6月25日の初日公演の様子をレポート!

13人組ボーイズグループ・SEVENTEENが、6月25日(土)・26日(日)に韓国ソウル・高尺スカイドームで、約2年4ヶ月ぶり、3度目のワールドツアー「BE THE SUN」をスタートさせました。この公演は、全世界にオンライン配信もされ、世界中のCARAT(ファンの呼称)が久しぶりの有観客ライブに気合いが入る13人の姿を見守りました。MOREでは、3時間半超えの6月25日の初日公演の様子をお届けします。
「BE THE SUN」ライブ写真
ツアータイトルは、「BE THE SUN」。“太陽のようにパワフルに、野望や新たらしい世界に向き合う”という希望のメッセージを込めた、4thフルアルバム『Face The Sun』の世界観を表現したツアーで、SEVENTEENが持つ多様なエナジーを存分に感じられる公演に仕上がっていました。

灼熱の太陽が象徴するSEVENTEENの情熱

「BE THE SUN」ライブ写真
開演時間なると、会場を真っ白に染め上げるCARAT棒(ペンライト)の光を集めるかのように、光が一点に吸い込まれ始める……。やがてそこに浮かび上がってきたのは、真っ赤に燃え盛る太陽。そして、その下にゴールドのビジューや鋲が施された黒の衣装をまとった13人が出現! 幕開けを飾ったのは、最新アルバムのタイトル曲『HOT』。野望に向かって前進し続けるという彼らの決意を書いた、ヒップホップジャンルにウェスタンギターサウンドが調和したこの曲で会場の温度は一瞬で沸点に。そのエネルギーを増幅させるように、『March』、『HIT』を立て続けに披露。メンバーは、渇望していたオフラインライブへの想いを解放するように、序盤から全身全霊で覇気のあるパフォーマンスをくり広げる。
「BE THE SUN」ライブ写真
CARATへの挨拶タイムでは、「会いたかった」「オフラインライブを待ち望んでいた」「歓声がうれしい」と、それぞれの言葉で再会のうれしさを吐露しながら、個性豊かな自己紹介を披露していくメンバー。特に取材班の印象に残った3人をピックアップして紹介!

個性豊かな自己紹介

虎の視線を持つHOSHI

挨拶タイムでひと際存在感を放っていたのが、HOSHI! 「今何時?」(HOSHI)、「10時10分!」(ファン)というお決まりのやり取りや、「ホランヘ〜」をメインステージからセンターステージに向かって歩きながら連発(まるで帝王のような歩き方!)。ご満悦の様子でした。
「BE THE SUN」ライブ写真

あの流行語を披露したJEONGHAN

公演前にひじを怪我し、ギプスをつけての参加となったJEONGHANは、心配するファンに彼らしい方法で現状を報告。「僕のことを見ると悲しいですか? どれだけ悲しいのかテストしてみることにします! 僕が、せーの!と言ったら、あぁ〜と悲しい声を出してください。せーの!」(JEONGHAN)「あぁ〜」(CARAT)「僕は大丈夫です!」(JEONGHAN)。また彼は、DKの呼びかけで、K-POP界で大流行した、JEONGHAN語「シンギパンギプンプンパンギ」も披露し、会場は大盛り上がりでした。
「BE THE SUN」ライブ写真

ジュンランへorフィランへ? 挨拶に悩むJUN

HOSHIの“ホランへ”、WOOZIの“ウアヘ”のような自分だけの挨拶が欲しいJUN。“ジュンランへ”にするか、“フィランへ”(本名が、ムン・ジュンフィ)のどちらにするか悩んでいるのでファンに決めて欲しいとのこと。そこで、会場にいるファンに好きな方を叫んでもらってボリュームが大きい方を採用することに。猫ポーズをしながらJUN(可愛すぎ!)が、「ジュンランへ」「フィランへ」と会場のファンに呼びかけてみるが、どちらも同じくらい人気でこの日は決まらず……。結局、ほっぺハートをしながら、「サランへ!」でコメントを締めくくるJUNでした。
「BE THE SUN」ライブ写真

