この“狂気”、目が離せない! 映画『ナイトクローラー』

この“狂気”、目が離せない! 映画『ナイトクローラー』_1
本日ピックアップした映画『ナイトクローラー』は、報道スクープ専門の映像パパラッチ、ルイスがテレビニュースの世界で成り上がっていく姿を描いたサクセスストーリーです。交通事故、殺人事件など生々しく刺激的な映像を求めて夜のロサンゼルスを這い回るのが彼の仕事ですが、徐々に撮影方法がエスカレート。そこに道徳はないの? 正義はないの? 思いやりはないの? 信じられないことを平然とやってしまう、異常な狂気に満ちています。

しかも、ルイスが最初に登場するシーンから“なんか嫌な感じ”“なんか不気味”という、何とも言えない気持ち悪さを発していて、それは物語が進むにつれてどんどん増していく。普通なら「もう観ていられない!」となるはずですが、この映画の面白さは「見たくないけど見たい!」と思わせてしまうところ。終始嫌悪感があるのに、なぜか「この先はいったいどうなるんだろう?」「彼の未来にはどんな結末が用意されているんだろう?」と目が離せないんです。

視聴率とカネに取り憑かれていく主人公ルイスを演じるのはジェイク・ギレンホール。惹かれあう男同士の愛を描いた『ブロークバック・マウンテン』、アン・ハサウェイと共演したロマンティック・コメディ『ラブ&ドラッグ』、古代ペルシャを舞台にしたアクション『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』など幅広い役に挑戦している演技派俳優ですが、この『ナイトクローラー』で演じたルイスはそのなかでもぶっちぎりの強烈キャラ。“ルイス=痩せこけたハイエナ”をイメージしたジェイクは2ヵ月で12キロ減量し、狂気に満ちたパパラッチを作り上げました。この狂気、必見です!

(文/新谷里映)

●8/22〜ヒューマントラストシネマ渋谷ほか

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