人のために謝れてこそリーダー!【はあちゅうのお仕事名言博物館】

会社員&フリーランスとして働いてきた作家が、自身の経験した〝仕事にまつわる名言〞を紹介します。

「謝るのだって仕事のうち」(40代・男性・PR会社勤務)

自分が特別プライドが高い人間とは思わないのですが、それでも何かの事情で謝らなければいけない時、何かが少し傷つく気がして身構えてしまいます。もちろん、自分が悪いとちゃんと納得して謝る時は痛みを感じるわけはないのですが、そんな単純な状況はむしろ少なくて、長いこと社会人をしていると自分のミスではなくても、謝らなくてはいけない状況が多々出てくるんですよね……。釈然としない心境の時、いつも思い出す先輩がいます。

逆ギレした相手に率先して謝った先輩

会社員時代、一緒に働いていた仲間が仕事上での小さな事故を起こしたんです。とはいえ、クライアントの伝え方にも問題はあり「どちらが悪い」とは断言できない状況だったのですが……向こうはミスを認めずカンカンで、「責任者を出せ!」となってしまいました。

そんな時、リーダーである先輩が取り乱さず、しかもミスをした本人をまったく責めずにすぐにおわびに行ったんです。ミスをした張本人が、先輩の帰社後、震えながら謝ると「気にしなくていいよ。リーダーは責任を取るものだから。謝るのだって仕事のうち」と、ケアしてくれました。この「謝るのだって仕事のうち」を今月の“お仕事名言”とさせてください。

プライドを守るより、謝るほうが安くて早い

この言葉を聞いた時、人のために謝れてこそリーダーだな、と感銘を受けたんですよね。逆に言うと、仕事で謝るべき時に自分のメンツを気にする人ってダメだなと。みんなが仕事をスムーズに進めるために、メンツを捨てられるほうがよっぽどカッコいいと思えました。もちろん、謝らなくてもいい時にぺこぺこしなくていいのですが、謝るのもメンツもタダなので、それで何かがおさまるなら謝ったほうがいい。

先輩だって人間だから、釈然としない気持ちはきっとあったと思います。けれどその時は、私的な感情を奥に引っ込めて組織人としてのあるべき姿を、ある意味感情を殺して演じたのでしょう。これは自分と会社の間の距離をきちんと取って、会社での自分の役割と普段の自分を切り離して考えられるからこその行動だと言えます。まだまだプライドが邪魔する私は未熟者なのかも。カッコよく謝れる大人になりたい。
●はあちゅう
作家・コラムニスト。書籍化も絶好調! 1 泊2 日で憧れを叶える #サク旅 を提案中。公式ツイッター&インスタグラム■@ha_chu

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