多様なカラーを放つユニット別ステージを展開

疾走感のある『Rock with you』のアレンジVer.を火柱が上がる中でパフォーマンスし、会場の熱気は高まる一方。続いて、MINGYUのジャケットプレイが視線を集めた、『BOOMBOOM』、JOSHUAとVERNONが、ポップパンクの『2 MINUS 1』を熱唱し、ライブは三者三様の個性が際立ったユニットコーナーへ。

HOSHI、JUN、THE 8、DINOのパフォーマンスチーム

HOSHI、JUN、THE 8、DINOのパフォーマンスチーム
トップバッターを飾ったのは、HOSHI、JUN、THE 8、DINOのパフォーマンスチーム。繊細なラメが輝く透け感のあるホワイト衣装で登場し、『Moonwalker』、『Wave』を披露。現代舞踊を見ているかのようなしなやかかつ艶のあるダンスで、その場を妖艶な雰囲気に染め上げる。

JEONGHAN、JOSHUA、WOOZI、DK、SEUNGKWANのボーカルチーム

JEONGHAN、JOSHUA、WOOZI、DK、SEUNGKWANのボーカルチーム
続いて、JEONGHAN、JOSHUA、WOOZI、DK、SEUNGKWANのボーカルチームが、ネイビーのジャケットやブラウススタイルで登場。『Come to me』を優しく、伸びやかな歌声で歌い上げ会場は多幸感に包まれる。DKの笑顔、JOSHUAとSEUNGKAWANの噛みしめるように歌う姿、WOOZIやJEONGHANのファンを優しい眼差しで見つめる様子が印象的だった『Imperfect love』では、ファンと共にシンガロング。

S.COUPS、WONWOO、MINGYU、VERNONのヒップホップチーム

S.COUPS、WONWOO、MINGYU、VERNONのヒップホップチーム
ユニットステージの最後を飾ったのは、S.COUPS、WONWOO、MINGYU、VERNONのヒップホップチーム。シルバーのアクセサリーとボディペイントを施したクールなブラックスタイルで、『GAM3 BO1』をエネルギッシュ&プレイフルにパフォーマンス。続く『Back it up』では、会場をダンスフロアに一変させていました。

代表曲でボルテージは最高潮に!

VTRをはさみ、赤の衣装の13人がステージへ。グループの代表曲『Mansae』を、メンバー同士、顔を見合わせながらワイワイと歌う姿に見ているこちらも思わず笑顔に。続いて、DKの「右、左、右、左、拍手」といった掛け声に合わせて体操を始めるメンバー。すると、『Left & Right』がスタート。その後の『VERY NICE』で観客のボルテージは最高潮に達していました。
「BE THE SUN」ライブ写真
シルバーと黒の衣装に着替えたメンバーは、空を突き抜けるような爽やかさと強さを兼ね備えた『Shadow』で、さっきまでとは180度異なる大人の魅力全開にする13人。続く、『Ready to Love』『24H』では、CARATへの愛を表現。本編ラストを飾ったのは、『Crush』。激しくクールにキメて、オープニングにも登場した燃え盛る太陽の下へと戻っていきました。
「BE THE SUN」ライブ写真

CARATの存在がSEVENTEENの原動力

アンコールで、メンバーはトロッコに乗って登場。SEVENTEEN全員で歌う初の全編英語曲『Darl+ing』を甘い歌声で歌い上げる。曲間には、CARATたちが掲げるユーモアあふれるメッセージボードの話題に。この時ちょうどメガネをかけていたWONWOOは、JOSHUAが見つけた、『韓国3大眼鏡男』と書かれたボード読み上げ、照れ笑いしていました。そして、DKが、「CARATの皆さんと一緒にいると雲の上にいるみたいですね」と話し出すと、DINOが、「天国の雲みたいですね! まさか…まさか…」と小芝居を始め、『Heaven’s Cloud』へ。彼らの言葉の通り、本当に天国にいるかのような優しい気持ちに満たされたところで、メンバーによる最後の挨拶がスタート。
ひとりひとりたっぷりと時間を使い、あふれ出す思いの丈を言葉にしていく13人。それぞれのコメントの一部をご紹介。
アンコールの様子

