公開中&近日公開予定の話題作の中から、キーワードに沿った2本のイチ押し映画と、その他のおすすめ映画をご紹介します。

【今月のキーワード】女子たちよ、これが眼福ムービーだ!

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名前だけで客を呼べる大スターが少なくなった昨今のハリウッドで、新たなスター候補として期待されているのが、昨年『君の名前で僕を呼んで』でアカデミー主演男優賞にノミネートされたティモシー・シャラメ。年上男性への恋心に戸惑う少年を演じた繊細な表現力はもちろん、甘いルックスと22歳(2017年当時)とは思えない色気で、世界中の女子のハートを射抜いた大器だ。新作『ビューティフル・ボーイ』で演じたのは、薬物依存症に苦しむ青年ニック。破滅の道をアクセル全開で突き進む姿は、正直、見ているのもつらくなるほど残酷でショッキング。それでも目をそらすことができないのは、演じるシャラメの澄んだ瞳に、ニックのひとすじの純真さが垣間見えるから。9キロ減量してさらに彫刻感が増した美しい見た目はもちろん、父親が必死で助けようとしても姿をくらます、はかない存在感は説得力たっぷりだ。ちなみにプライベートでは、マドンナの娘やジョニー・デップの娘との交際が噂されたこともあるモテ男。一度スクリーンで彼を観れば、きっと好きにならずにいられない。

【今月のイチ押し★シネマ1】『ビューティフル・ボーイ』

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音楽ライターとして活躍するデヴィッド(スティーヴ・カレル)は、将来を期待していた優等生の息子ニック(ティモシー・シャラメ)がドラッグに手を染め、依存症になってしまったことを察知。更生施設に入れることを決意する。●4/12〜TOHOシネマズ シャンテほか全国公開 ©2018 AMAZON CONTENT SERVICES LLC.

【今月のイチ押しシネマ2】『荒野にて』

天涯孤独になってしまった少年の旅を描いた『荒野にて』で、2017年にヴェネチア国際映画祭の新人賞を受賞したのはチャーリー・プラマー。彼も今後ぜひ注目してほしいイケメン。愛と居場所を追い求める旅路の末に映画のラストで見せる繊細な表情は、思わずぎゅっと抱きしめたくなるほど魅力的。リヴァー・フェニックスを思わせる影のある大人びた雰囲気と、少年っぽさが残るあどけない表情とのギャップが、なんともチャーミングな逸材だ。
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孤独な少年(チャーリー・プラマー)と老いた馬の旅を描く。●4/12〜ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開 ©The Bureau Film Company Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute 2017

【まだまだあります、おすすめシネマ!】『マックイーン:モードの反逆児』と『リヴァプール、最後の恋』

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『マックイーン:モードの反逆児』

失業保険を元手に23歳でデビューし、後に「ジバンシィ」のデザイナーに就任。英国女王から勲章を授与されるまでに上り詰めたアレキサンダー・マックイーンは、なぜ40歳で命を絶ったのか。天才の知られざる苦悩を描いたドキュメンタリー。●4/5〜TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開 ©Salon Galahad Ltd 2018
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『リヴァプール、最後の恋』

アカデミー賞に輝いたこともある往年の大女優、グロリア・グレアムの知られざる晩年を描いた実話に基づくラブストーリー。約30歳の年齢差がある駆け出しの若手俳優と恋におち、最期まで女性として生き抜いた奔放さは最高にクール。●3/30〜新宿武蔵野館ほか全国公開 ©2017 DANJAQ, LLC. All Rights Reserved.

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MORE2019年5月号・さらに詳しい情報は雑誌MOREをチェック! 原文/松山 梢
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