チャーミングな凸凹おじいちゃんコンビ! 映画『ロング・トレイル!』

チャーミングな凸凹おじいちゃんコンビ! 映画『ロング・トレイル!』_1
アメリカ3大トレイルのひとつに数えられる北米有数の自然歩道「アパラチアン・トレイル」。今回紹介する『ロング・トレイル!』は、おじいちゃん2人が約3500キロを半年かけて踏破しようとする無謀な挑戦を描いた物語です。主人公はベストセラー作家のビル・ブライソン(ロバート・レッドフォード)と旧友のスティーヴン・カッツ(ニック・ノルティ)。妻や子ども、孫たちに囲まれ幸せな生活を送っているビルとは対照的に、スティーヴンは酒好きの女好きで、警察沙汰を起こしているトラブルメーカー。400メートル進んでは休むというメタボ体型でビルの足を引っ張ります。

ただし細かいことを気にしないスティーヴンのおかげで、過酷なはずのトレイルも悲壮感は一切なし。平穏な暮らしを送っていたビルが、喧噪から離れた森の中で日常生活以上に煩わしい人間関係に振り回される様子がなんともコミカルでチャーミングです。孤独な時間を通して自分自身と向き合うこともトレイルの醍醐味ですが、たとえ苦労やトラブルが倍になろうとも共に乗り越え、時に挫折しながらマイペースに歩を進めるゆるい2人の旅もまた魅力的。この映画を見たらきっと、友人を誘って自然の中に足を踏み入れたくなるはずです。

渓流で足を滑らせたり崖下に落ちたり、思わぬ危機を通して己の衰えと直面した彼らが最後にどんな決断をするのか。様々な経験を積んできた2人らしい選択にも注目です。ちなみに主演だけでなく製作も担当したロバート・レッドフォードは、2002年に原作をたまたま手にしたとき、「ふと、ポール・ニューマンと私が映画の中で共演しているのを見たいと思った」そう。ロバート・レッドフォードとポール・ニューマンと言えば、『明日に向かって撃て!』や『スティング』で共演した名コンビ。2008年にポールが亡くなったことでその夢は叶いませんでしたが、おじいちゃんになったイケメン2人の珍道中も、見てみたかった気がします。

(文/松山梢)

●7/30〜ヒューマントラストシネマ渋谷ほか

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