メンバーのコメント

SEUNGWAN「CARATの皆さんに大変だったことも、これからはもう少し共有して頼っていきたい」

VERNON「ライブができたのは皆さんのおかげ。オープニングの時に、CARATの皆さんを見て『わぁ』(すごく感動した様子)と思いました」

JUN「きれいな歓声を聞ける時間がうれしい。これからも頑張るので、大きいステージで会いましょう」


MINGYU「久しぶりにエネルギーとこの環境を感じられて嬉しかった。僕は、一生のこの仕事を後悔しないと思います」

JEONGHAN「怪我をしたけど、このライブは諦めたくなかった。どう考えてもこの瞬間を楽しみたかったし、僕の人生に絶対になくてはならない経験だと思って。とても幸せでした」

DK「公演がうまくできるか心配したけど、CARATが笑って、楽しんでくれて安心しました。いつも愛しています」

WOOZI「大変なことを乗り越えて、ライブに来てくれてありがとう。皆は本当に大切で、強力な存在。これからもCARATの力になれるようにこれからももっと頑張ります」

DINO「僕の居場所は、ココ(ファンが目の前にいるライブ会場)なんだと感じました。もらった力を恩返していきたい。CARATがいつからか僕のことを、『K-POPの未来』と言ってくれるけど、その言葉に元気をもらっています」

JOSHUA「(目を潤ませながら)大事な思い出を作ってくれて、こんな大きい会場に立てるようにしてくれてありがとう。SEVENTEENにとって、僕にとってCARATは自慢の存在です」

WONWOO「今日は、一生忘れられない思い出になると思います。これからも自慢の歌手、自慢の息子になれるように頑張ります」

HOSHI「僕たちがずっと前に進めるようにしてくださって、夢を見ることができるようにしてくださって本当にありがとうございます。受け取った愛は必ず返していきます。ホランヘ」

THE 8「全力でステージをしている時に、これが青春だと思いました。メンバーが踊っていて、CARATも喜んでくれて、情熱を分かち合っているこの時間が、人生最高の時間でした。僕たちは太陽のような存在になりますし、CARATは太陽のような存在です」

S.COUPS「大変な時期に、振り向いてみると僕たちがいるってことを覚えておいてください。僕らをもっと信じて愛してください。僕も愛しています」

アンコールの様子
全員のコメントが終わると、CARATがサプライズでスローガンが掲げて『All My Love』を合唱。思いがけないプレゼントに感無量といった表情を浮かべるメンバーたち。感動的なムードが漂う中、ピースフルな気持ちにさせる、『Our dawn is hotter than day』『Snap Shoot』を披露。そして、ラストはやっぱり……『VERY NICE』! 初めてSEVENTEENのライブに参加したCARATに向けてHOSHIは、「これから無限『VERY NICE』が始まるから覚悟してください」。SEUNGKWANからは、「終電が間に合わない方は、途中で帰って大丈夫ですよ」と彼らのライブでしか聞かないアドバイスが(笑)。そこから何度もサビが繰り返され、なんと10回。メンバーもCARATも、心の底から今という瞬間を楽しんでいる様子。最後は、13人全員で挨拶をしてステージ裏へと去っていきました。
アンコールの様子

フォトギャラリー

【SEVENTEEN】コンサートレポ 韓の画像_15
【SEVENTEEN】コンサートレポ 韓の画像_16
【SEVENTEEN】コンサートレポ 韓の画像_17
【SEVENTEEN】コンサートレポ 韓の画像_18
【SEVENTEEN】コンサートレポ 韓の画像_19
【SEVENTEEN】コンサートレポ 韓の画像_20

