奥田瑛二さんがアドバイス。結婚相手を親に紹介するときは「母親を味方につけて共闘することが大事」【お悩み相談室『俺の人生論』】

恋に仕事……女子の悩みは酸いも甘いもかみ分けた男に聞け! 今月からのゲストは奥田瑛二さん。

【今回のお悩み】父が私を溺愛しすぎています。結婚相手を紹介したいのに……

私はひとりっ子で、父に溺愛されて育ちました。ただ、少し過保護なのです。冗談っぽく「恋人を連れてきたらどうする?」と聞くと、「絶対に許さん、会わない!」と。今、2年交際した彼とそろそろ結婚したいと思っています。どうしたら父に、彼との結婚を認めてもらえるでしょうか?(29歳・トリマー)
奥田瑛二さんがアドバイス。結婚相手を親に紹介するときは「母親を味方につけて共闘することが大事」【お悩み相談室『俺の人生論』】_1
あなたとお母さんと彼、3人で共闘する

この人のお父さんは、彼女が高校生の時にボーイフレンドと一緒のところを見て、すごい剣幕で追い払ったことがある、と。「一緒にいただけよ」って説明しても、「そこからがどうなるのか、わかってるのか!」って怒鳴った、と。そんなの普通のことだと思うけどね。僕はそのお父さんの気持ち、すごくよくわかる(笑)。

娘を溺愛する父親というものは、中学・高校の頃から、ハラハラしながら娘の動向を見守っているものだと思う。新聞を読んでる時も、横目でチラチラ娘を見たりしてね。何より大切な宝物だから、誰よりも娘を大事に思っているんじゃないかな。

だからそこいらの男が急に出てきても、娘を簡単に渡せるはずがないと思う。ちゃんとした、将来は自分を超えてくれるような男じゃないと、ダメなんです。

同時に、娘の幸せを祈っていないわけじゃないし、いつかはそういう日が来ることをわかっているから、男と会うのが怖いんです。だから怒ったり逃げたり、往生際が悪いんだよね(笑)。

じゃあ、どうすればいいのか。まず、彼をあなたのお母さんと会わせることだね。お父さんには内緒で、彼をお母さんに紹介して見てもらう。彼のいいところ、ダメなところ、人柄とか将来性とか、未来予想図を共有できる人なのか、どうか。

そしてお母さんの意見を聞いて、あなたが彼のどこが好きなのか、一緒にどういう暮らしをしたいのか、しつこいくらい話をして、そこから、だね。あなたと彼と、あなたのお母さんと、この3人が共闘を組むことが、何より大事なんだと思うよ。

徹底的に作戦を練り、ループシュートを狙え

そこからは徹底的に、作戦を練る。何曜日の何時頃、どこで、どんなシチュエーションでふたりを会わせるか。そしてまずどんな言葉で挨拶し、どんなタイミングで話を切り出すのか。お父さんの性格や好みを徹底的に研究して、具体的にシミュレーションしておいたほうがいいと思う。彼が言うべき言葉も紙に書き出して、ちゃんとリハーサルすることも必要だね。

彼には床屋に行ってもらい、借りものではない、ちゃんとしたスーツを着て、靴もちゃんと磨いておくように!

そして肝心なのは、この後なんです。挨拶されたお父さんは、ひと息ついてから、彼を観察し始める。仕事は? ご家族は? と質問するでしょう。その時彼は絶対に、見栄をはってはいけない。背伸びやごまかしもいけない。ありのままの自分で勝負したほうがいい。

「お嬢さんを絶対に幸せにします」って決まり文句もあるけれど、それも僕はどうかと思いますね。父親にしてみれば、彼は会ったばかりの得体の知れない若造なんだから「大口叩きやがって」としか思わないでしょう。

まあ、難しいことを言うと、人としての品性、ということになる。父親はそこまで、溺愛する娘の結婚相手を見極めようとしているんです。

彼はきっと緊張するだろうし、とんでもなく疲れる一日になるだろうけれど、一生がかかっていることなんだから。強烈なシュートで決めようと思わずに、お母さんのパスをうまく使って、ループシュートで得点する。それくらいの気持ちで、頑張れ!

【奥田瑛二さんの回答】母親を味方につけて3人で父親を攻略せよ

おくだ・えいじ●1950年3月18日生まれ。愛知県出身。1974年のデビュー以来、圧倒的な存在感で数多くのドラマや映画に出演し、映画監督としても才能を発揮。これまでに5作の映画を世に送り出し、2006年『長い散歩』で第30回モントリオール世界映画祭グランプリをはじめ3冠を受賞


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