例年、映画&海外ドラマファンたちが注目している「ゴールデン・グローブ賞」。第77回となる2020年の授賞式に、MORE本誌でも活躍中のライター松山梢さんが出席! プレパーティから授賞式、アフターパーティの様子まで、現地からの最新ルポを5夜連続でお届けします♪

【第1夜】ゴールデン・グローブ賞ってそもそも何?

現地からお届け! ライター松山 梢の「第の画像_1
サプライズの多かった箱根駅伝の余韻を味わう暇もなく、やってきました。ロサンゼルス! 光栄にも、1月5日(日本時間では1月6日)に行われるゴールデン・グローブ賞の授賞式に出席できることになったのです。10年前にも来ているので、今回は2度目の出席。なぜ一介の日本人ライターが授賞式に潜入できるのか、そしてゴールデン・グローブ賞とはそもそも何なのか。1夜目はまずその説明を。

ゴールデン・グローブ賞とは、ロサンゼルス在住の外国人記者によって組織される「ハリウッド外国人記者協会」(以下、HFPA)が、毎年1月に開催している映画賞。現在は約90名の会員がおり、その割合は女性約50名、男性約40名で、日本人が3名在籍しています。今回私は、協会の最年少会員である小西未来さんのゲストとしてご招待いただきました。小西さんは映画ジャーナリストとして日本の多くの媒体に寄稿されていますが、私が以前編集者として携わっていた映画専門誌『ROADSHOW』(現在は休刊)で連載を持っていたご縁もあり、今も親しくさせてもらっているのです。ちなみにドキュメンタリー『カンパイ! 世界が恋する日本酒』、『カンパイ! 日本酒に恋した女たち』を手がけた映画監督でもあります(多才!)。

で、HFPAの会員はどんな人たちかというと、年間約300本を超える映画や、500本を超えるドラマに目を通し、HFPAの記者会見(年間200回以上行われ、そのうち45回以上出席することが義務)や世界各国で行われる映画祭に参加している、まさにプロフェッショナルな批評家集団。しかも、そんな彼らがゴールデン・グローブ賞の際には、ノミネートされた俳優や監督たちの席順や当日のチケット係などを自ら行っているので、アットホームで手作り感満載なのもポイント。小西さんが「めちゃくちゃお金がかかった学園祭のようなもの」と表現するのも納得です。

ただし、映画業界人にとっては2月に行われるアカデミー賞の前哨戦なので、ノミネートされるための宣伝活動はかなり本気。業界人の投票によって決められるアカデミー賞に対し、様々なバックグラウンドを持つ批評家が投票するため、より広い視点が反映される映画賞として重要視されているのです。一般にチケットが販売されているわけではないので、招待された人しか入ることができないめちゃくちゃ貴重な機会。賞の結果はもちろん、出席したセレブの様子や裏側もしっかりレポートしていきます!!
写真・文/松山 梢