港・瀬戸駅前(名鉄尾張瀬戸駅)の3カ所から、名鉄バスによる『ジブリパーク(愛・地球博記念公園)』直行・経由バスの運行がスタートしました。詳しい時刻表・所要時間・料金・バス乗り場などの詳細は
名鉄バス公式ウェブサイトをチェックして。
●車で行く:東名高速道路・日進JCTから、名古屋瀬戸道路に分岐し「長久手IC」から東へ約5分、または東名高速道路「名古屋IC」から東へ約20分……なのですが、『ジブリパーク』には専用駐車場がないため、愛・地球博記念公園の駐車場を利用する必要があります。
愛・地球博記念公園の公式ウェブサイトで、駐車場の混雑予想やリアルタイムの満空情報を発信する予定だそう。
特に車の混雑緩和対策として、周辺道路の改良や誘導案内板の設置、駐車場の拡充、土日祝の臨時駐車場設置やシャトルバス運行などが予定されていますが、実際に現地に足を運んでみて、個人的には電車での移動が最も便利な印象を受けました。一緒に行く人や旅のスタイルに合わせて検討してみてください。
9. 日時指定・完全予約制! 『ジブリパーク』チケットの価格や購入方法
『ジブリパーク』のチケットは、
エリア・日時指定の完全予約制です。毎月10日に、3カ月先の入場チケットが、公式オンラインチケット販売サービス
「Boo-Woo(ブーウー)チケット」及び
全国のローソンやミニストップ店頭の端末「Loppi(ロッピー)」にて先着順販売(※)されます。
詳しくは別記事にまとめていますので、ぜひ併せてご覧ください。
※開園時の混乱を避けるため、2022年11月〜2023年1月入場分は抽選制・各エリアごとの販売でしたが、2023年2月入場分(2022年11月10日発売スタート)から変更されました。
以上、『ジブリパーク』第1期の概要を駆け足でご紹介しました。『ジブリパーク』内に今はない施設やサービスも、愛・地球博記念公園内にもともとあるものを併せて利用することでもっと楽しめそう。ぜひ参考にしてみてくださいね。
『ジブリパーク』施設概要
開園日/2022年11月1日(第1期)
所在地/愛知県長久手市茨ケ廻間乙1533-1 愛・地球博記念公園内
営業時間/平日:10時〜17時・土日祝:9時〜17時(入場時間は日時指定の予約制)
休園日/火曜日(他、年末年始やメンテナンスなどの指定日。火曜日が祝日の場合は翌平日)
施設・サービス/バリアフリートイレ、ベビールーム(授乳室・おむつ交換室。「ジブリの大倉庫」のみ)、エレベーター(「ジブリの大倉庫」のみ)、スロープカー(「どんどこ森」のみ)
写真協力/©️Studio Ghibli 取材・文/沖島麻美 ※掲載されている情報は2022年11月1日時点でのもので、個人の見解も含まれます。最新の情報は公式サイトにてご確認ください。