「好き」と「嫌い」の直観は仕事では大切なサインになる。【はあちゅうのお仕事名言博物館】

会社員&フリーランスとして働いてきた作家が、自身の経験した〝仕事にまつわる名言〞を紹介します。

「好き嫌いで仕事していいよ」(30代・男性・起業家)

ひとりの人間はたくさんの顔を持つものだから、相手がいい人か悪い人かなんて、その場の印象で決めつけてはいけないと常々思っています。けれども同時に、初対面の時に感じた印象を軽んじてはいけないとも思います。まだ相手に対して何の知識もないうちに心で感じ取ったことに嘘はないと思うのです。

「イヤなことが自分を成長させてくれる」

まだ私が新人だった頃。とある仕事の顔合わせに来た相手の言葉遣いや態度にちょっとした違和感を感じました。提案いただいた内容にも危うさを感じ、とっさに「この仕事は断ろうかな」と思ったんです。 けれど、当時の私は「好き嫌いや気分で仕事を選んではいけない」と思っていました。好きな仕事だけを選んで受けていては成長できない気がしていたんです。相手は大企業に所属していて、経歴も素晴らしかったので「人見知りしてるだけかも」と自分を納得させました。

ところが、仕事が始まる前から、その違和感はだんだんと大きくなっていきました。仕事に関係のないお願いごとをされたり、深夜に「飲もうよ」とまるで友達のような連絡が来たり。写真を何枚も一緒に撮らされ、それらは彼のSNSに誇らしげにアップされていました。結局その後、仕事の話は立ち消え、なくなった理由は説明されませんでした。そして「あの人は有名人にすり寄って写真を撮るのが仕事。でも仕事が実現したことはない」という話も聞きました。

「好き」と「嫌い」の感覚は実は大事なことのサイン

その経験を友人に話したところ、彼から「好き嫌いで仕事をしてもいいと思うよ」という言葉が。この言葉、今月の“お仕事名言”にさせていただきます。

「仕事の時って直感より理性を信じちゃうけど、直感って意外と当たるよ。だから、好き嫌いで仕事していいと思う」。
この言葉を聞いて、会社名や経歴に振り回されずにもっと自分のフィーリングを信じてよかったんだ、と楽になりました。思い返してみれば、仕事でイヤな想い出がある時は、いきなりイヤな思いをするわけではなくイヤなことのサインを何度も受け取っているのに、「これは仕事だから」と理性で直感を自分で抑え込んでしまっていることが多いんです。理性も大事だけれど自分の素直な感覚をたまには信じてあげてみてもいいかもしれません。


●はあちゅう
作家・コラムニスト。1 泊2 日で憧れを叶える #サク旅 を提案中。書籍も重版と絶好調。公式ツイッ
ター&インスタグラム■@ha_chu 


⇒【はあちゅうのお仕事名言博物館】記事をまとめてチェック!

Ranking

もっと見る

Movie

MORE8月号、お見逃しなく!