ワールドツアー SEVENTEEN WORLD TOUR [BE THE SUN]

2019年に繰り広げられた2回目のワールドツアー「ODE TO YOU」以来、約2年4ヶ月ぶり3回目となるワールドツアーは、ソウル公演を皮切りに北米とアジアアリーナツアー、さらに11~12月には日本でドームツアーが行われる予定となっている。
6月25~26日のソウル高尺スカイドームで開かれるソウル公演後は、8月10日バンクーバー、12日シアトル、14日オークランド、17日ロサンゼルス、20日ヒューストン、23日フォートワース、25日シカゴ、28日ワシントンD.C.、30日アトランタ、9月1日ベルモントパーク、3日トロント、6日ニューアークなど米国とカナダの12都市で行われ、その後にアジアアリーナツアー~日本ドームツアーとなる。新型コロナ蔓延の影響で、ワールドツアー「ODE TO YOU」の一部公演、また、2020年に行われる予定だった初の日本ドームツアー「SEVENTEEN 2020 JAPAN DOME TOUR」が中止となったという経緯もあり、今回のワールドツアー「BE THE SUN」の発表に早くも日本、そして全世界のCARATが熱狂している。

Profile

13⼈組ボーイズグループSEVENTEENは2015年5⽉26⽇にミニアルバム『17CARAT』で韓国デビュー。
13⼈のメンバー+3つのチーム+1つのグループ=17という意味が込められている。
VOCAL TEAM、HIPHOP TEAM、PERFORMANCE TEAMの3チームで構成され、楽曲制作から振付に⾄るまでメンバー⾃らが携わっている。コンサートチケットを販売すれば数分でソールドアウト、同年デビューの新⼈の中で最⾼のCD売り上げ枚数を記録し、複数の新⼈賞を獲得。2016年8⽉には⽇本に初上陸し、2018年上旬には10万⼈動員のコンサートツアーを開催するなど、⽇本でも着実に⼈気を獲得。
そして、満を持して2018年5⽉30⽇にPLEDIS JAPANより⽇本CDデビュー。
2021年発売した8th Mini Album『Your Choice』と9th Mini Album『Attacca』は、どちらも計100万枚以上のセールスを記録し、2作連続で初動ミリオンセラーを記録した唯⼀のアーティストとなり、さらに『Attacca』でビルボードメインアルバムチャート「ビルボード200」で2週連続チャートインに成功し、⾃⼰最⾼記録を打ち⽴てた。
また、国際レコード産業協会(IFPI)が選定した「2021グローバルアーティストチャート」に初めて9位にランクイン。 「2021グローバルアルバムセールスチャート」では『Attacca』で3位となり、K-POPアーティストの中で最⾼順位を記録、『Your Choice』で8位となり、2枚のアルバムが10位内に⼊った。そして本格的にグローバル⾳楽市場の攻略に乗り出した今後に更なる期待が⾼まっている。

Information

■オフィシャルHP
https://www.seventeen-17.jp/
■YouTube
https://www.youtube.com/user/pledis17
■Instagram
https://www.instagram.com/saythename_17/
■Twitter
https://twitter.com/pledis_17?lang=ja
【SEVENTEEN】SEUNGKWAN「今回はBillboard 200で1位が獲りたい」4th Album『Face the Sun』発売記念グローバル記者懇談会ルポ | エンタメ | MORE
「SEVENTEEN」の記事まとめ | ファッション、ビューティ、ライフスタイル | MORE
SEVENTEENメンバーの魅力を語る「ジョシュアは胸筋が最高」「ウォヌは何もしていないほうが面白い」 | エンタメ | MORE
ⓒPLEDIS Entertainment 構成・文/海渡理恵