働く女子が悩む肩こり。「ただの肩こりでしょ」なんて油断していると大変なことになるかも……! そこで今回は、肩こりにまつわる驚きの事実とリアル読者のデータ(※全国25~29歳の有職女性100人にインターネット)で調査をご紹介します。 【教えてくれたのは……丸山太地さん】 鍼師・灸師、あん摩マッサージ指圧師。首・肩の専門治療院『肩こり研究所』代表

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©British Museum/amanaimages

【ホントにあった肩の怖い話】女性の不調ランキング1位は「肩こり」

厚生労働省の「平成22年 国民生活基礎調査の概況」を見ると、女性が感じる不調は「肩こり」が第1位! 「ここ1〜 2年で若い世代の患者さんが増えています。しかも、スマホやタブレットなど電子端末の普及や運動量の低下もあるせいか10代の患者さんも増えていて、低年齢化しているようにも感じます」(丸山さん、以下同)●出典/『肩こり研究所』ホームページより

【ホントにあった肩の怖い話】20代の約2人に1人は肩こりを気にしている

20代女性の43%が、健康や美容において「肩こり」が気になっている模様。「肩こりは、全身の倦怠感を招きます。眠りが浅くなったり、集中力が低下するだけでなく、頭痛や吐き気などの不快感から“うつ様症状”にもつながります。まとわりつくような不快感があることで、日々の充実度が低下することは間違いありません」●出典/『ライオン』調べ

【ホントにあった肩の怖い話】肩こりのある人はストレス度も高い

『第一三共ヘルスケア』の調査によると、肩こりが重症化している人は、軽症の人に比べて10%ほどストレス度が高いというデータが。「肩こりがストレスになったり、ストレスによる緊張状態からこりが生まれることもあるので相関関係にあるといえます。体の疲労を感じていないのに肩こりがある人はストレスが原因の可能性大です」●出典/肩こり・頭痛の実態調査2016 第一三共ヘルスケア

【ホントにあった肩の怖い話】肩こりに悩む人の80%以上がこりを放置

なんと8 割以上がこりを放置! 「放置できるのは、それほどつらくない証拠。体の負担はまず筋肉にかかり、次第に骨や軟骨にも影響していくので、まだ放置できる段階でケアするのが理想的です。放っておくと、一時的だったつらさが24時間続くようになり、頭痛や手のしびれ、背中や腰の痛み・不快感につながっていきます」●出典/肩こり・頭痛の実態調査2016 第一三共ヘルスケア

【ホントにあった肩の怖い話】肩こりは心筋梗塞などの前兆として表れるケースも

「頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群、メニエール病、脳卒中、心筋梗塞、椎骨動脈解離、肺がんなど、肩こりはさまざまな病気の症状として表れます。手首から先のしびれや痛みなどの症状があれば病院へ。また、肩こりが先に症状化する場合もあるので、突然肩こりを感じたり、頭痛や吐き気のある場合も軽視しないこと」●出典/オムロンヘルスケア「健康コラム」より

みんなはどうしてる? モアガールの「肩こり白書」

※全国25~29歳の有職女性100人にインターネットで調査

Q.肩こりを感じたことはありますか?

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なんと95%が肩こりを実感! しかも「まったく感じない」人は0%という結果に。こりを感じるタイミングは「同じ姿勢で長時間PCの前でデスクワークをした時」(26歳・事務)、「仕事が終わって気が抜けた時」(27歳・メーカー)など「ほぼ毎日」がほとんど。

Q.肩がこることでの悩みはなんですか?

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頭痛を感じるほど肩こりが悪化している人多数。頭痛や倦怠感、集中力低下が重なった結果、「作業効率が下がってよけいに時間がかかる」(26歳・サービス)という悪循環に。「吐き気がする」(25歳・保育士)や「眠れない」(28歳・販売)など、もはや限界……。

Q.肩こり予防&解消のために何をしていますか?

「トイレに行った時に腕や肩を回してストレッチ」(25歳・受付)、「ホットヨガに通いつつ、毎日湯ぶねにつかる」(28歳・事務)、「マッサージ機器を使う」(27歳・販売)など、セルフケアが主流。「痛み止めを飲んでやりすごす」(29歳・営業)というほど重い症状を抱える人もいるのに、整体など専門家に任せる人はごく少数。肩こりを軽視しているのか、それともすでに諦めモード!?

まだまだ若い……は危険です! 20代から守らなきゃ!! 肩と腰

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MORE2018年4月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック!  取材・原文/国分美由紀 ©British Museum/amanaimages