3000人の中から射止めたヒロインの座、"すずさん"。

劇中で北條家が暮らしている家のセットは、実際に広島に現存していた古民家をそのまま移送してセットとして使用しているという再現っぷり。松本さんも、当時の暮らしを体感するために、プライベートでも下駄を履いたりしているとか!
「犬の散歩中とかにカランコロンと履いたりしています。なかなか慣れないかと思いきや、意外と走ったりもできるんです」
ドラマと照らし合わせてひもとく、"松本穂香"さんってどんな女の子?

「初対面の人の家にいきなり嫁ぐって、今の時代では想像できないですよね。でも、周作さんは本当に素敵な人。普段は口数が少ないけれど、大事なことはちゃんと伝えてくれる、理想の旦那さんです。すずさんと周作さんの夫婦って、言葉にしなくてもちゃんとつながっているんですよね。私だったら……、好きな人ができたらすぐ"好き"って言いたい(笑)! モヤモヤしている距離感でいるのが心地悪くて、白黒はっきりさせたくなっちゃうかな。ボーっとしてることも多いけど意外と行動力があるところは、すずさんに近いかもしれません」
戦時中、食料はかろうじて配給で手に入る程度、家には水道も通っていない時代。役を通して、"モノの大切さ"についても考えるようになったそう。
「もともとあまり物欲が強くないタイプなんです。でも、雑誌を読んでいるとやっぱり可愛い服に惹かれます。着心地にこだわりたいので、素材が気持ちよくてデザインも可愛いものが見つかれば最高です。今日着ているセットアップも、着心地がよくてずっと触っています(笑)」
座長というプレッシャーも、あえて"空っぽ"になってその場を楽しむ!

「いろいろ頭で考えるとすごく怖くなったり不安になることもあるけれど、いざ現場に入ったらあえて考えないで"空っぽ"になる。"空っぽ"というのは、集中できている証拠でもあるし、むしろその場を楽しめているんだと思うんです。どんな状況でも、愛情を持って取り組めていればきっとうまくいくって信じてる。あとは、"この仕事が終わったらおいしいものを食べに行こう!"とか、"今日頑張れば明日はお休み!"とか、自分で自分にちょっとしたごほうびを設定してあげるとみるみる力が湧いてきます(笑)」
自身初の写真集『Negative Pop』が9月13日(木)に発売!

撮影/丸谷嘉長 AB判 ソフトカバー
本体価1800円+税/集英社
「写真家の丸谷さんとの撮影はいつも楽しさと緊張が入り混じっていて。本当に刺激をたくさんいただきました。自分も知らなかった自分に出会えた写真の数々を、ぜひたくさんの人に見てもらえたらうれしいです!」
まつもと・ほのか/1997年2月5日生まれ。大阪府出身。NHK 連続テレビ小説「ひよっこ」の青天目澄子役で注目され、au のCM「意識高すぎ!高杉君」シリーズ出演で話題に。TBS系ドラマ『この世界の片隅に』(日曜よる9時)で主演を務め、9月13日にファーストフォトブック『Negative Pop』が発売。
撮影/藤澤由加
トップス¥31000・スカート¥31000/ヤマトドレス(アンド ディアー)