デートで観れば超盛り上がる! 音楽もアクの画像_1

デートで映画を観ようと思っても、実はチョイスが意外と難しいと思っている人もいるのでは? ベタに恋愛映画を観に行っても濃厚なラブシーンがあったら小っ恥ずかしいし、『ラ・ラ・ランド』のように過去の恋愛に思いを馳せる展開だとちょっと気まずい。アクションやアメコミ映画は好みが分かれるし、社会問題を問うシリアスな物語だと気分が暗くなって色気がない……。映画はその人の考え方や生きてきた環境が観た後の感想に色濃く反映されるので、ホラー映画で大爆笑できるような趣味の合うカップルなら問題ないけれど、セレクトを間違うとケンカになりかねません。デート映画には、適度にドキドキするロマンスと、観終わったあとに盛り上がることができるエンターテイメント性が必須なんです。 そんな条件をすべてクリアする、今いちばん猛プッシュしたい映画が『ベイビー・ドライバー』。というか、デートじゃなくてもぜひぜひ観てもらいたい傑作で、強盗団の逃走担当であるドライバーの青年ベイビーが、犯罪から足を洗うために最後のミッションに挑む様子を描いたアクション映画です。実はベイビーは、子供の頃に交通事故に遭って両親と死別。耳鳴りが止まらない後遺症を抱えているため、それを忘れさせる音楽が欠かせません。常にiPodでお気に入りの音楽を聴いているのですが、ソウルやロック、ダンスなど、ジャンルや年代をまたいだ幅広いナンバーがとにかくおしゃれ! しかも、映画の中で描かれるあらゆる動きが音楽と見事にリンクしているんです。ギアチェンジやヘアピンターン、排気音からワイパーの動きなど、強盗団を乗せて市街地を猛スピードで駆け抜けるカーアクションはもちろん、人が歩くテンポや散歩する犬の動きまでもがビートに合わせて演出されているこだわりよう。今までに見たことのないような音楽とアクションの融合にしびれるはずです。 と、ここまでは割と男子受けしそうな内容ですが、主人公ベイビーの人間性が描かれる部分は、女子こそ盛り上がるポイントがいっぱい。名前の通り童顔がチャームポイントで、亡き母を想い、育ててくれた年老いた養父を気遣う心優しい寡黙な青年なのですが、ひとたび車のハンドルを握ると難しいミッションを次々こなす天才ドライバーに豹変するギャップがたまりません。さらに行きつけのダイナーでウエイトレスのデボラと初々しい恋に落ちたと思いきや、彼女に危険が及んだとたんに男気溢れるキザでクールで頼れる男に覚醒する姿もステキすぎます。演じたのは『きっと、星のせいじゃない。』や『ダイバージェント』シリーズに出演する現在23歳のアンセル・エルゴート。ヴォーグ誌などで活躍する写真家の父とオペラ演出家の母を持ち、191cmの長身を生かしてプラダのキャンペーンモデルにも抜擢されたイケメンです。そしてロマンスの相手であるデボラに扮したのは、実写版の『シンデレラ』で主役を演じたリリー・ジェームズ。孤独なベイビーの希望の光となる聡明な女性を、凛とした雰囲気で演じています。今後の出演作が相次ぐ注目の若手ふたりが演じる爽やかでロマンティックな恋愛を見れば、「こんなカップルになりたい♡」と盛り上がること間違いなしです! (文/松山梢) ●8/19〜新宿バルト9他全国ロードショー

映画『ベイビー・ドライバー』公式サイト